KILLBILL
…というか、
O & L
オーレン・イシイ&エル・ドライヴァー

マツモト、あたしを見て。 
あたしの顔をよぉく見て。
あたしの目を見て。 あたしの鼻を見て。
 あたしのアゴを見て。 あたしの口を見て。
…見覚えないかい?
あんたの殺した、誰かに似てないかい?



というわけで、KILLBILL vol.1アニメパートのオーレン・イシイ人形を作成しました。
…見覚えあるくらいには似ました?


                          オーレンちゃん

ちなみに上記のセリフは、松本組長を殺して両親の仇を討つシーンでの、オーレンのセリフから。
怒りと喜びと狂気にギラギラ光るオーレンの眼差しがセクシーで、非常に印象的なシーンです。
このときオーレンちゃんは11歳。
…そうは見えないでしょうけど、元のアニメのほうもかなり11歳に見えないのでご容赦を。
どう見ても女子高生です。
まぁ、○○○ちゃんとか○○とか、どう見てもょぅι゛ょなキャラを18歳と言い張る業界もありますから、
それに比べればたいしたギャップではございますまい。

「KILLBILLvol.1」中盤、実写映画に割り込んでくる、
オーレン・イシイの生い立ちを描いた10分弱のこのアニメパートですが、
プロダクションIGが気合い入れて作っただけあって、止めのシーンは荒々しいタッチながらとても美しく、
また動きの描写はゆれるカメラワークとあいまって斬新な躍動感に満ちていて、
多分に実験的な、手の混んだものに仕上がっています。
音楽も、まるでこのために作られたとしか思えないほどはまっててとてもよいですし。(別の映画の音楽です)
わたしは上の仇を討つシーンと、20歳のオーレンを空から撮っているシーンが好きです。
ただ暴力的な描写が満載(というかそればっかり)なので、そういうのダメなかたはご覧になる際にはご注意を。
あと、さんざんほめといてなんですが、最後の止めカットのオーレンがドロップキックしている絵、
あれだけはサイテーですよね。(笑)


さて突然ですが、ここでこのオーレンちゃんは後まわしにしまして、
まず先にエル行きましょ、エル。

エル、エル、エルはloveのエル〜♪
エル、エル、エルは…
  …って、きゃあ、怖っ!
怖い看護婦さんというと「ブレインデッド」のビデオパッケージの、
内容と全然関係ないあの絵を思わず思い出しちゃいます。まぁ、あれはあれで好きですが、
それはともかくエル・ドライヴァー人形です。あんま似ませんでした。
バラで買ってきたクールガールのヘッドをリペイントし、
パチモンCG(クールガール)ボディにヘッドオンしてでっち上げ、
「vol.1」に出てきたときの、ナースに変装したバージョンを再現してみました。
あからさまに怪しいラブリ〜眼帯に、思わず胸がときめきます。


あなたの心に癒しの光、届け愛の魔法!萌え萌えメディ カルシャワ〜!

普通に照明を当てるとこんな感じ。実はちょっと優しそうです。(手に持っているものはともかく)
もう一回りほど目を小さく書くと少しはダリル・ハンナに似ると思いますが、
これはこれで気に入ってしまったので、このままで良いことにしましょう。
ちなみにリペイントしたのは片目だけです。隠れた右目はCGそのまんま。
片目だけだとリペイント楽だなぁ。


「キュー キュー」ブルブルガタガタ ブルブルガタガタ…            じり…じり…

ナース服は、アゾンで購入したワイシャツと白のスカート。
なんか思ったよりも簡単に映画のコスチュームっぽくなりました。
CGボディは太めなので、27センチドール用のシャツのホックははじけそうなほどパツパツに。
そのへんも映画と同じ感じです。
ナースキャップは、人形ブーム黎明期にノアドロームで販売していた、エプロンドレスっぽいナース服のもの。
注射器は100円ショップで購入したコスメ用の。

なお、映画ではエルはサンダルではなく、白い革靴のようなものを履いていましたが、
秋葉中探してもCGサイズでそういうのはなかったので、ざくりと妥協してサンダルにしました。

続きまして、エル・ドライヴァー合成画像ギャラリーです。


いきなり謎なシチュエイション。

療養中のお嬢様のお付きの看護婦として潜入中、なのかな?<考えてない
ナースウォッチで時間を見ているところです。
ナースウォッチについては、まあ医療関係者とマニアは知っているアイテムでしょう。
気になる方は各々検索してみてくださいませ。
木陰にたたずむ後ろ姿のお嬢様役は、実は夕張さんです。


つづいて、…これもなんなんだか。

ナースとは仮の姿で、本当はお嬢様のボディーガードの任務です。今思いついた。
ナースが注射器を持ち歩くのは普通なので、ちょっとわからないと思いますが、
これは実はそうカモフラージュされた武器なのです。<わかるわかる

病院の背景素材がないもんで、普通に看護婦さんぽい合成画像が出来ません。
だからって、なんでこうなるのか。


ねこめも

黒猫観察記録をメモるエル。
「vol.2」で判明しますが、彼女はなんでもメモしておくメモ魔だったのです。
嬉々として毒蛇ブラックマンバの毒の性質を読み上げるエルは、おびただしくキュートでした。


