今回は心霊写真特集〜♪

心霊写真ではなく、手のパーツを置いてあるだけ

・・・ではなく、ゴジラです。
先日レンタルが開始され、8/21にはDVDも発売されるゴジラ×メガギラス、
これとっても面白いのでおすすめなんです。
「キングコング対ゴジラ」と並ぶ名作だと思います。

VSではなく”×”なのが気になるところですが、まあVSと同じ意味です。(笑)
G、船の科学館脇より上陸
この映画の特徴は、人間の視点で描かれた、人間の側に立ったゴジラ映画であるということです。
そんなの当たり前のことのようですが、たとえば1984年に復活した「ゴジラ」では
人間側の作戦がうまくいってゴジラが・・・(以下略)・・・・・

いや、いっ〜〜〜〜〜〜ぱい書いたんですが、あとで読み返してみたら
1984年以降のゴジラシリーズの悪口ばかりで・・・ちょっとやばそうだったので略です。

ゴジラはほとんど劇場に行って見てるんですが、思い入れがあるだけに不満も大きく、
けっこう鬱積したものがあったんですね。
それをきれいに晴らしてくれたのがゴジラ×メガギラスだったわけです。
G、羊蹄丸右舷を通過
新ゴジラシリーズでは、ゴジラの捉え方が「悪」なんだか「神」なんだか、
「倒すべき敵」なんだか「殺してはいけない存在」なんだかはっきりしない作品が多く、
また製作者側としてもどっちつかずで作っていた感があるのですが、
このゴジラ×メガギラスは違います。
「ゴジラをぶっ倒す!」 最初から最後までこれです。
それぞれ心に過去の傷を負った登場人物たちがゴジラに戦いを挑んでいきます。
キャラクターもよくえがかれていてとても感情移入できます。
ゴジラに対抗する超兵器がかなり強力で、
これなら倒せるかもしれないと観客に思わせるシロモノです。
これにより、主人公達はついにゴジラと対等の存在となります。
ゴジラ史上、結局狂言回しでしかなかった登場人物が、ついにゴジラと同じ場所に立ったのです。
これは芹沢博士以来のことではないでしょうか。
対するゴジラも、その行動目的とあいまって、
神秘的な存在として描かれます。登場人物から見ると悪なのですが、
しかしどうもそうではないという印象を観客に与えるバランス感覚は
見事といえるでしょう。
ゴジラも、人間も、かっこいいのです。
これが”ゴジラ”ではないでしょうか。

1960年代の作品では大人は大人として描かれていたのに、
新シリーズでは、子供の観客を意識してか、妙に幼い考えの大人が多く登場していたように思えます。
今回はそういうのなしで、見ていて恥ずかしい一匹狼のアウトローキャラも出てきません。
武田鉄也も出てきません。
ただ、化石でしか研究されていないはずのメガギラスについて
非常識なほど詳しい”博士”がでてきますが、これはご愛嬌で。

作品の位置付けは、なんと1954年の初代ゴジラから直接つながっており、
それ以降のゴジラはなかったことになっています。
1986年の「ゴジラ」と同じ位置で、ある意味仕切り直しです。

1954年のゴジラ上陸の被害により、戦災からやっと復興した東京は壊滅的打撃を受け、
首都は大阪に移転。


1966年、茨城県東海村に日本初の原子力発電所が完成。
この操業を開始したところ12年ぶりにゴジラが上陸、
原発を破壊して去っていった。
政府は原発の開発を断念。


1996年、原子力発電に変わる新しい発電方法、プラズマ発電の開発に成功。
この方法であればゴジラを誘引しないと思われたが、中性子もれが原因でゴジラ上陸。

自衛隊特殊部隊の13人がこれを殲滅するために作戦を開始するところから、
この映画は始まります。

未来科学館を破壊、通過

極論を言ってしまえば、メガギラスはいりません。
人間対ゴジラの戦いが、テーマ的にも全てです。
「つらかったり、怖かったりするときこそ、戦え、逃げるな!」
冒頭の特殊部隊隊長の宮川のセリフです。
まさにこれがテーマでしょう。
ちなみに宮川隊長は、ガメラ2で渡良瀬二佐を演じた永島敏行さんが演じておられます。

いろいろ書いてきましたが、要するに脚本がいいんです。
これが、ここのところのゴジラシリーズに欠けていたものだったと思います。
いかにすばらしい特撮も、役者の演技も、脚本がだめなら映画として成り立ちません。
ゴジラVSビオランテはいい線いってたんですが、あのスパイと殺し屋さえいなければなぁ・・・
G、TPC本部に迫る!(嘘)
さて、今年の年末に新作のゴジラが公開されます。
監督は平成ガメラシリーズの金子修介
きっと、主役クラスに可愛い女の子がいるに違いありません。(笑)
注目の脚本は、長谷川圭一です。
ご存じない方が多いと思いますが、平成ガメラ第一作では美術さんとして
特撮現場で働いていた方なんですが、「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー。
最初から実力を発揮して、以降、ダイナ、ガイアで、数々の名作を世に送り出していた方です。
余談ですが、ウルトラマンは基本的に単発ドラマなので、
脚本家の個性が出やすく、その辺を注意して見ると面白いです。
好きなストーリーをピックアップしてみると、特定の脚本家の話が多いなんてこともあります。
わたしの場合、前述の長谷川圭一氏と小中千昭氏の作品がほとんどでした。

今回はゴジラを倒すために、キングギドラ、モスラ、バルゴンを召喚するというお話のようです。
大風呂敷すぎてちょっと不安になりそうですが、期待も大きいです。

日本テレビの朝の番組でこの映画を紹介するとき、
「キングギドラとモスラとゴジラがそろって映画に出るのはこれが初めてということです」
って言ってましたが、いったいどこの誰に騙されてるんだか。(笑)
「三大怪獣地球最大の決戦」と「怪獣総進撃」で共演してるじゃ〜ん。
日テレ、怪獣映画はよくタイアップするのに全然わかってないです。
けしからんです。
でも、「そうなんですかぁ〜」って感心していた魚住りえアナは可愛いので許します。(おい)

       ああ、Gグラスパーに栄光あれ!



もう待避するいとまもありません。
我々の命もどうなるか……

今、右手を僕の頭にかけました!
ものすごい力!

……さようなら
みなさん、さようなら……




今回使用したゴジラはワンフェスで購入したプライズフィギュア。実際のところこんな大きさ。一見たいしたことないですが、しっぽが長いので早くも置く場所がありません。
たまき:・・・って、ちょっとそれどういう意味?

みなさん、さようなら〜〜!

TOPへ戻る
INDEXに戻る