第3回
こんにちは!クリマールだよ。
えへへ、お便りいただいちゃいました〜。

なにかなぁ。
ネオスのことでボクにわかることだったら、
何でも教えてあげるよ!

・・・読むよ。
はじめまして。
クリマールさんって男の子?
それとも女の子なの・・・・?
・・・ネ、
ネオスじゃなくてボクのこと?
ボクは、・・・女の子だよ〜。
わからなかった?

・・・や、やっぱりウルトラマンを好きだなんて、
女の子らしくないよね!
男子と間違われちゃっても、しかたないかも。
クラスの女子の友達にも
ウルトラマンを好きな子なんていないし。
でも、ボクは・・・・・・
あ、
もしかしてボクが自分のことを「ボク」っていうから?
だから男の子かもって思ってたのかな・・・。
ボクがボクのことをボクっていうのはね、
どんなに怖いことにも立ち向かっていける、
勇気のある、強い子になりたいから!
自分のことを「わたし」じゃなくて「ボク」っていってると、
気分だけでも
そういう強い子になれるような気がするから、
なんだよ。


・・・っていっても実際は、
なかなかそうはなれないんだけどね。(笑)
さて、みんなも聞いたと思うけど、
ウルトラマンコスモスでムサシ隊員役をやっていた
杉浦太陽さんが、処分保留のまま釈放されたってね。

よく調べてみたら「暴行」といってもちょっと殴った程度で、
「脅し取った」といわれていたお金も
もともとは殴られた人が盗んだお金で、
それを返しただけなんだって。
警察はこの殴られた人のついたウソを信じて
杉浦太陽さんをろくに調べもしないで
逮捕しちゃってたみたい。

釈放されたのはよかったけど、
でもひどい話だよね。
杉浦太陽さんは全然悪くないじゃない!
とにかく、
これできっとコスモスのビデオとDVDは
すぐに発売されるよ!
それか、もしかしたらネオスのあとにコスモスの
残りの16話分を放送するかもね。
じゃあ今日は、
ネオスのスタッフさんのことについて、
いろいろ教えてあげるよ。

ネオスのことをしらない友達にも、
あしたネオスのことを教えてあげよう!
まずは監督さん
監督っていうのは映画だけにいるんじゃなくて、
ドラマやアニメやCMや、そういう「作品」には
必ずいるんだよ。
ネオスの監督さんは何人かいるんだけど、
メインは神澤信一監督と高野敏幸監督
この2人監督はネオスの前のビデオ版「ウルトラセブン」でも
監督をやっていた人たちなんだ。










神澤監督は「ウルトラマンA」のころに、
この撮影現場にいた友達に誘われて手伝いに来て、
そのまま50話の特撮監督(当時は”特殊技術”といった)で
デビュー。このころはまだ大学生だったらしいよ。

「ウルトラマンA」が終わったあとは映画「日本沈没」
「ノストラダムスの大予言」「ゴジラ対メカゴジラ」の特撮を
やったんだけど、その後は特撮映画自体が
ほとんどなくなっちゃって(オイルショックだね)、
「サラダの国のトマト姫」っていうPCゲームの
絵とお話をやったりしてたんだって。
このゲーム知ってるひと〜!
・・・あなたは30歳以上だね?(笑)

そして「西遊記」の特撮やオモチャのCFや
時代劇の助手もやりつつ、
美大の非常勤講師もやったりして、
・・・もう何でもできるんだね。
そして、「七星闘神ガイファード」を
村石宏實監督と共にメインで監督。

そのあとTVスペシャル版
「ウルトラセブン(太陽エネルギー作戦)(地球人の大地)」、
ビデオ版「ウルトラセブン(9話中6話)」をへて、
ネオスの監督さんになったんだ。
昔からの特撮技術と
最新のCG技術にも精通した監督さんだよ。
高野敏幸監督についてはちょっと資料がなくて
監督デビュー作とかがよくわからないんだけど、
映画「ふざけろ!」「しこふんじゃった」で助監督、
「電光超人グリッドマン」で33話の監督、
「七星闘神ガイファード」11・12・15・16話の監督、
「ムーンスパイラル」3話の監督
(コレはかえって見てみたくなるくらい
 すごい作品らしいよ・・・ 。
 きっと時間も予算もなかったんだね)

