エフトイズ・コンフェクト
JASDF
collection
日本の翼コレクション

今回は、エフトイズの1/144飛行機模型食玩、「JASDF Collection日本の翼コレクション」です。
航空自衛隊の戦闘機/支援戦闘機を集めたラインナップで、
現役のF-2やF-4はもちろん、退役間近のF-1や退役済みのF-104まで含まれているという嬉しいもの。
フィギュアは、どれもシャープかつ精密感のある造形で、航空機らしい魅力のある、
満足感の高いものに仕上がっています。
機首のピトー管などはかなり細く作られているあたりにも、こだわりを感じました。
付属のデカールを貼ることでより完成度が増しますが、これって全機分を貼るの結構大変……。
ギミックはありませんが、パーツ差し替え式で、着陸状態と飛行状態が選択できます。

問題点もいくつかあって、バリが残っていて無加工ではまらないパーツがたまにある、
…なんてのはまぁいいのですが、
なにより酷いのは全機非武装なことです。増槽はあるものの、ミサイルは1発も付いていません。
箱をあけたときに武器パーツがどこかに落ちたのかと、しばらく探しましたよ!
同社のヘリボーンコレクションにはミサイル付いているのに、なぜ? 
ペイロードいっぱいに爆装してこそ、空の剣である戦闘機/支援戦闘機の意味があると思うんだけどなぁ。

応募件6枚つけて応募すると、これに使えるらしい「プラッツ製ウェポンセット」なるものを
抽選で300名様にプレゼントしてくれるそうですが、プラッツのサイトで調べても該当商品はなく、
「ウェポンセット」はプレゼントのみで販売はしないのかもしれません。
武器つけてよ〜。

F-104J(スターファイター)

左:第2航空団第201飛行隊   右:第83航空隊第207飛行隊

燃料タンクを翼端に配置するレトロなデザイン。
今の戦闘機にない、とてもシャープなシルエットを持っています。

詳しくはこちら。(wikipedia F-104)<丸投げ




昭和怪獣映画の空を駆け巡ったF-104Jスターファイター。
……なんてイメージでしたが、調べてみるとF-104Jは意外と怪獣映画に出ていません。あれ〜?

東宝系怪獣映画に登場するのはF-104Jの先輩に当たるF-86Fセイバーばかりで、
F-104Jが現役バリバリの時期のはずの「ゴジラ対ガイガン(1972)」でもガイガン上空を飛んでたのはF-86Fでした。
東宝で登場したのは「地球防衛軍」でF-86Fに混じって飛んでるくらい?
大映系では、昭和ガメラでギャオスに超音波メスで一刀両断されまくっていたのが印象的です。
また、怪獣映画ではありませんが、やはり大映映画で「ジェットF104脱出せよ(1968)」というのがあって、
未見なのですが、あらすじを読む限りではなかなか面白そうであります。

最近では、映画「ULTRAMAN」で、主人公真木の少年時代の思い出の中に「子供のころに見た銀色の流星」として
登場したF-104J。「銀色」で「流星」とくればまさにウルトラマン(初代)のことですね。
映画では単機でしたが、ここでは3機編隊で合成。


T-2 / F-1

左:T-2後期型 第4航空団第21飛行隊  右:F-1 第3航空団第3飛行隊

戦後初の国産超音速戦闘機。まず練習機T-2が開発・生産されましたが、
練習機だけでは調達数が少ないため、T-2はもともと支援戦闘機へ発展することを前提に設計された機体で、
その後トントン拍子に支援戦闘機化が決まり、F-1として1977年に就役しました。
近年はF-4EJ改やF-2A/Bに転換され、今どんどん退役しているところ………
と思ったら、(wikipedia F-1)先月前半に全機退役してしまったようです。長い間お疲れ様でした。



就役が1977年で、このころは既に怪獣映画冬の時代。TVでウルトラマンも放送していない時期です。
そのせいもあってか、F-1はあんまり怪獣映画に出てきません。
怪獣相手には、よくやる戦闘機によるミサイル攻撃などよりも、
支援戦闘機による対艦ミサイル攻撃のほうがよほど有効なはずなので、F-1に大活躍して欲しいところでした。
F-1は「ガメラ2」にて巨大レギオンを爆撃していましたが、やはりそこでASM-1でしょう。
また、「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」では、主人公が作ったプラモデルとして
F-1が地味に登場していました。


