リモコンロボ3式機龍とそのオペレーター
(コントローラーはSEGA製)

周囲の色を写しこんじゃうシルバーのものは、どうしても綺麗に合成できないや〜。

ドルパ8の前日、12月14日から公開された「ゴジラ×メカゴジラ」
今回はそのソフビ人形のご紹介です。
ここ最近の、ガレージキットからフィードバックされてきたと思われる造形技術の進歩、
食玩の小さなものまで精密に塗装してしまう塗装技術の進歩があいまって、
元来ちいさなお子様のモノだったソフビ人形までも、
大人の鑑賞に堪える、完成度の高いものが発売されています。
この「ゴジラ×メカゴジラ」も例外ではありません。

3式機龍(メカゴジラ)


この映画の主役、メカゴジラです。
ロボットでありながら、間接部はどちらかというと生物的。
これは中に・・・ムニュムニュ

87式680mm多連装ロケットランチャーMRL-2 MK-IIと
95式470mm多目的誘導弾 AXM-1を搭載したバックパックユニットを背負い、
両腕に0式レールガン4門、口内に99式ツインメーサー砲、右腕にはメーサーブレードを装備。
さらに胸部アーマーを展開すると、”アブソリュートゼロ”と呼ばれる必殺の武器が現れる。
動力は内臓バッテリー。このバッテリーが切れた場合でも、
自衛隊基地より送信されるマイクロウェーブを上空の輸送機の中継で受信し、
これをエネルギーに変換してバッテリーを充電することができる。
ローズゼラウィーみたいね。


背びれ状の板がマイクロウェーブ受信アンテナです。
このカタチなんだか好きです。

腰のあたりの造形が、角が丸いというかディティールがあまいというか、
そのあたりがおもちゃっぽくてイマイチですが、
同時期に発売の超合金メカゴジラや超装甲DXメカゴジラにくらべても、
全身のバランスとかプロポーションがとてもいいです。
コレ、ひざのあたりは逆間接っぽいラインになってますが、
実物はわりと普通のまっすぐなヒザです。
オリジナルアレンジというわけですが、でもこの方がかっこいいですよね。
重い尾があるとなると、普通に立つ時でも多少前かがみになるというのが正解だろうし。


メカゴジフェイス
顔はさすがにシャープな造形で仕上げてあります。
・・・この顔も実はあまり似てないんですが。(笑)
本物はこんな感じ
もうちょっと丸く犬っぽいフェイスで両の目も近いです。
っていうか目の形が違います。このメカゴジラは目つき悪いんです。(笑)
今回のメカゴジラポジションは正義の味方なので、悪役ヅラではないんですヨ。
コレはコレでいいですけど。

ゴジラ(2003)


うぎゃー、ビルの窓のマスク切りが大変でした。
窓枠を一個一個抜いたけど、画像を縮小したら潰れちゃいましたね。(落涙)


今回のゴジラは、一昨年の背びれの尖ったミレニアムゴジラタイプをベースに、
顔を小さくして、モスゴジっぽくアレンジ。
初代ゴジラみたいに耳もついてます。
わたしこのゴジラ好き〜。


後ろ姿
体の模様も綺麗に仕上げてあるし、プロポーションもいいし、
背びれにちょっと墨入れて、真っ赤な舌を塗装しなおせば、
ガレージキットといっても通りそうな勢いです。


悪そうでいいですねぇ。(笑)
横浜上陸時にアップになったときにカッと目を見開いて吼えるんですが、
迫力があってけっこう怖かったです。


第3のソフビ人形
劇上限定塗装ブラックメカゴジラ
劇場の売店でのみ販売している、ブラックバージョンのメカゴジラです。
私的に大ヒットです。ちょうかっこいい〜。
(劇中にはこのメカゴジラは出てきません)


お気に入りついでにもう一枚合成。
これらビル街は幕張の街です。
今日、免許の書き換えで幕張の免許センターに行ったので、
ついでにいっぱい撮ってきました。(笑)
曇り空だったのは残念。