「ウルトラマンゼアス」で助監督をやったのちに、
ビデオ版「ウルトラセブン」
(太陽の背信)(果実が熟す日)(構造された男)で
監督をやって、そのまま神澤監督と一緒に
ネオスの監督になったんだよ。
脚本のメインは武上純希さん。
武上さんは今まで・・・・えーと、
ちょっと膨大すぎて書く気にもならないよ・・・。
ざっと検索してみるとこんな感じ

戦隊モノ、ウルトラマンからアニメまで、
子供向け番組をもう何でもやってる
すごーい脚本家さんだよ。

デビューは「戦国魔神ゴーショーグン」。
最近では「百獣戦隊ガオレンジャー」で
シリーズ構成と脚本をやっていたね。
「ティガ」「ダイナ」「ガイア」でも
それぞれ何話か書いているよ。




















そしてネオスの劇伴(BGM)はなんと冬樹透さん!
この人は「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」
「ウルトラマンエース」「ウルトラマンレオ」
「ザ・ウルトラマン」「ウルトラマン80」、
そして「ウルトラマンコスモス」の劇伴の作曲をした人で、
独特のメロディーがもうそれだけで「ウルトラ」なんだよ。
(ちなみに、主題歌はセブン以外は別の人が作曲)
くわしくはここ
「太陽の牙ダグラム」や「機甲界ガリアン」の音楽も
冬樹透さんの作曲なんだね。

ネオスの劇伴は約一ヶ月の作曲期間ののち、
2000年7月29日、オーケストラを使って
全45曲を午後1時から7時までのたった6時間で
一気に収録したんだ。

作曲の期間は余裕があったけど、
このころはまだ脚本が1〜4話までしかなくて、
映像も隊員さんたちの映像だけしかなくて
ウルトラマンの写ってる特撮部分がまだ見られなくて、
ネオスもセブン21もイメージがわかなくて
作曲できなくて困ったらしいよ。大変だね。

さらに、7話以降ではその45曲でも足りなくて、
前の作品の曲もちょっと使われたりしてるんだ。
さっきも言ったけど、
最初は4話までしか脚本がなかったから
しょうがないんだよ。
その中でも、ネオスと怪獣が戦うシーンで流れる曲は
とってもかっこいいよ!
これは「ザ・ウルトラマン」の後半、 ジョーニアスと共に
エレクとロト達U40のウルトラ戦士達が
戦うときによく流れた音楽なんだ。
ネオスの主題歌はパイロット版と同じ曲なんだけど、
歌う人も変わって今回新たに収録されたんだ。
歌うのはDMM。

エンディングは声優さんで、
ポケモンの主題歌を歌ってた松本梨花さん。
こちらは今回のために書き下ろされた新曲だよ。
さて、もう一人紹介するスタッフは「擬闘」のひと。
擬闘とは、つまり怪獣とウルトラマンが闘うときに、
どう動いて闘うかを決める人なんだ。
(いちおう言っておくと、あれって2人で
 好き勝手に闘ってるわけじゃないんだよ)
ダンスでいうところの振付師、
時代劇では殺陣師(たてし)っていう役どころなんだけど、
ネオスでこれをやっているのが大滝明利さんなんだ!

・・・って、わかんないよね。
この人は「ウルトラマンティガ」で、
GUTSのムナカタ・リーダーをやっていた
役者さんなんだよ。
役者さんだけど武道もやっていて、
殺陣師もできるんだ。
ビデオ版「ウルトラセブン」の擬闘も
大滝さんなんだよ。
この人もすごい人だよね!
参加しているスタッフは、
もちろんまだまだた〜くさんいるけど、
僕が紹介するのはここまで。

とにかく、
こんなベテランスタッフが作り上げた
「ウルトラマンネオス」、
楽しみだね!

それじゃあまたね!
2002年7月3日 23:02:47