F-4EJ改

左:第3航空団第8飛行隊  右:第6航空団306飛行隊

F-4ファントムの歴史は長く、ベトナム戦争以来いまだに世界の空を飛んでいる超長寿命の戦闘機であります。
(wikipedia F-4)
歴史が長いだけあって、F-4には派生型が大量にあるのですが、
左の青いファントムは対艦ミサイルをASM-1を吊り下げて支援戦闘を行えるように改造されたタイプで、
退役したF-1に代わってその任務についています。さすが万能戦闘機。
ただF-4EJ改は、ASM-1を搭載すると、空対空ミサイルが積めなくなって心細いという問題点もあったりもします。

右のグレーのファントムは小松の306飛行隊の機体。306飛行隊は現在ではF-15J/DJが運用されていますので、
こちらは既に存在しない機です。



青い空に青い飛行機を合成するのって難しい……。
違和感があるような、ないような、でもなんか、どこか変な気がするし。
実際の航空機写真、それもこれと同じブルーのF-4EJ改の写真を見ると、
周囲の空や海の色とまったく関係ない“ちょっと赤みがかった青”で写っていながら
違和感なく背景に収まっているのですが、同じような感じにデジラマ画像を補正すると、もう違和感が出まくり。
周囲に色を比較できるとものがあると、「これが正解の補正」だと思えるのですが、
青空では正解がわからないので難しいのです。




こちらはわりと「正解」が見えた画像。ノズルや尾翼付近のケガキ線がどうにも模型っぽいのですが、
色的にはリアルに見える補正ができた気がします。

合成といえば、今回から画像処理ソフトをアップグレードして、PaintShopPRO X(10)にしました。
Jasc Softwareて、いつのまにかCorelに買収されてたのね。メーカーが違っててビックリしました。
PaintShopPRO Xは今まで使っていたver.7と比べてだいぶ様変わりしていましたが、カスタマイズの自由度の高さは変わりなく、全てのコマンドがアイコン化されていて自由にレイアウトできる便利さは健在。少々いじって、以前の操作環境を再現しました。マシンも今までのの数倍早いのに替えたので、ソフトの処理速度は早くなったのか遅くなったのかわかりませんが、特にストレスを感じるほどではありません。Ver.7はレイヤーのグループ化が使えなかったのですが、Xでは当然使えまして、その便利な機能のおかげで作業速度もアップしました。
でも、あいかわらずJPEG圧縮は汚いので、今までどおりBMPで出力してPhotoshop EL2でJPEG化してます。

F-2A

左:第8航空団第6飛行隊  右:飛行開発実験団#501 (元XF-2A試作機)
計画から開発までいろいろあって、調達もいろいろあった、最新型支援戦闘機F-2です。
いろいろあったところは(Wikipedia F-2)を参照してください。

細かい部分は違うもののほぼF-16と同じデザインということで、最初はいまいち好きではなかったF-2ですが、
このブルーに塗装された機体を見て評価が変わりました。これはかっこいい。
F-2Aは翼下の600ガロン増槽の外側にASM-2空対艦ミサイルを計4本も搭載でき、
これにて洋上の敵艦を撃滅することができます。頼もしい限りなのです。



F-2A試作機だった501。紅白に塗装されているのはそういう経緯だからで、
特にめでたいわけでもエースの証なわけでもありません。
夜間の背景に合成するのは、いろいろごまかしがきくので楽です。




こちらは3機編隊のF-2A。雲を引いてレインボーブリッジをくぐりぬけたところ。
本当はこんな危ないことしちゃいけませんが、PS2でエースコンバットZEROをプレイ中は、
爆撃しながらついこんなアクロバット飛行をやってしまいます。たまに落ちます。


F-2A 航空自衛隊50周年記念塗装(シークレット)

白いラインが入って機体表面の情報量が増したせいで、擬似的にですがリアルさが増している感じです。

2004年7月1日に、航空自衛隊は設立50周年を迎え、各飛行隊の航空機に記念塗装が施されました。
これは三沢基地の第3航空団第3飛行隊のF-2A。
google image 「50周年記念塗装」 航空自衛隊サイト内の「50周年記念塗装F-1/F-2



新宿の空を飛ぶF-2A。
記念塗装とはいうものの、よく見ればノーマルの海上迷彩塗装に白い模様を入れただけという、
リーズナブルなシークレットアイテムではあります。
エンジンノズルは模型っぽいものの、キャノピーパーツの薄い作りもあって機首あたりの造形は非常にリアルで、
それがデジラマの完成度を押し上げてくれています。

ホント、これで武器さえついていればいうことなかったのに。

2006年4月18日 22:47:25