造形は通常版のメカゴジと同じなのですが、
つや消しブラックの塗装のせいで引き締まって見え、
ディティールの甘さもみごとに誤魔化されています。


後ろ姿
背負っているバックパックは、このソフビの場合本体と一体化しているので、
外すことはできません。
・・・できるとよかったんですが。

しっぽが宇宙竜ナースみたいです。
あれも機龍ですね。


黒メカゴジフェイス
目の下の赤いラインが渋いです。
悪役面も全身が黒いと気になりません。

メカゴジラMK2


ブラックホール第3惑星人によって作られた地球侵略ロボット怪獣。
「ゴジラ対メカゴジラ」で破壊され海に沈んだメカゴジラのパーツを丹念に拾い上げ再生させた、
ブラックホール第三惑星人の労作。
リベット接合とジャバラ間接が燃えます。
以降のモビルスーツ的設計思想のメカゴジラと違い、武装は全て内装。
子供のころ、これの超合金欲しかったなぁ。

ちなみに釈由美子はこの映画の公開時(1975)、まだ生まれてません。
彼女1978年生まれですって〜。


メカゴジ2フェイス
「悪役ヅラ」といいたいところですが、
この時代特有のレトロなデザインが魅力的過ぎて、
今の目で見るとあまりそんな風には見えません。


このソフビは今回が新造形だと思うのですが、これまた良くできてまして、
スーツの素材感まで再現してます。
これももうちょとメタリックなシルバーで塗装しなおしてやれば、
相当見栄えの良いものになりそうです。

 さて、この「ゴジラ×メカゴジラ」ですが公開初日に劇場に足を運び、初回で見てきましたが、
正直なところ私にとってはあまり面白いとは思えない映画だったのでした。


 以前は評論家の映画評以外の、普通の人の感想に接する機会ってあまりなかったのですが、
ネットの普及で見ず知らずの人の映画評も見ることが容易になりました。
そういうのを読んでいて思うのですが、もーバラバラなんですね。

 ある人は「この映画最高」といっている映画でも、別のある人は「これ幼稚」「駄作」と切り捨てている、
そういうのが珍しくない、というより全ての映画の感想にこのようなばらつきがあります。
中には愚にもつかない感想ともいえない感想や、見てもいない映画の評価を書いてる人もいますが、
そういうのを除いたとしても、です。

 例えば私は前々作「ゴジラ×メガギラス」が好きで
前作「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」(以下GMK)はあまり好きじゃないのですが、
まったく逆の評価を下している人もいます。
初代のような怖いゴジラが帰ってきた!GMKは最高傑作だ!というわけなのです。
なるほどそういう評価もありなわけなのです。
どうしてこう違うかというと、映画を評価するポイントが人それぞれ違うからだと思うのです。

 私は怪獣映画は”燃えてなんぼ”と思っていまして、ストーリーや科学的整合性よりもまず、
”見ていて燃えたか”という基準で評価します。
燃える展開の裏でストーリーや科学的に変なことが起きても、また合成がちゃちくても、
「うむ、まあよし!!」と言う感じで肯定してしまいます。
赤道上にあったはずの静止衛星が日本に垂直に落下してきてもまったくOKです。
逆にいくらストーリーに整合性があって科学的に正しい展開でも、特撮が素晴らしくても、
燃える要素がなければ「今ひとつ面白くなかった」と感じます。

 今回の「ゴジラ×メカゴジラ」は、そういう私の好みからするとイマイチだったわけです。
シチュエンションは燃える要素を多分に含んだものだったのですが、
結局、燃えるまでの過程の演出が弱かったということかなぁ。
・・・と、見てない人はおろか見た人にもよくわからないことを書いてみましたが、
つまりなんだか不完全燃焼だったわけですよ。

 しかしながら先に書いたように世の常で、私と違い、
この映画を面白かったと評する人たちもたくさんいます。しかも「燃えた!!」と。
私の燃えと別要素なのか、私が萎えた部分で萎えなかったのか、
ともかくも羨ましいです。(嫌味な意味じゃなく)
しかも、そういった「面白かった」という感想を読んでいると、
なんだか本当に面白いものだったような気までしてきたりして・・・(笑)
なので皆さんが見に行ったら、また別の評価を下せるかもしれません。
本当は面白い映画なのかも。

それに、あとの展開をわかった上でもう一度見ると、今度は面白いということもありますし。
これってその作品にとても期待をして見に行くとよくある現象です。(笑)
ええもう超期待して見に行きましたとも!!
・・・それが敗因かなあ。
そんなわけで、ビデオ化されたらまた見てみようと思います。

