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久々更新したかと思ったら、たまきちゃん大ピンチ!(次回に続く予定) 今回はコナミの食玩、SFムービーコレクションの「エイリアンVol.1」です。 このシリーズはサンダーバードやキャプテンスカーレットなど、 今まではジェリー・アンダーソンもののSF番組のメカニックばかりでしたが、 ここで一転してSFホラー映画の金字塔、「エイリアン」をテーマに持ってきました。 ご存知と思いますが、映画「エイリアン」シリーズは4作が製作されています。 この「Vol.1」ではそのうち「ALIEN(第一作)」と「ALIEN3」からセレクトされた メカニックとエイリアンのバリエーションがフィギュア化されました。 今までのその完成度に定評のあるこのシリーズですが、今回のその期待を裏切りません。 ていうか出来がよすぎてキモイんですけど〜。 これを飾ったら、それだけで食玩置き場全体の雰囲気が一変してしまいましたよ。 中国の彩色工場はこれがそこらじゅうぎ〜っしり並んでいるわけで、 その様や、もうまるきりギーガーの世界でしょうね。ご同情申し上げます。 各フィギュアについては、コナミのSFムービーセレクション公式サイトに 愛とこだわりのある説明がありますので、そちらもお読みになるのがよいと思います。 たとえオフィシャルなものでも、こういうフィギュアを作るにあたって、 FOXから造形の資料がもらえるわけじゃあなみたいですね。 |
エイリアン (ALIEN 1979年公開) いきなり間違ってました。「帝国の逆襲」は1980年でした。記憶で書かずにちゃんと調べないとね。(2003/11/26追記) この映画に登場する怪物・エイリアン自体は「正体不明」で「神出鬼没」で「不気味な容姿」という、 古くからある典型的なモンスターキャラクターなのですが、 卵から人体を介して成長していく生物的な部分を描くことで、説得力のある、 まったく新しい恐怖の対象という地位を築くことに成功しました。 私がこの映画を初めて見たのはテレビの洋画劇場でしたが、 もうめちゃくちゃ怖かった覚えがあります。 ノストロモ号の通路をカメラがパンしてく映像だけでも何か起こりそうで怖くて、 ドキドキしながら見ていました。 とにかく遮蔽物や曲がり角が多くて、エイリアンがどこかに隠れているんじゃないか・・・?と思わせる 舞台美術が秀逸です。(見通し効かないほうが撮影セット作成の都合もいいし) モンスターがなかなかその姿をあらわさないのも、当時としては珍しかった気がします。 ただ私は、最後のシーンはエイリアンよりもリプリーの”ローレグ”のほうに気がいってしまって(笑)、 ある意味ドキドキはしましたが怖くはなかった覚えがあります。(まだ多感な子供やったから〜) |
フェイスハガー(ALIEN) 今回は題材が題材だけに、どうしても”なんかイヤ〜ん”な合成になります。 場所は上野動物園の小動物館。 ガラス越しとはいえ、こんなのがいてカシカシ動いていたら嫌だなぁ。 フェイスハガーは宇宙一イヤなビックリ箱の中の人。 卵(胞子?)のなかで宿主の来るのを待ち受け、顔に張り付き、 体内にエイリアンの卵を産み付けます。大変迷惑な奴です。 劇中では、じっくりとその姿が見られる唯一の宇宙生物でした。 裏側はニュメニュメした粘膜状の組織が剥き出しになっていて、 これが顔につくのかと思うと欝になりそうです。 それにしてもこいつは何者なのでしょう。 地球の甲殻類のような、エイリアンとはまた違った生き物のようです。 実は「エイリアン」と「フェイスハガー」は実はまったく別の生物で、 お互い寄生しあって、共生関係で繁殖しているのかなぁとか思ったり。 造形と塗装は申し分ないのですが、硬い素材で出来ていて足が閉じられないのが残念です。 1/6ドールの顔に張り付かせるのにちょうどいいサイズなのに、張り付かせられません。<日本語変? |
