TAKARA DUAL MODEL ZWEI 1/18 SCOPEDOG |
(サブタイトル) ♪チャラチャラチャラチャラチャラチャラチャラチャラ チャラッチャーン |
アストラギウス銀河を真二つに分けた100年戦争の末期、 俺は内容も知らされぬ作戦に参加した。 そこで俺は、俺の運命を狂わせたあれを見たのだ。 あれはどうやら、軍の最高機密だったらしい。 |
「パーフェクトソルジャー」 メルキア軍が極秘に開発した、PSと呼ばれるそれは、 遺伝子操作によって生み出された、「完全なる兵士」だった。 |
PSは、マイクロプロセッサの反応速度に完璧に対応して あらゆる兵器を使いこなし、的確な判断能力で作戦を遂行し、 さらに身体能力や反射速度は常人をはるかに上回る。 ………俺はそれを見てしまったのだ。 |
パチッ 「………はっ!?」 |
ギラッ! |
「究極の兵士(パーフェクトソルジャー)」といえば、あらゆる武器と武道で標的を皆殺しにして、 戦艦やら暴走特急やら要塞やらをICHIGEKIで電撃的に奪還しちゃうOUT FOR JUSTICEな男、 スティーブン・セガールのことを連想せずにいられないワタクシであります。 こんなん作ってて更新が二日遅れました。 ………それはさておきですね、今回はタカラのデュアルモデルツヴァイ、1/18スコープドッグです。 スコープドッグとは、まあ一応説明しますと、1983年に放映されたアニメ「装甲騎兵ボトムズ」に登場する 戦闘用のロボットで、主人公が乗るロボットでありながらいわゆる主人公メカではなく、 壊れたらその場で乗り捨てられてしまう大量生産された兵器(AT)のひとつでしかありません。 「装甲騎兵ボトムズ」はそんな、ロボットを兵器として描いたアニメの頂点に位置する作品です。 (Wikipedia 装甲騎兵ボトムズ) スコープドッグの大きなフィギュアといえば、やまとの1/12スコープドッグがありますが、 無塗装で樹脂素材剥き出しのそちらにくらべて、タカラのは全塗装済みで汚しまで入れてあり、 リアリティーのある外観をもっています。非常に存在感のあるたたづまいです。 とにかく、各関節は当然、ハッチからカメラから動きそうなところは全部動きます。 降着ポーズもこの通り。ミクロマン・キリコも付属で、 キリコはこのように搭乗させる事もできます。 もっとも、このままハッチを閉めると キリコの手にぶつかって閉まらないんですけどね。 このへんの収まりは非常にタイトです。 このように見た目がリアルなので、デジラマの 素材としては申し分ないのですが、 11000円するおもちゃとしては、 難点がなくもありません。 まずパーツが外れやすいこと。 はめ込み部品が多く、いじっているとポロポロ 外れて落ちます。うちのスコープドッグは 右ひざのアーマーがとくに外れやすいです。 親指も外れやすく、わりと小さい部品なので 知らぬ間になくしてしまわないか心配です。 そして可動に関する詰めの甘さ。 ヒザ関節は二重間接でちゃんと90度曲がる仕組みなのですが、関節の軸の位置が適切な位置にないので、 可動範囲の広さが活かされていません。 上図左は、ももを水平に上げ、膝を最大に曲げて足を持ち上げたポーズなのですが、 このとおり足は実際にはほんの少し持ち上がっただけです。 上図中央の直立状態と比べるとわかりますが、モモはちゃんと上がったものの、 ひざを曲げると二重関節パーツのぶん足が伸びて、ヒザから下の高さがあまり変わらないのです。 上図右は、参考までにキリコに同じポーズをとらせたところ。 これで何が問題かというと、たとえば片ヒザを曲げてもう片ヒザを伸ばしたポーズをとらせた場合、 体全体が低くなり、曲げた方の足に重心が移った姿勢になるはずなのですが、(やってみてください) ヒザを伸ばしてても曲げてても高さがあまり変わらないとなると、重心が移動せず、ポーズが生きてこないのです。 銃を構えるとき、アームパンチを繰り出すとき、腰を低くしてローラーダッシュで移動するときなどのポーズの際、 直立状態と比べて重心が移動しているかどうかでその躍動感を演出できるのですが、 重心が移動してない場合、なんだか腰が引けてお尻を突き出しているようなポーズに見えるだけです。 可動フィギュアであるスコープドッグにとって、重心移動はとても重要なことなのです。 いやまあ、ヒザの裏っかわをギャンギャン削ってやれば、これはおそらく簡単に改善されるところなんですけどね。 それだけに、だからこそ、「詰めが甘いなぁ」と言いたくなるところなのであります。 あと、これは私の不注意もあるんですが、ポーズとらせ中にバランス崩して前に倒したら、 一発で胸のハッチの取っ手が折れました。あそこは軟質素材の使用を一考願いたい部分であります。 |
