今日は渋谷にある「たばこと塩の博物館」に行ってきました。
場所は、JR渋谷駅のハチ公の出口からNHK放送センターに向かう公園通り沿いにあります。
この博物館では、2001年4月28日から7月8日まで、ミニチュアの世界と題して、
ミニチュアの家具や小物を特別展示室で展示しています。
入場料は大人が100円!ひじょうにお安いです。

展示室内です。
小さいものなのでとにかくたくさん
並べてあります。

皆さんは小林礫斎(れきさい)さんてご存知でしょうか。
このひとは、明治中期に生まれ、昭和34年に亡くなった方なんですが、この人の作ったミニチュアは高度な技術が惜しげもなく使われた、世界的に有名なものらしいのです。

それではご一緒に見ていきましょう。

これらは、スケールでいうとちょうど1/6くらいの大きさの、
さまざまな喫煙具です。
もともとは雛飾用に作られたものらしいのですが、
細かいところまでとにかくよくできています。

これらのミニチュアは、礫斎さん一人で作るのではありません。
木の部分は礫斎さんが作りますが、金属加工や漆塗りは、
ほかの一流の職人に頼み、それを礫斎さんが組んで仕上げるという
方法だそうです。
まさに当時最高の技術が使われているわけです。
それが礫斎さんのこだわりなのです。

上の画像では一番右にある喫煙具の拡大です。
黒漆に金の塗りがとても綺麗です。
引き出しの取っ手がわっかになっているのがわかりますでしょうか。
とても丁寧な細工ですが、それだけではありません。
これを引っ張ると、するすると引き出しは開きます。
中までちゃんと作ってあるのです〜!

製作にあたって、今使っているのもをそのまま小さくする
というのが、礫斎さんのこだわりです。
”そのまま”ですから、開くところは開き、動くところは動かないといけないんです。
また、オリジナルに使われている材質と同じ物を使い
忠実にミニチュア化されています。

そのたの雛道具、というか、雛道具のミニチュアでしょうか。
上よりもさらに小さいです。

プレートにもあるとおり、幅2.7センチ・奥行き4.6センチ・高さ3.5センチのタンスです。これは象牙で作られたもので、ふたが開き、中には3段の引き出しがあります。引き出しとたんすには隙間がなく、ぴったりと収まっています。

さあ、だんだん大変なことになってきました。(笑)
右にあるプレートは、もちろんほかと同じ大きさです。
このミニミニミニたんすは、一辺が1センチありません。
8mm×7mm×5mm・・・だそうです。
でありながら、引き出しは開きます。
画像では小さくてわかりませんが、引き出しは上下4段で、
一番上の段はなんと左右に二つ並んでます。
はずされて置かれているのは、上段左の引き出し。
あうう〜〜

身長1センチの象牙のお人形。
1/6ドールの手のひらくらいの大きさです。
でも、髪の毛は植毛!!
でも、肩、肘、マタ、膝関節が可動!!!
左のタンスはさっきのよりもさらに小さいです。

これは、顕微鏡のレンズが上にはめ込まれている容器です。
小さすぎてよく見えないから。
中にはコマが5こくらいはいってます。
とめてるネジとの対比が信じられません。
・・・ほとんどマイクロマシンの世界。(笑)

展示されているほんの一部を紹介しましたが、まだまだたくさんあります。
驚異的に作りこまれたミニチュアの数々、ぜひその目でみていただきたいです。
だって、こういうのは画像で見てもしょうがないものですから。
ミニチュアの迫力は、実際にその目でみて体感していただくほかないものだと思います。

しかし、ちっちゃいもの好きな人って、昔からいたんですね。

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