「七人の侍」や悪代官(川合伸旺)、かげろうお銀(由美かおる)、中村主水(藤田まこと)などの、 時代劇の登場人物のドール化で有名な株式会社アルフレックスの新作のご紹介。 円谷プロの知る人ぞ知る名作「怪奇大作戦」の牧史郎(岸田森)の人形です!! 「怪奇大作戦」とは円谷プロが製作し、 「ウルトラセブン」の後番組として1963年春より放送された番組です。 ウルトラシリーズとは違い、宇宙人も怪獣も出てきません。 先端科学を使った不可能とも思える犯罪・事件を解き明かす、 SRI(科学捜査研究所)の活躍を描いた社会派ドラマです。 外国資本乗り入れの陰謀、土地開発問題、原爆症、交通戦争、歪んだ愛情、動機なき殺人、 高度成長期(当時)に問題化してきたさまざまな社会の軋みを切り取り、 物語のテーマとして提示します。 一時期、「Xファイル」ブームのころに”国産Xファイル”として取り上げられたこともあるこの番組ですが、 あれとは、似ているようで実は全然違う面白さを持ったものだと思います。 「怪奇大作戦」についてもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。 岸田森が演じた牧史郎はこのSRIのメンバーで、 科学全般に詳しく、謎めいた犯罪の手口を解き事件を解決していきます。 頭脳は明晰ながらナイーブでかたくななところがあり、 また優しさゆえに弱者(それが犯罪者であっても)に傾倒してしまうこともある。 そんな、硬さと脆さを持ち合わせた人間・牧史郎を、 岸田森はまさにあたり役という感じで好演していました。 岸田森は「帰ってきたウルトラマン」では、、 主人公郷秀樹がいつもお世話になっていた”坂田健”という役も演じていました。 子供のころ私はこの坂田健が好きで、 彼は足が不自由で歩くときは杖をついて歩くんですが、 子供心にそれがとってもかっこよく思えて、 そうやって歩くことに憧れてたりしてました。 |
さて、今年の9月5日だったか、ニュース系サイトで 「怪奇大作戦・牧史郎」人形が発売されるということを知り、 間髪いれずにアルフレックスのサイトでそっこー予約、 発売予定の11月を待ちました。 そしてついに11月末、アルフレックスから待ちに待ったお荷物が届いたのです。 |
いやこれはオマケの、「青い血の女」にでてきた殺人人形。 遠隔操作で動くロボットという設定の代物です。 ご存知の方は「え〜っ!?」っと思ったでしょうが、ええもう全然似てません。 まずあれって金髪だし・・・、 顔自体フランス人形に白塗り&濃いアイシャドウというメイクを施しただけのプロップですから なんだか根本的に違う感じです。 そんなわけでメイクしなおしてみました。 |
瞳を大きくして(殺人人形はけっこう可愛いです)、アイシャドウを入れなおし、 目のふちも黒く塗りました。 本当は輪郭をもうひとまわり小さくしたいところですがそうもいかないので、 顔の周りにシャドウを入れて極力小顔っぽくしてみました。 髪の毛も塗りなおしました。 まだ似てないけど、少しは近づいたかなという感じです。 |
さて、肝心の牧史郎人形なんですが・・・ 「似ている!」と評判のこの顔です。 今まで幾多の「役者そっくり人形」をリリースしてきたアルフレックスはさすがですが、 殺人人形ほどではないにせよ、私的にまだ不満があります。 ・・・目が、なんか違う。 そんなわけでメイクしなおしてみました。 2万円もする人形なんで、メイク直しに踏み切るまでに、 デジカメで撮影した顔にCGでメイクしてみて様子をみたり、 試行錯誤した末でのことですが。 |
・・・とまあこんな感じ。 瞳を髪の毛1本分ほど大きくし、アーモンド形だったの目を四角く、 また目の下に隈をいれてシャープな感じに。 眉の形も若干いじり、目の左右に軽くシャドウを入れてみました。 また、唇の両端にもシャドウを入れて引き締まった感じしに、 顔全体にかかっていた塗料をうすく落とし、出来るだけ平面な顔になるようにしてみています。 頬骨がやけに張っているのと、首が顔よりも太目の造形は削りたいところですが 削った跡を消すのが無理っぽいのでやめておきました。 メイク直しが成功しているかどうかは皆さんが判断されることとして、 私的にはもうこれ以上どこをいじるといいのかわからないので作業終了です。 まあおおむね満足しております。 |
SRIジャケット 牧の開発した繊維による、 高温・低温・有毒物質・衝撃・刃物から装着者を守ってくれる防護服。 普段は腰につけたボックスに小さく折りたたまれて入っていて、 緊急時に取り出し装着する。 |
白衣 ただの白衣。(笑) 牧の推理は、現場を駆け回るタイプの三沢と違い、 SRIの研究室で行われることが多いのです。 よってこの白衣はまきの制服といっていいほど頻繁に着用されます。 |
コート 大きい画像はちょっと重いので(130KB程)、 上の画像をクリックすると別ウインドウに開くようにしてあります。 私はいまだに見る機会がないのですが、 名作といわれる第25話「京都買います」のときの牧の服装です。 ああもう見たいなあ! 私が見れたのは、レンタル屋に置いてあった前半12話ほどで、 子供のころに怪獣関係の本で写真を見て怖いと思ってた「壁ぬけ男」や 「かまいたち」を見ることはこれでできたのですが、 残りの話の中には「オヤスミナサイ」「殺人回路」「呪いの壷」「ゆきおんな」等、 見てみたい作品目白押しなのです。 いまスカパーでやってるんですよね。 ファミリー劇場 うう、でもアンテナ取り付ける場所ないしなぁ。 DVD−BOX早く発売されないかなぁ。 追記:2003年末より、デジタルリマスタリングされた怪奇大作戦DVDが発売されることになりました。 |