      
                           メカゴジさんたちと

この映画の興味深いところは、その世界設定です。
初代ゴジラが1954年に襲来して以来日本の生態系は変容し、
たびたび巨大生物の襲来を受けるようになったという世界のお話です。
そしてその巨大生物を撃退するために、陸海空の自衛隊の他に、
第4の軍、「対特殊生物自衛隊」が結成されています。

そしてこの襲来した巨大生物というのが
「モスラ(1961)」のモスラであり、「サンダ対ガイラ(1966)」のサンダとガイラであり、
この2つの戦いを通じて現在の対特殊生物の主力兵器である
メーサー殺獣光線車が開発されたということになっているのです。
また、映像には表れないけれど、「バラン(1958)」「ラドン(1956)」もこの世界に組み込まれているようです。
この設定は好きですね〜。
さすが特撮オタの手塚監督です。
もっとも、「バラン」や「ラドン」はともかく、モスラは小美人を誘拐したネルソン君を追ってやってきたんだし、
サンダとガイラもドイツから空輸されてきた、フランケンシュタインの怪物の心臓から
分かれて生まれたモンスターだし、生態系とか関係ないんですけど。

そういえば、前述の「モスラ」ですが、前述の通りあれはネルソン君という人が
小美人をインファント島から誘拐したために起こった事件なのですが、
このネルソン君、ものすごく小美人に執着してます。
最初インファント島から連れ帰ろうとしたけど、周りの人の反対されシブシブあきらめ、帰ります。
しかしかれは仲間を連れて再びインファント島にやってきて、島民を殺してまで小美人を誘拐します。
連れ帰った小美人を追ってモスラが東京にやってきても、小美人を手放そうとしません。
街は壊されるわ、東京タワーはへし折れるわ、それでもネルソン君はあきらめません。
しまいに彼は射殺されてしまいます。なにがネルソン君をそうまでさせたのでしょうか。
・・・私にはわかります。
皆さんもわかるはずですよ。

小美人って、身長が30センチくらいなんです。
・・・ジェニーよりちょっと大きいくらい?
そのサイズでうたって踊って・・・・着せ替えもできるかも!!
この存在は魅力的でしょう!?
そう、ネルソン君は潜在的な人形者だったんです。
あの時代(1961)にはまだリカちゃん人形もありません。
彼は自分を突き動かす衝動が何かわからぬまま、小美人を連れ帰り、
そしてそれが元でついに他界してしまうのです。
ああ、ネルソン君の生まれた時代にスーパードルフィー、いやジェニーでもあれば、
彼の運命もまた違ったものになっていたやも知れません。

今は亡き同胞よ、安らかに眠れ。
合掌。

さて余談はさておき、(笑)
「ゴジラ×メカゴジラ」についていろんな方の感想がありますが、
たいていの感想で共通するのは、「オヤジが釈に色気出すのがウザい」でしょうか。
わたしもそう思いました。
釈由美子扮するメカゴジオペレーター家城茜に、宅間伸扮する科学者湯原(妻ナシ子持ち)が
ティーンエイジャーのようなモーションをかけるシーンが結構あるわけです。
まあ全然相手にされないんですが。
これはつまりコメディー要素みたいですが、あまり面白くありません。むしろ邪魔です。
湯原の子供(女の子)と茜の交流はよい感じなのでそのまま残して、湯原と茜はあくまで色気ナシで、
湯原はオトナとしてダンディに茜に接したほうがよかったんじゃないかと。
アナザーアギトの木野さんといい、オルタナティブ・ゼロの香川教授といい、
やはりオヤジはダンディに決めないと!

つーか、今気がついたんですが、
もしかしてこの20歳くらい歳下の若い女性にちょっかい出すのって、
宅間伸とほぼ同年代の手塚監督の願望が現れてるのかなぁ・・・・。
どうなのかなぁ。
気持ちはわかるけど。(笑)

あと、個人的にはゲスト(カメオ出演)がまた邪魔だったかなぁ。
松井さんと永島さんと田中さん、ちょっと映りすぎです。
こういうのはさりげなく行こうよ。

2002年12月23日 0:06:01
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