ULTRAMAN


この映画にイケメン俳優など出てこない。むしろ出てくるのは濃い顔のおっさんばかりだ。
特撮=イケメン俳優みたいな認識の人がいたら、その点ではこの映画に期待しない方がいい。
この映画は特に子供向けではない。数分ごとに目を引くシーンが用意されていて、
まったく中だるみのない、練りこまれたテンポの良い脚本なんだが、それでも、
大人同士の会話シーンが1分続くとそわそわしだす小さいお友達、みんなはビデオになるまで待っててくれ。

子供のころウルトラマンが好きで、怪獣消しゴムなんか集めてたけど、もういい年だし、子供もいるし、
いまさらウルトラマンじゃねぇよな〜、とかいいながら、「ウルトラ6兄弟のうた」とか
「星空のバラード」とか聞くと奥さんにナイショで胸がきゅんとしちゃう、そこのおっさん!
この映画は子供のころ、空から来るあの”銀色の流星”に憧れた、あんたの為にある映画だ!
映画「ULTRAMAN」絶対に見にいくべし!


…汚い言葉づかいでごめんなさい。
この映画を見て以来、胸の中でくすぶり続けるなにがしかの炎が、
ときたまカーッと熱く燃え上がって、あたいをこんな言葉づかいにさせるのサ。<まだ言葉おかしい

とにかく、ウルトラマンをとっくに卒業した(つもりの)普通のおじさんにこそ、この映画はお勧めです。
「めちゃくちゃ面白い」というよりは「しみじみと面白い」、良作であります。
蛇足ですが、杉山隆男著「兵士を見よ」という空自を扱ったドキュメントを読んでいくと、
なお一層この映画を楽しめるのではないかと思います。

あ〜、普通に特撮好きなオタクの人は、ほっといてもどうせそのうち
「ウルトラマンいいよ!」という情報が他方からも入ると思うので、
いちいちここではお勧めしませんです。(笑)
逆に忠告ですが、シネコンの映画館の場合は券売のスタッフにいって、
お子様のいないゾーンの席にしてもらった方がいいですよ。
昨日、初日に見にいったんですけど、何度叱られてもおしゃべりするわ、
後ろの席からイス蹴るわ、しつけがなってないのか、そもそも遺伝子レベルでなんか違うのか、
とにかく周りが落ち着きのない子供だらけで、映画鑑賞の環境は最悪でした。
でも今日は(笑)、席を離してもらったので快適に見れました。



今回は、現在公開中の映画「ULTRAMAN」より、
バンダイから発売中のウルトラマン・ザ・ネクストの
ソフビ人形です。あまりに「おもちゃ」なので、
さすがにこのまま合成してもダメだと思い、
掲載している合成画像では随所に細かくレタッチを入れて、
見た目のグレードを上げてみました。
2日連続で映画館に行ったりしていたので
時間がなくて画像はあと一枚です〜、すみません。
一見よくわからない画像ですけど、映画を見た人ならぐっと来る、
…かもしれない、…するといいな、な画像でございます。

これとは別に、「エイリアンVSプレデター」も
初日に見にいったんですけど、お金かけて、人気モンスターの共演で、
普通に作れば面白くなりそうなもんなのに、見事なクソ映画(失礼)
でした。まぁ、そういう評判は前から聞いてはいたんですけどね。
でもほら、ダメな映画って、ダメなりに面白みがあったりすること
あるじゃないですか。そういうのを期待していったんですけど、
そういう面白みすら無かったです。普通につまらないだけだった。
たとえるなら、とても凝った作りなんだけど全然怖くないお化け屋敷。
出てきたときの感想は「…歩きつかれたね」のひとこと、
という感じ?
数年ぶりに、エンドタイトルが流れている最中に帰る、
というマナーに反することをやりました。
でもまぁ、他のお客さんもゾロゾロ帰ってたし。(笑)


この映画、自衛隊の全面協力のもとに作成されていまして、ガメラやゴジラではなかった(と思う)
本物のF-15を使用したシーンが多数あり、映像にしっかりした迫力と臨場感があります。
とくにスクランブル発進でハンガーから出てくるF-15かっこよすぎ。
FIGHTERSの更新のときにも申したように、私はイーグル好きなんで、これだけでしびれました。
待合室で会話している隊員ふたり。「チリリン」とスクランブル警報が鳴るや間髪入れずにダッシュでドアへ。
ドアをあけると目の前にF-15が並んで待っているという素晴らしさ。セットじゃなくて本物なんだろうなぁ。
スクランブル命令のあとでもじもじお着替はじめるナイトレイダーの面々に見習って欲しいスピード感です。
そんなんだから車で移動しているMPが、クロムチェスターより先に現場についたりするんだよ。(5話)

それにしても、この映画において、民間人に銃を向けたりと自衛隊はかならずしも善玉ではないのですが、
それなのによく全面協力なんてしてくれたなぁと思ったり。
円谷は陸自のビデオなんかも作ってたりするので、そのへんの信頼関係で全面協力が取り付けられたのかな。
特に空自は、飛行機が墜落するのは完全にNGだったはずだけど(ガメラ2)、
この「ULTRAMAN」じゃあ、いきなり墜落してるし。どうなんでしょうね。

以降、若干ネタバレ。マウスでめくってください
この映画「ULTRAMAN」、雑誌なんかですでに書かれているとおり、ネクサスの前の話なんだそうですね。
凪副隊長の回想シーンに、ザ・ワンらしき影が出てきたりしてましたし。
じゃあビーストもウルトラマンも、その存在は秘密ではなく周知の事実なのではないかと思うのですが、
そのへんはどう繋がるのか、もしくは繋がらないのをどうごまかすのか、

これからも「ウルトラマンネクサス」から目が離せませんね。
……えっ、もうみんな見てない?とっくに見切りつけちゃったの?
早いよ〜。

2004年12月19日 22:22:53