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| 降りやまぬ雨。 深夜０時を少し回ったころ、大きな荷物を持った男は お台場のゆりかもめ国際展示場前駅のホームに一人降り立った。 雨の中、深夜の有明に来るものはいない。 現に男の乗ってきたゆりかもめには、運転手を含めてほかに誰も乗っていなかった。 男はなんのためにここに来たのか。 男は夜桜をバックにスーパードルフィーの写真を撮りたかった。 桜の咲いているうちに撮影に来れるのは今夜だけだった。 なので、「明日は晴れる」というお天気予報の森田さんの言葉を当てにして、 まだ雨がざぁざぁ降っているうちに家を出て、今お台場に来たのだった。 気温は低く、４月だというのに吐く息も白い。吹き付ける風も強い。 おい、この状態で桜なんて撮れるのか？ 雨の中でスーパードルフィーの撮影はできんだろう？ なんかやっていることがムチャクチャだったが、しかし、そのときは何とかなるような気がしていた。 実は、男はそれ以前の２０時間ほどず〜〜っとゲーム（第２次スパロボα）をプレイしていて、 神経は、高ぶっているものの張り詰めたそれはすでに限界を超えており、 そのときの男の思考レベルはもうあしゅら男爵以下だったのだのだ。 男は何も考えていなかったのだ！！ というわけで、行ってきました深夜のお台場紀行インザレイン。 予報どおり、幸いにも有明について１時間ほどで雨も上がり撮影ができる状態になったのですが、 ほんと、一晩中降りっぱなしだったらどうするつもりだったんだろうと、当時を省みて思いますよ。 まだちょっと疲れが抜けてません。今回は体調も思わしくなかったせいか、 たった４〜５時間歩き回っただけで体中がギイギイいってます。 当初の目的は「夜桜撮影」だったのですが、ご覧のとおりそれらしい写真はありません。 ふたつ理由があります。 夜間撮影はシャッターを２．５秒ほど開けてするのですが、風があるせいで枝がゆれて、 桜の花がブレまくってしまうという点がひとつ。そして、例えば街灯の光で撮影すると桜が緑色に、 または真っ赤、オレンジなど、およそ桜と思えない色で写ってしまうという点がひとつです。 これは街灯の光の色が太陽光と違うからです。よくテレビで見るライトアップされた桜は、 そういうところまで考慮された、桜がきれいに見える光で照らされているのでしょう。もう惨敗。 桜を撮らないんなら、わざわざ雨が降っているこの日に撮影に来る必要はなかったのにね。（笑） もっとも、前に来たときにいたまばらな人影も今回はまったくなく、 ”屋外は周囲1キロは無人”みたいな状況で撮影できたのは行幸ではありました。 今回のドレスは「Ｄｒｅａｍｅ ｃａｔ」さんで購入したアリスドレスです。 以前絵栖に着せたダークアリスの普通バージョンですね。 ダークアリスは黒ですが、こちらはグレーのストライプを基調にしたかわいい感じのドレスです。 撮影に際して今回は精神的にいっぱいいっぱいで、細かいことに気が回らず、 ドロワーズの裾が片方だけめくれてたり、胸のリボンが斜めになってたりと、 家に帰ってきてあとから気がつく不備満載でした。隙だらけだ。ああ、くみさんごめんなさい。 お気に入りはｓｄ−２５０３です。左の裾まくれてるけど。 最初に書いたとおり、このときのゆりかもめは私だけしか乗っていない貸し切り状態だったので、 こんな写真も撮ってしまいました。イタタ・・・（笑）  |