看護婦さん巡回中

病院を占拠した側なのか、ダイハードのマクレーン刑事状態なのか。
「ナース服に銃器」はあまりないパターンですね。
「メイド服に銃器」はドール業界ではわりと普通ですけど。

オーレン・イシイ 11歳


アゾンヘッド(オビツヘッドではなく)の2か3の、キサラっぽいヘッドを少々削って、
そこにアイペインを入れました。ボディはオビツボディ。
最初、アニメみたいなタッチを再現しようと、あえてアイラインを汚く書いたりしてましたが、
(先日のドールショウに持っていった際、数人の方にお見せしたヴァージョン)
アニメを再現どころか普通に汚いだけだったので、全部消してもう一度書き直しています。
印象はさほど変わっていないと思いますけど、かなりスッキリしました。


真正面

ヘッドに刻まれた笑顔が心持ち残っています。
左右で目の大きさが違うのが良くわかるので、なにげに禁断のアングル。(笑)

 

服は意外にもタカラ製。カレンダーガールのセーラー服です。
アゾンやノアドでも同様のモノを扱っていますが、これが一番かっこよくてきれいなのでした。
劇中の制服のデザインにも最も近いですし。
上着の丈がちょっと短めなのもよいですね。ね。
銃はCGについてくるデザートイーグル。
銃を持つ手はボークスのネオハンドセットのものに付け替えています。

オーレンちゃん合成画像ギャラリー


差し込んじゃいますよ♪

よく見ると、劇中ではどうも刀ではなくドスを使っているようですね。<スルーして
後のついたての文字は、劇中では唐の書(詩、かな?)なんだそうですが、
ここでは中国語版「ムーンライト伝説」の歌詞が書かれています。


ベッドの下はラッキーポジション

松本組長を殺したあと、異変を察して駆けつけた子分達をデザートイーグルでなぎ倒します。
其の威力たるや…

最初、”ベッドが血まみれ”バージョンを作ったんですが、
思ったよりも激しい印象になってしまったので、
ここでは血をカットしたバージョンをお届けしています。
上の画像をクリックすると”血まみれ”バージョンが表示されます。(身構えるほどではないですけど)


深夜の神田明神前

一月二日にの深夜、スーパードルフィー撮影のときに撮ったもの。
特にオーレンがらみの意味はないですが、お気に入りの写真なのでいつか使おうと思ってたんです。
古びたワビサビな神社もよいですが、こういうド派手な朱の神社もよいものです。


夜の渋谷の街も彷徨ってみる

”女子高生といえば渋谷”という、マスメディアに汚染された安易な連想からの画像。
それに11歳で女子高生じゃないし。
背景の渋谷の街は2〜3年前のものなので、もう今と違うはず。
オーレンちゃん、目が爬虫類っぽいですね。


空港で待ってみる

学校帰りにちょっと寄り道。
とっても会いたい人を、こっそり待ち伏せしちゃってるオーレンちゃん。
見つけたら、心のこもったプレゼントを渡すつもりです。
あの人は喜んでくれるかな?


護衛艦奪還作戦

乗っ取られました。
相棒のMP-5SD6と一緒に、悪いテロリストに見つからないように気をつけて進みましょう。
「亡国のイージス」的状況に対し、メタルギア・ソリッド風に対処してます。
こういう合成、大好きです。


ちょと通りますよ

敵に知られることなくCIC(戦闘指揮所)にたどり着き、制圧。
BC兵器搭載ミサイルの発射を阻止する任務です。


任務完了後に

ミサイル発射は阻止したものの、敵はオーレンちゃんの侵入を察知し、警戒網を敷きました。
四方から追い詰めてくる、怒りに満ちた重武装のテロリスト達。
オーレンちゃんは、この艦から無事脱出できるのでしょうか。
おうちに帰るまでが作戦です!

ちゅうことで、ゴーゴー夕張につづいて、「KILLBILL」に登場した女性2人を人形でフィーチャーしてみました。
「KILLBILL」はストーリーよりもキャラクター造形のほうが興味深い映画なので、
ついついこういう入れ込み方をしてしまいます。
3人とも主人公ではないけれど、主人公よりも輝いていました。

成人版オーレン・イシイ(つまりルーシー・リュー)人形作成の企画もあったんですが、
素材に使おうと思っていた人形がすごく高価だったのでやめにしました。…あや、冗談です。

次回は、しっかりたま坊をメインにしたいと思います。というか、一旦したんですけどポシャッたんです。
毎年恒例のGWお出かけ撮影のために、たま坊をつれて房総にいったんですが、
”曇りのち時々晴れ”の予報に反して雨、雨、雨。
ふっ。あたい、また騙されちまったよ…

このあいだまで、雲ひとつない青空なんて珍しくもなかったのに、
GWにはいったとたんにどんどん曇天ばかりになってしまいましたねぇ。
んま、いずれ晴天の日に、万難排して突撃しようと思ってます。

2004年5月6日 23:11:29