ワールドタンクミュージアム 4 陸上自衛隊 後編 陸自広報センターの90式 2002年4月の開館当時にはなかった黄色い鎖が張られています。 やっぱり下をくぐったりして遊ぶ子供がいたんでしょうね。 ワールドタンクミュージアム、先回は70年代までに正式化された戦闘車両についてでしたが、 今回はいよいよ現代兵器群です。 それと、上の鎖のように、広報センターで1年のあいだに変化した展示品ことなど。 |
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87式自走高射機関砲かくれんぼ WTM4のハコの裏には「87式自走対空砲」とかかれていますが、 中にはいっている紙に書かれている通り「87式自走高射機関砲」が正しいお名前です。 ちなみに愛称は「スカイシューター」 1台16億円もするために年間2台しか調達されないレアな車両だそうです。 ランボルギーニ・ミウラみたいですな。 あ〜、防衛庁の14年度調達計画(PDFファイル)だと調達予定は1両だけですか。 もっとも、射程が3Kmほどとされる高射砲など、映画「ガメラ大怪獣空中決戦」に出てきた 81式短距離地対空誘導弾(短SAM)の射程7Kmはおろか、ジープ(高機動車)に乗っけて運用できる 93式近距離地対空誘導弾(近SAM)の射程5Kmにも遠く及びません。 たとえたくさん調達して配備しても、短SAMや近SAMなどの対空ミサイルが善戦しているかぎり、 87式にお鉢は回ってこないのです。 もしかしてミサイルの全てをつぶされて制空権をとられた後くらいでないと出番がないのか? でも制空権とられた後だと、コブラに搭載されている射程4KmのTWO対戦車ミサイル程度のモノで で狙われたりしても、もう手も足も出ませんし・・・。 レーダー誘導ミサイルだともう、数十キロ先から狙われちゃいますし・・・。 海上自衛隊の護衛艦に積んである20mmCIWS(GE社製ファランクス)の射程は1.8Kmだそうですが、 オランダのメーカーの30mmCIWS「ゴールキーパー」ですと射程は3Kmなので、 これと同等といったところでしょうか。こっちは16億円もしないと思うけど。 左から、単色迷彩と冬季迷彩。これと二色迷彩の全3種です。 撮影後にまた買ったら二色迷彩も出たけど・・・めんどいのでパス。(おい!) 右の冬季迷彩、もうちょっと白くしないと目立つような気もしますが、 そのへんは臨機応変なんでしょうかねえ。 陸自広報センターに展示されている 87式高射機関砲。 回転式砲座がWTMのフィギュアよりも 大きく感じます。 あれってやっぱり、かっこよく ディフォルメされているのかな。 |
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雪渓を駆け抜けるAH-1Sコブラ(シャークマウス) 冬季迷彩を狙ってたんだよう。ほんとはそっちでやりたかったんだよう。 でも、そういうのに限って出なかったりするんだよう。 21種+シークレット2種中、20種まで揃ってるのに、よりによってなぜ出ないかな〜。(笑) まあシャークマウスさんは、これはこれで欲しかったのですけれど。 左から、シャークマウス、二色迷彩。これと冬季迷彩の全3種です。 今回のコブラは、機首のバルカン砲のカバーが着いているところが 先回の「大戦略Ver.」と違うところです。 ブルーサンダー気分のAH-1Sコブラ(二色迷彩) 背景は夜のお台場。 雨上がりの雲に映る街の光はなぜか赤いのでした。不思議ですね。 夜景も奥が深いぞよ。 コロンビア映画が潰れちゃったせいか、ただ単に忘れられているせいか、「ブルーサンダー」のDVD 出ないんですよねぇ。名作だと思うんだケド。
こちらは陸自広報センターに展示されている、本物のAH−1S。 ジェットエンジンのノズルの形状だけでなく、エンジンユニット周囲丸ごと、 WTMのフィギュアと微妙に違います。 また、この広報センターにはこのAH−1Sのシミュレーターがあります。 といっても別に操作できるわけではなく、離陸・飛行して、バルカン・ミサイル発射の後、帰投して着陸 する模様の映像を眺めているだけなのですが、この映像と連動してシミュレーターの筐体も動きます。 2枚ローターのせいか安定性がなく飛ぶだけでけっこうゆれる、旋回して傾く、 バルカン砲発射の反動でどんどん後ろに下がっていく(!)