チェストバスター(ALIEN) しゅるしゅるしゅる!題材がキモイので、せめてとっても綺麗なお花畑に合成してみたよ♪ ・・・って、やっぱ駄目じゃん! かえって嫌な感じに! チェストバスターは、フェイスハガーの産みつけた卵が人間の体内で孵化したエイリアンの幼体。 これが肋骨を突き破って出てきます。体の中にいる異生物ってのは、根源的な恐ろしさがありますね。 初めて見たときは、噛まれると痛そうな金属質の牙がとにかく怖かったです。 今は、けっこう可愛いヤツだと思います。 顔の両脇にあるのは目なんでしょうかねぇ。 成体になると、エイリアンの目は肉食獣らしく正面に並ぶのですが、 チェストバスターのころはまだ弱いから、 草食獣のように両脇にあったほうが敵に襲われにくくていいのかも。 いや、蝶の羽の目の模様のごとく擬態なのかも知れんけど。 メタリックな歯も再現。 |
ALIEN(ALIEN) 宇宙人東京に現る、的な合成。 実物は巨大化しないのも一緒です。(わかる人だけわかるネタですな) うかつに攻撃したら、酸で周囲が大変なことになりそうです。 説明の必要はないとは思いますが、これは ビッグチャップと呼ばれる成長段階のエイリアン。(幼体はチェストバスター) 世界一有名な着ぐるみ怪人ですね。 頭がアンバランスで重そうなので中の人も大変です。 スーツアクターは身長2mのボラジ・バディジョーという人です。 有機的でありながら、昆虫のようであり、またロボットのようでもあり、 かつ今までにないオリジナリティーを持った禍々しいデザイン。 それは余りに魅力的すぎて、以後、映画やアニメや漫画やゲームなどでパクられまくりました。 ほんの10センチくらいのフィギュアなのに、ここまでの接写にも耐えうる造形はすごいです。 むしろ、肉眼では良くわからなくて、ここまで拡大して初めてすごさが実感できるという感じでしょうか。 もうそこらじゅうディティールだらけ、突起だらけ。 合成のときにマスクを切るのが大変でした。 写真では良くわかりませんが、頭部にはクリアパーツが使われています。 厚めのクリアパーツなので、中身が屈折して透けて見えて、とてもよい感じです。 今でこそフィギュアなどで隅々まで見れますが、 当時はこの後ろ姿がどうなっているのか、謎だったりしたような気がします。 それくらい露出が少ないモンスターでした。 20世紀FOXも秘密主義に徹して出さなかったらしいですし。 |
NOSTROMO号(ALIEN) いつもの合成っぽいですな。 リプリー達が運行する宇宙船。 よく「貨物船ノストロモ号」と説明されますし、劇中の日本語字幕でもそう表示されるのですが、 英語の字幕では commercial towing vehicle The Nostromo(商用曳航船ノストロモ号)と表示されています。 ノストロモ号は、採掘した鉱物を曳航する工場プラントで精製処理しながら宇宙を航行しているので、 いわゆる「貨物船」とはちょっと違うわけですね。 しかし曳航しているといっても、工場プラントと合体しているときはエンジンノズルが ふさがれているようなので、あの状態でどうやって推力を得ているのかはよくわかりません。 ちなみに「Nostromo」とはイタリア語で、(商船の)甲板長、(軍艦の)掌帆長、 また「頼れる男」というような意味あいもある、マッチョな感じの言葉です。 コンピュータは「マザー」とか呼ばれてましたが。 アンテナ折れやすいです。 作るときはちゃんとニッパーを使ってランナーから切り離さないと、本当に折れます。 なんとベクタードノズルです。機動性良さそう! |
Narcissus(ALIEN) エイリアン2的アングルで。 コクピット内は合成です。 劇中では「シャトル」としか呼ばれていない寂しい宇宙船。 シャトルといっても大気圏突入・離脱能力はなさそうなので、 宇宙船同士または宇宙ステーションへ行き来するという意味のシャトル(連絡艇)なのでしょう。 ・・・いや、冷凍睡眠装置がついているところを見ると脱出ポッド的な意味合いもあるのかも。 しかし定員は3人と、ノストロモ号乗員の半分も乗れないわけで、え〜と、 謎の多い宇宙船です。 Narcissusは「ナルキッソス」と読まれていますが、これはギリシア読みのようです。 ナルキッソスとはギリシャ神話の登場人物で、「ナルシスト」のもととなった人の名前です。 「美少年ナルキッソスは、復讐の神ネメシスの呪いをうけ水面に写る自分の姿に恋をして、 そこから動けなくなって死んでしまい、水仙の花になってしまいました」・・・と、 はしょりすぎですがそんなところです。 英語では「ナーシサス」と発音します。(意味はスイセン花) 中央がエイリアン用の出口。 エアロック構造になっていないっていうのは、けっこう恐ろしいですな。 |