洋上の巡洋艦の格納庫から、クメンのジャングルを眺めているところ ボトムズは本放送時に見たっきりだったので、ここのところビデオをレンタルしてきてよく見ています。 昔はATは大好きだったものの、話はそれほど面白いと思っていませんでしたが、今見ると面白いものですな。 昔とはキャラの印象も違っていて、胡散臭いおっさんと思っていたゴウトは懐の深い頼りになるおっさんだし、 バカ女だと思っていたココナは健気で可愛らしい乙女だし、昆虫みたいでキモイと思っていたバニラはかっこいいし! 後期の強いイメージがあったキリコが、ウド編あたりは超ヘタレだったのも意外でした。 それにしてもウド編前半て、なんてカタルシスのない展開………。 さてデジラマは、内戦の続くクメンに揚陸しようとしているAT部隊のイメージ。 背景は、海自の護衛艦のヘリ格納庫から外を見たとこです。 手すりの向こうには本来、晴海埠頭の風景が広がっているのですが、 そこにヤシの木広がる南洋の島の海岸線の画像を合成してあるのです。 ところで、調べていて昨日知ったのですが、ウドとクメンて同じ星(メルキア星)だったんですね。 アニメ本編でも特に説明ないし、あまりにイメージが違う舞台なので、 ウドとクメンはず〜〜っと違う星なんだと思っていました。 |
猛火に包まれるジャングル ヒザを曲げても伸ばしても、あまり高さが変わらないスコープドッグさん。 アニメ見てると、このマシンガンは撃っても薬莢は出ないみたいなので特に合成しませんでした。 クメン編は面白いです。キリコのいる傭兵部隊、ほぼ悪役だし。ひどいよねあれ。 16話の「掃討」なんて、セガールだったらすぐブチギレて上官撲殺してしまいそうなシチュエイション満載です。 それにしてもあの時、何でベルゼルガは遺跡に隠れていたATを探知できなかったんですかねぇ。 画面奥にいるのがその、ル・シャッコの乗るベルゼルガ。アクティックギアのを使用してます。 今回、デジラマ用にブルーティッシュドッグも買ってきましたけど、結局使わんかったとです。 |
高架下を駆け抜けるスコープドッグ ATはグライディングホイールシステムとゆー足の裏のローラーで地面を高速移動できます。 ものすごいグリップ力のローラーだなあといつも思うのですが、ともかく、 鈍重そうな外観でありながら、ローラーとターンピックによる高速機動戦闘をするATのアクションシーンは、 ロボットアニメのアクションの魅力に溢れていました。 |
降着ポーズ メルキア軍の空挺AT部隊が大挙して降ってくる13話「脱出」。 次々と着地するATの足が、ガチョンガチョンと前のめりに折れて衝撃を吸収していく描写は、当時衝撃的でした。 スコープドッグってあんなことも出来るんだー! よく見れば1話で既にキリコのスコープドッグの降着ポーズが描かれているんですが、 やはり13話のインパクトは大きかったのです。 私は当時、プラモであれを再現しようと、ビデオデッキのある友達の家に行って、 (私のうちにはビデオデッキがなかったのです)コマ送りで降着する仕組を解析したものです。 なんか、中から箱がもう一段出てきてヒザの位置で折れる感じでしたので、そのようにプラモを改造しました。 その後出たデュアルモデルのスコープドッグも、アクティックギアも、1/18のこれも、 ちゃんとそのアニメの動きを再現してないんですよね。 いや、まあ、きっとアニメの作画のほうがいい加減だったんでしょうけど。 |
ED いつもあなたが エンディングのスコープドッグのポーズを再現しようとしたけど、できなかったのら。 ヒザを直角に曲げた状態で、コクピットは前のめりになっているような、あんなの無理ポーズです。 あれは、台かなにかに座っているのを、斜めにパンしているのかなあ……… こういう照明で撮影するとき、全塗装で質感の統一されているフィギュアは、きれいに撮れて嬉しいです。 |
2006年4月28日 0:00:29 |