、ミサイル発射でさらに下がる、等、 AH−1Sの挙動を体で教え込まれます。の、乗りたくないかも、ホンモノには・・・・ 2003年7月現在のもようです。 開館時には下の画像のように、TWO対戦車ミサイルのプラットフォームは枠だけで寂しい感じでしたが、 今は真ん中に筒が装着されて、ちょっと臨戦態勢な演出がなされています。 筒だけで中身は入ってないですけどね。 さて、展示品でもう一点大きな変化があったのです。 いや、変化自体は小さなものなのですが、もし本当ならことは重大です。 まずこれ↓、2002年の開館時にあった、 平成17年度配備予定のAH-64アパッチのモデル。 ところが、先日行ってみたらなんと、 これが変化しているじゃありませんか。 なんと!↓ 最新式のロングボウアパッチにバージョンアップ!オー! ヘルファイア対戦車ミサイルも32発も積んでます。北か?北の脅威のせいなのか? 起伏の多い日本の地形ではミリ波レーダーとヘルファイア対戦車ミサイルは、 無敵といってもよいほどに非常に効果的だと思われます。 ちなみにこのAH-64は20〜21億円ほどします。 今現在すでに年2機くらいずつ調達されているのですが、(前述の14年度調達計画参照) いままでの他の兵器のペースを考えると、これからもこの年2機くらいの調達なんだろうか。 まぁ高い高いといっても、陸戦兵器は戦闘機に比べればずっと安いですけどね。 空自は14年度にF−2を8機調達していますが、 このお金でアパッチなら70〜80機を一気に揃えられてしまうわけですし・・・。 |
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90式戦車・稜線射撃Ver. 今回のシークレットモデルです。 発売日にコンビニで10個買って、1個目を開けたらこれでした。 なので普通の90式が出たかのと思い、しばらくその幸運に気がつきませんでした。 WTM1のシークレットのティーガーもそんな感じでしたなぁ。 稜線射撃とは、こういう坂の頂上付近で車体を隠して射撃する待ち伏せ戦法です。 普通の戦車だと、砲が下を向かないのでもっと車体が露出するのです。 しかし我が90式は前後の車高を油圧で調節できる機構を持っているので、 これでお尻のほうを持ち上げることで砲がさらに下を向き、 ほとんど坂に隠れた状態で待ち伏せができるのです。 これが普通のバージョンの90式(単色迷彩) 「大戦略Ver.」と違うところは、車長が顔を出していないところでしょうか。 ・・・バージョンダウンしてます。 左から、冬季迷彩、単色迷彩、ドット迷彩。全3種類です。 マニアックな感じのドット迷彩があって、広報センターにある二色迷彩がないのはちょっと不思議。 草原の中の90式。 ごちゃごちゃした草原ですが、案外と適当なマスク切りしてます。それでなとかなるのです。 かえって、車や建築物や人間などあまりごちゃごちゃしていないカッチリした形もののほうが、 緻密にマスク切りをしないといけなかったりするんです。 この画像、戦車にハマる背景を選んで合成してみたのですが、普通になりすぎて ちょっとつまんないですね。 こういうのなら本物90式の画像でありそうですから。 考えてみたら、せっかく合成画像を作るなら「ありえない光景」をつくらないと 面白みがないんです。 でも、行き過ぎて「まったくありえない光景」でもつまらないし・・・。 「ありそうで、ありえなさそうな光景」ということこでしょうか。 う〜む。 というわけで・・・・あっ↓ ・・・よりによってこの背景(笑) すごくマッチしてる気がするんですけど。 石原都知事はなにかと右よりの発言を繰り返す軍国主義者だ、けしからん! ・・・とかいう人ってなんか世界情勢の知識とか軍事知識とかないんじゃないかな。 彼のいうことは当たり前のことのほうが多いと思います。 もちロン上の画像はプティットジョークですよ。 以上、WTM4&陸自広報センターご紹介でした。 おまけ。 広報センター出口の掲示板より。 「命!」やってるゴルゴ↓・・・のことではなく、 やけにきれいな自衛官さんだと思ったら特生自衛隊の釈隊員でした。 ここでロケやってたのか。 というわけで、「ゴジラ×メカゴジラ」のビデオレンタルは7月11日から、 DVD発売は7月25日からです。 今年末のゴジラはこれの続編みたいですし、まあ一度は見てみましょうよ。 |
2003年7月13日 10:21:55