エイリアン3(ALIEN3 1992年公開) いろんな映画評サイトがありますが、大抵どこでも、 「最低」とか「ダメ映画」とか「なかったことに」とか評されている映画です。 2で生き残ったキャラクターの処理など前作への敬意のなさも問題ですが、 単体の映画作品として見ても、ストーリーは平板だし、舞台設定は生きてないし、 サブキャラクターは犯罪者ばかりの感情移入できない連中ばかりだし、 おまけにクライマックスらしきところでも、作戦の説明不足もあいまってなにやってんだかわけわからず、 大騒ぎしているだけのようで、全然盛り上がりません。 スティディカム撮影で迫力を出そうとしているのも低予算ぽくて萎えますし・・・。 リプリーが結婚しておらず、子供もいないことになっているのは興味深いですね。 のちに作られDVDリリースされた「エイリアン2特別編」と設定が違います。 やっぱりなかったことに?(おい) 昔は「続編に名作なし」といわれ、「○○○○2」は大抵つまらないとされていましたが、 80年代後半あたりから「2」ものにも名作が多くなってきて、1作目よりもヒットする現象おきてきました。 ターミネーター2しかり、ガメラ2しかり、そしてエイリアン2しかり。 そして最近ではその反動か、「3」がダメなのが多い気がします。 ターミネーター3しかり、ガメラ3しかり、そしてエイリアン3しかり・・・。 |
ドッグエイリアン(ALIEN 3) 再び嫌な合成画像復活。 走って暑いときには舌を出す代わりに中あごを出すのかも。 こんなのいたっけ?って感じのクリーチャーです。ほんの数カットしか出てきません。 ドッグは、フェイスハガーによって犬に産みつけられた卵からかえったエイリアンの幼生です。 チェストバスター状態ではなく、なぜかいきなり犬のような形状で出てきて、 しかもなぜかその時点で宿主の犬と同じくらいの大きさです。 何でチェストバスター状ではないのかは不明ですが、ともかくこの形状から見るに、 エイリアンは宿主のDNAからなんらかの影響を受けるようです。 猫が宿主なら「ネコミミエイリアン」になるかもしれません。 頭部のシワシワの気持ち悪さ加減がとってもいいです。 1・2作目に比べると生物的に下等になった気もしますが、 クリーチャーデザインとしての魅力はこちらが上かもしれません。 マクファーレントイズから出たこれのアクションフィギュア、欲しかったです。 店頭で見る前に消えてました。がっくし・・・。 ところで、この台は100円ショップで買ったポリ製の白いトレーです。 下から光を当てると良い感じになります。 |
ニューエイリアン(ALIEN 3) ビ〜ルの〜谷間の暗や〜みに〜♪ って、なんかスパイダーマンぽいポーズですな。 チェンジリィオーパァドォン!(串田アキラ口調で) ドッグエイリアンが成長した姿です。4つ足走行ですばやく動くことが出来ます。 しかしせっかくの新しいデザインなのに、特徴のある後ろ足はあまり画面に映りません。 おかげで今までのエイリアンと比べて、体が小ぶりだということ以外、 どこが違うのか普通に映画を見ただけでは観客はよくわからないという、 しょぼい結果に終わりました。 デザインとしては私けっこう好きなんですが。なんかもったいないです。 エイリアンは宿主のDNAから良い特性をコピーして自分のものにできるようで、 このニューエイリアンは宿主が犬だったため四足走行で足が速いという特性を得ました。 ・・・のですが、 下っ端エイリアンはクイーンと違って繁殖にかかわらないので、 この特性も一個体限り。意味ないじゃん。 |
「Vol.2(2004年1月発売予定)」ではのこる「ALIENS (ALIEN2)」と「ALIEN RESURRECTION
(ALIEN4)」の 2作からセレクトされます。メインは当然(笑)「ALIENS」です。 ラインナップは 海兵隊の宇宙船スラコ号 ・ 装甲兵員輸送車 ・ ドロップシップ ・ パワーローダー ・ エイリアン ウォーリア ・ エイリアン クィーン ・ エイリアン ニューウォーリアの7種 +ニューボーン(レアアイテム)です。 「ALIEN2」は今まで見た全映画の中でも好きな作品のひとつです。 個人的にはクィーンとメカ関係が楽しみですね。 |