アルターから発売された、「魔法少女リリカルなのはA’ｓ」の主人公（多分）の高町なのはさんフィギュア。
アニメの人気に反してキャラクターのフィギュアは今まで発売されていなかったのですが、満を持しての登場です。
仕上がりの方は、4800円という値段からしても丁寧で、細いラインが多いなのはさんのバリアジャケットにも、
かなり精密な塗装がほどこされてあります。
また、細かいところまでエアブラシで陰影をつけてあるので、髪の毛やのっぺりとしがちな白い服にも立体感があり、
全体的に、カッチリときれいにまとまったフィギュアになっています。
スカートの青い部分は、版権イラストなんかでも柄として平面的に処理されてることが多いのですが、
ちゃんとプリーツとして立体的に作ってあるのが設定どおりで嬉しいところ。ちなみにパンツの色も設定どおりでした。
インテリジェントデバイスのレイジングハートはバスターモードで造形。
設定画を見ても良くわからん面構成のあの物体が、とてもシャープにかっこよく作ってあります。
フィギュアとしての完成度は申し分ないのですが、
それとは別の部分でちょっと不満が。
このように、顔部分だけ切り出すと、キャラクターの特徴をしっかり捉えたとてもいいフィギュアです。
しかし、いくら温厚ななのはさんでも、攻撃魔法発動時にはずっと緊張感のある厳しい表情をします。
非殺傷型とはいえ強力な武器を構えているポーズと、この微笑を浮かべた表情・視線がいまいちマッチしておらず、全体で見るとチグハグな印象をうけるのです。
薄笑いを浮かべながら「消えな、ヴィータ」とか言ってるシーンを想像しちゃいます。（そんなシーン無いですが）
とはいえ、萌えフィギュアとしてはいくらなんでもガンたれた表情で造形するわけにもいかないでしょうし、アルカイックスマイルともいうべきこの微笑が無難な答えなのかもしれません。
萌えフィギュアらしい媚びた笑顔はもっと変ですしね。
難しいですな。
そして、砲撃魔導師なのはさんの魔法の杖、レイジングハート。
画像では安っぽい金色に見えますが、実物はもうちょっと高級感があります。
レイジングハートの本体である赤い宝石部分はクリアで表現されています。
 設定によれば、古代においては魔力を持つ石などをつけた棒を魔法の杖として使用していましたが、現在では、魔法使用のための演算補助、魔法データの記憶装置を兼ねた電子機器「ストレージデバイス」が魔導師の間で使用されており、そのなかで自律思考・自己調整機能を持つデバイスが「インテリジェントデバイス」で、レイジングハートもその一種です。
インテリジェントデバイスは、ただのストレージデバイスよりも扱いづらい面があるものの、なのはさんとレイジングハートのように、術者とデバイスの呼吸が合ってお互いに高めあうと、スペックを超えたとんでもない能力を引き出してしまうこともあるようです。
なのはさんにとってレイジングハートはもはや道具ではなくパートナー、まさに「相棒」というところでしょうか。
今、うまいこと言ったつもりです。
飛行を補助するフライヤーフィンを、１ｍｍを切った薄っぺらい板で造形。
板といっても平面ではなく、ちゃんと立体的に造形してあります。
付け根がまた細いので、取り付けかたを間違うともう折れそう。
へたに接着せず刺しこむだけにしておくと、
衝撃を受けても折れずに外れるだけなのでお勧めです。
撮影のときなんかはポロポロ落ちてイラつきますけど。
以下はデジラマ。
少なめで、2点です。
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タイトルから内容を連想し、「萌えアニメなんかイラね」と判断をくだされがちな「魔法少女リリカルなのは」。
確かにごく普通に生活していた小学3年生の少女が魔法アイテムで変身して願いをかなえる「魔法少女」なのですが、
その魔法はアッコちゃんともメグともチックルともララベルともさくらちゃんとも違いまして、全然まっっったく違いまして、
むしろ ウィングガンダムゼロ に近いです。
「魔法少女リリカルなのは」は1〜3話くらいまでは「CCさくら」のコピーみたいな話が続いて油断してしまうのですが、
4話でライバル登場、7話で世界観の大転回があって、魔法少女がいつのまにか砲撃をぶっ放してます。
フィギュアの杖の形状も普段の形ではなく、遠距離砲撃用の形態なのです。
スパロボで第一線で使えそうな魔法少女なのです。
そういえば続編「A's」の燃えるラストバトルは、まんまスパロボのボス戦みたいでした。
デジラマは、そんな感じのなのはさんがバスターライフル砲撃魔法を放つところ。
アニメの通り射線軸にリング状の環状魔方陣を発生させたいところですが、３Dソフトでもないと作れなさそうなので、
フィギュアの中箱の魔方陣を加工して、足元に展開させるのみにしました。
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「魔法少女リリカルなのは」の続編「魔法少女リリカルなのはA's」は、時空管理局の嘱託魔導師となったなのはさんが
仲間達と一緒に、自分達の欲望のために悪事を働くヴォルケンリッター一味と闘う物語です。＜嘘ではありません
小さな願いをかなえるために世界を敵に回して闘い続けるヴォルケンリッターサイドのドラマが濃く、
こちらだけで２クールのアニメが作れそうなほどで、ある意味贅沢なアニメになっています。
デジラマはまあ、見てのとおりです。
地球に落下してくる彗星のかけらを迎撃中のメテオスィーパー高町なのはさん。＜おい
絵的には上のと同じなんですけどね。
ポーズ固定の無可動フィギュアなんで、どうしてもデジラマの内容にバリエーションが増えませんな。
今後の「魔法少女リリカルなのは」フィギュアの発売予定ですが、
アニメイトとかで「なのは」のキャラクター商品をぬるく展開しているムービックからなのはさんフィギュアが、
そして8〜9月あたりにグッドスマイルカンパニーから、フェイトちゃんとなのはさんのフィギュアが出る予定のようです。
ムービックひどいよぅ。2種類出さないでレイジングハートの先端差し替え式にしてよぅ。
ともかく、先発のアルターのフィギュアがこの完成度ですから、後続メーカーさんは大変でしょうけど、
さらにがんばって欲しいですね。
てか、アルターやムービックはフェイトちゃん出さないんですかねぇ。
ヴォルケンリッターとはやて親分のフィギュアの予定も聞きませんし。
魅力的なキャラが多いし、どっかでトレーディングフィギュア展開の予定があっても良さそうなものなんですが。
現時点では今ひとつ寂しいものがあります。
ついでといっちゃなんですが、私が一番好きなアルフ子犬態のフィギュアもどこか出しませんかねぇ。
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