今回は、以前「サンダーバード」のミニチュアの食玩でご紹介した コナミのSFムービーセレクションシリーズの新作、 「謎の円盤UFO」です。 コナミの公式サイト この番組はサンダーバードと同じく、ジュリー・アンダーソン製作の一時間番組で、 なんらかの目的を持って地球にやってくる謎のUFOと戦う、 防衛組織SHADOの活躍を描いたSFドラマです。 日本では1970年〜71年に放映されました。 とはいっても、私はこの番組のことを以前から知ってはいましたが、 実は機会がなくて一度も見たことがありません。 この番組はビデオが出ていないので、サンダーバードのように ビデオレンタル店で借りて見ることはできませんし、 残る手段である地上波での再放送も久しくないようです。(衛星放送ではあったらしいけど) ただ、子供のころにこの番組のスチール写真を見て、 なんてかっこいいメカなんだと思い、気になっていた番組ではあったのです。 というわけで、番組内容も非常に面白いらしいのですがそれはおいて置いて、 私は今回はメカ(デザイン)の魅力とミニチュアの造形の魅力のみで このシリーズに手を出してみました。 真面目なファンの方も大勢いるみたいなので、 上の画像みたいなのを作ってしまって怒られないか心配です。 |
UFO 知性を持った人間型の宇宙人数名が乗っていて、地球で何かをしに宇宙からやってきます。 このUFOは地球の大気に触れていると爆発してしまいます。 この画像で白く見えるパネル部分は、 フィギュアでは実物と同じく銀色に塗装されていて(成型色かも)、 指ではじくとこのように 回転します。 UFOの行動の目的はずっと謎のままで物語は進むようです。 謎のモノをそのまま謎のモノとして視聴者に提供するという見せ方は興味深いです。 |
シャドーモービル 宇宙の防衛網を突破し、地上に降りてきたUFOを迎撃するメカ。 調査型と攻撃型があり、数台でチームを組んで行動する。 これは「SHADO1」だが、ゆえに2や3もあるみたい。 毎度のことですが、これドライバーはどこから乗り込むんですか? この間、深夜のお台座で撮影した「MEG@WEB」の前。 ここも一昼夜照明がついてます。 |
パワーのありそうなキャタピラと、実用的かつシンプルなデザインは、 雪国育ちの私に、なんとなく除雪車を思わせます。 そういう特殊用途であれば実際にありそうなデザインなんですよね。 後部 トラックでいう荷台部分にも隊員が乗り込み作業をします。 見た目は作業用車両、はたらくくるまですが、 実はUFOを打ち落とすために迫撃砲などで武装している、れっきとした戦闘車両です。 これのみダブったので、コクピット周りを見るためにちょっと破壊。 中はこのようになっています。 鉄道模型のミニチュア人形と同じくらいの大きさのが2体、 目と口をちゃんと塗装されたものが入っていました。 今回の「謎の円盤UFO」のコクピットの風防に使われているプラスチックの厚みは、 先回の「サンダーバード」のときに比べて薄く作られているようで、 このように外さなくても中の人形をはっきり見ることができます。 |
ルナキャリア・ルナモービル これ、宇宙船なのかと思ってこの画像を作ったんですが、 調べたら違うみたいですね・・・ まあ、宇宙ではなく夜空を飛んでいると思ってください! |
このフィギュアはこのように分離します。 上がルナキャリア、下がルナモジュール。 月面基地ムーンベースの隊員が地球に来るときは、 ルナモジュールに乗って大気圏まで降りてきてルナキャリアと合体し、 一緒に基地に着陸する仕組みのようです。 ルナキャリアは胴体に比べて翼が小さいですが、 これはサンダーバード2号のように 胴体自体が揚力を生む形(リフティングボディ)だからだと思います。 2機の飛行体が合体しているわけですが、この状態での別の呼び名はないのかな? アルファ号、ベータ号、ガンマ号が合体したらウルトラフホーク1号と呼ばれるみたいに。 |
スカイワン 大気圏内でのUFO迎撃用の戦闘機。 後で出てくるスカイダイバーという潜水艦から発進します。 武装は翼につけられたロケット砲。 これ、エンジンも兼用しているみたい・・・です。 |
イギリスの番組だからというわけではないでしょうが、 どことなくジャギュア戦闘機に似てるなーと思います。 後ろ姿はメカ剥き出し、その下に筒状のエンジンが突き出すというところが かの「スターウォーズ」のXウィングファイターみたいです。 もちろん、デザインされたのはこのスカイワンのほうが7〜8年早いのですが。 コクピットの中には当然のようにパイロットが乗っています。 すごい作りこみですよね、ほんと。 この風防も薄いので、中の様子がよくわかります。 |
スカイダイバー 高性能の特殊潜水艦。コナミのサイトの紹介によると、特殊潜水巡洋艦。 迎撃用の戦闘機スカイワンの母艦、および海中のパトロールがおもな任務。 大気圏に進入したUFOは地球の大気に長時間触れると爆発してしまうので、 それを防ぐために海に潜もうとするからです。 |
今回のフィギュアではこれが一番のお気に入りです。 潜水艦の先に戦闘機がついているっていうのはやはり無茶だとは思うのですが、 しかしこの合体しているときのかっこよさ、無敵っぽさは それを凌駕する説得力をもっていると思います。 後ろ姿 スクリューではなく、別の駆動機関で進むようです。 取水口みたいのがあるところを見ると、 「レッドオクトーバー」のキャタピラーみたいなシステムでしょうか。 だとしたらすげぇ。先取りすぎる・・・ 先端のスカイワンは、このように取りはずすことができます。 このミニスカイワン、ちっちゃくてよくできていて、 私のちっちゃいもの好き心を鷲掴みです。 かわいいです。 |
インターセプター スカイワンやシャドーモービルは大気圏内での戦闘用ですが、 このインターセプターはそれ以前の、宇宙での迎撃用の戦闘機です。 月面基地ムーンベースより発進し、3機編隊で作戦に当たります。 武装は機首に取り付けられた核ミサイル。 背景は「科学未来館」で撮影してきた天井。 基地っぽいので撮影してきたら、思ったとおりハマりました。 |
ロケットで推進。方向転換もバーニア制御。 翼らしきものは着陸脚の一部でしかありません。 また、その着陸脚はしまわずに、出したままで飛行します。 大気のある地上を飛ぶ飛行機と違い、 真空の宇宙を航行する宇宙船はこれで正しいわけです。 33年前の、この理にかなったSF魂はさすがです。 後ろ姿 曲面で構成された白い機体と、 後ろにせり出したごついエンジン部分のコントラストがかっこいいです。 コクピット この風防も薄いので、パイロットの姿がよく見えます。 この窓を塗装で済ませないところがこのシリーズのすごいところです。 |
このシリーズはつじのように続く予定です。 SFムービーセレクション 第4弾 キャプテンスカーレット 「謎の円盤UFO」の前に、ジュリー・アンダーソンが製作したテレビ番組。 ・・・で、これも見たことないのですが、 メカはかっこいいのできっと買います。 そして SFムービーセレクション 第5弾 SFビークルセレクション 内容が気になりますね〜。 ようは、それ一本ではシリーズを組めないいろいろな番組のメカから、 いいとこ取りの構成になるんじゃないかと思うんですけど。 |