むか〜しむかし、 今から20年くらい昔のことじゃった。 そのころはロシアがソビエト連邦と呼ばれており、イデオロギーの違いからアメリカ合衆国と対立して、 ICBMをたがいに突きつけあいつつ、世界を東西に2分してにらみ合っていたのじゃ。 そのおかげで結果的に世界の火種はなりを潜め、紛争も少なく、表面的には平和な時代じゃったが、 しかし、両大国がなにかのきっかけで一触即発の事態におちいれば、いつ核戦争で世界が滅亡してもおかしくない、 実はそういう非常に緊張した時代だったのじゃ。 そんな世界の危険地帯の空を、友のため、兄のため、自ら信じる正義のために、 超音速で駆け抜けた蒼い狼がおったのじゃ… |
今回は、アオシマのエアーウルフです。 金曜ロードショーで放映したのが1986年だそうですから、もう20年ちかく前のことなんですね。 世界情勢も今とはまったく違っていて、時代の流れを感じますなぁ。 エアーウルフ(超音速攻撃ヘリ エアーウルフ)について解説しておきますと、 超音速飛行が可能で、高度な電子機器を備え、重武装の施されたスーパーヘリ、”エアーウルフ”。 CIAが極秘開発した、このエアーウルフが開発者モフェット博士の手により強奪されてしまい、 CIA作戦部長のアークエンジェルは、エアーウルフのテストパイロットだったホークにその奪取を依頼する。 ホークはエアーウルフを奪還してくるが、CIAには渡さずにこれを隠し、 ベトナム未帰還兵である兄のジョンの捜索を条件に、CIAに協力することを承諾する。 そして、エアーウルフは世界の危険地帯を行くことになったのでした。 …という、アメリカのテレビドラマで、シーズン1〜3の全55話が製作され、 日本でも全話放映されました。(シーズン4はなかったことに…) 詳しくはこちら(ガースのお部屋様のエアーウルフのコンテンツ) 今回のこの更新にあたって、1話だけでも本編を見直そうかと思ったのですが、 これってまだDVDが出ていないんですね。 見ようと思ったら、18年前のレンタル用のビデオを見るか(もうどこにも置いてないけど) この夏にアメリカでやっと発売されたばかりのDVDを買うかしかないようです。 国内版DVDもいずれ出ると思うのですけど、どうなんでしょうね。 上の画像は、ホークのひみつ基地に格納されたエアーウルフ。 背景は岩の画像を切ったり貼ったりして作ったものです。 イメージで作ったので、あまり本編に忠実ではありません。 |
このアオシマの新世紀合金エアーウルフですが、コレがなかなか美しいできになっています。 ヘリなんで華奢な形状なんですが、ボディがほぼ金属製なので剛性が高く、見た目も安っぽくありません。 機首・エンジンカバー・テイルブームの付け根がプラパーツで、これでボディにあいたネジ穴を見事に隠しています。 テイルブームの突起物は容赦なく細く、ちょっとしたことで簡単に折れそうで怖いです。取り扱いに気をつけましょう。 コクピットのドアが開閉(両側とも) また、両サイドのスポンソン内の30mmチェインガン×2と40mmキャノンの展開状態を、 パーツ差し替えで再現。 撮影用のエアーウルフも、実際には火器は差し替え式だったでしょうから、ある意味リアルです。(笑) また、後部のサンバースト射出口(チャフ・ディスペンサー)も、ちっちゃくしっかり開閉します。 機体下部。 エアーウルフは機体の両サイドと下部に武装が格納されており、攻撃時に展開します。 その後開発されたステルス戦闘機が、レーダー波の反射を少なくするためにミサイルを機体に収納しましたが、エアーウルフがそれと同じ方法をとっていたのは偶然なのでしょうか。 パーツ差し替えで、ADFポッドランチャーの展開状態を再現。 設定では、ヘルファイア(AGM)・レッドアイ(AAM)・コパーヘッド(AGM)という用途の異なるミサイルが仲良く並んでいるそうです。(そうだったのか) ADFの両脇のファルコン(AAM)発射口は残念ながら再現されませんでした。 で、この下部の差し替えパーツなのですが、非常に合理的な作りになっています。 なんと電池ボックスのフタ。 あとでふれる電動ギミック用の電池がここに入っているのです。 電池ボックスのフタはどうせ外れるように作らないといけないパーツ。それをそのまま差し替えパーツにしてしまう無駄のないデザインがステキです。 もちろん、ADFポッドは180度回転しますよ〜♪ 赤い矢印の先のレバーを押し込むと、3本のランディングギアが一斉にガシャッと出てきます。これも嬉しいギミック。 そしてこのレバーの手前にある赤いでっぱりが、この新世紀合金エアーウルフ最大のひみつスイッチなのです。 スイッチオンでローターが回転します。テイルローターも連動。 うは〜!こんなのスパイマジシャンのヘリ以来です〜!(笑) なんかねぇ、回してるとわけもなく気分が高まってきますよ。 |
背景は新宿の高層ビル街。 もとがベル222Bというビジネスヘリなんで、 エアーウルフがこの辺を飛んでいても普通に違和感がありませんね。さすがCIAは抜かりがありません。 画像ではローターがぶれていますが、これは、 回転するローターを1/25秒くらいのシャッタースピードで撮影、 ローターをとめて、レンズを絞り込んで機体を撮影(シャッタースピードは1秒まで落ちます)、 この2つを背景上で合成したものです。 ローターを機体と一緒に撮影するとなると、 シャッタースピードが遅すぎてローターが円にしか見えないのです。 |
いまなら東欧諸国に協力してもらえば劇中にハインドを登場させることも可能でしょうが(avalonみたいに)、 冷戦真っ盛りの当時はいくら予算があっても不可能だったでしょうね。 ランボー2ですらも嘘ハインドだったし。 こちらはローターをとめた状態で撮影し、レタッチで回転を表現しています。 後ろのハインドは、F-toysのエアボーンコレクションのハインドD。 機銃掃射していますが、昼間なのでせかっくの曳光弾がほとんど見えてません。(ぉ |
エアーウルフのバトルフィールドといえばやはり砂漠! とりあえずドラムカン爆破!ジープ爆破!みたいな。 戦車たちはWTMのT-34。冬季迷彩のを砂漠色に加工しています。 20年前なら、中古のT-34が地球のどこかで現役でがんばっていたのではないかと… そういえば、このあいだテレビを見ていたら、北の将軍のしょぼい記念館に、 様々な記念品らしきものとともに、T-34の模型(木製で全長50〜60cm程)が飾ってあるのが見えましたなぁ。 |
上でも書きましたが、エアーウルフって砂漠とか荒地とか、そういうところばかり飛んでいた印象があって、 こういう都市部を飛んでいたのを見た記憶がありません。もっとも、全話見ていたわけではないし、私が忘れているだけで実は結構あったのかもしれんけど、あらすじを読む限りではやはりなさそうですし。 洗練されたデザインだから、都市に合うんだけどなぁ。 …ブルーサンダーとの差別化なのかなぁ。 アオシマさん、このエアーウルフと同じくらいのレベルでブルーサンダーも作ってくれないかなぁ。 |
2005年11月13日 17:33:27 |