ユージン
     金糸雀
\2835-
かなりあ
ローゼンメイデン・トロイメント
今回は、ユージンのローゼンメイデンフィギュア第2弾、
薔薇乙女一の頭脳派(自称)こと、ローゼンメイデン第2ドールのかなりあ(金糸雀)です。

翠星石の次に真紅や雛苺や水銀灯ではなく、この金糸雀をもってくるユージンさんの商品戦略は興味深いですね。
ユージンさんは「ひぐらしのなく頃に」フィギュアも、すごい脇役キャラからスタートしてますし。
何かを狙って、外堀を埋めるようにわざとはずしているんでしょうか。
それとも、担当者が趣味で選んでいるだけなのでしょうか。



カナはこの「趣味」説を強く裏付けるような気がして仕方がない、ハイクオリティーな出来のフィギュアになっております。
この通り、非常にかわいいのですよ。アニメの金糸雀はこんなにまでかわいくないのですよ。
11話ではがんばっていましたが、基本的には薔薇乙女一のギャグ担当キャラですよ。
ユージンさんはことローゼンとなると気合いの入り方が他と全然違うような…。やっぱ趣味なのかなぁ。
塗りも丁寧ですし、ポーズがケレン味のない自然な感じなのも好感が持てます。
スタンドは、かかとに差し込む金属の棒の一点支持で、棒にはR加工が施してある凝った作りになっています。
日傘は右手で持っているだけ。長期間のディスプレイの場合は、はずしておいた方がいいのかもしれません



カナは薔薇乙女唯一のデコ娘ですが、フィギュアは若干、
そのデコ分が足りないような気がしました。
そこで、撮影時には前髪パーツを少し浮かせて
デコ面積をかせいでいます。
微量ながら印象が変わります。

モミアゲ部分のハネ毛は梱包時は別パーツになっていて、自分で取り付けるようになっています。
小さなパーツですが、ヘッドを分解してからやると容易。







そのハネ毛の取り付け方なのですが、ブリスターの裏の写真では、
毛先が後にいくようになっているのですけど、
アニメも原作も毛先は前に流れているようですので、
写真とは左右逆に取り付けてみました。加工しないと付け根が目立つかな〜。
コレどっちが正解なのかしら。


パッケージ裏の写真


追検証:モミアゲどっちなのかしら問題(2006年7月2日 16:47:24追記)

あちこちのフィギュアレビューサイトをのぞいてみたところ、カナのモミアゲの毛先はどちらもパッケージ写真と同じように、
後向きに取り付けられておりました。

ということで追検証。
まず原作コミックの絵ですが、よく見てみると以下の事がわかりました。
初登場時 Phase21(4巻) モミアゲ無し
2回目 Phase24(5巻) サイドに広がったのち、前方に流れる
3回目 Phase27(5巻) ロールがかかって2回巻いてる
4回目 Phase28(5巻) 全体的に後ろ向き、毛先にロール2回
5回目 Phase30(6巻) サイドに広がったのち、前に行ったり後に行ったり
6回目 Phase31(6巻) ロール2回
と、みっちゃんが気分しだいで変えているのか、こんな感じで出てくるたびに違い、
ハッキリしたことはわかりませんでした。

ではアニメのほうはというと、このような感じです。(検証のため第3話「金糸雀」より画像を引用しました)
オープニングより

カナの横顔ですが、間違いなく明確に、毛先は前を向いています
アニメ初登場カット

気合の入った超可愛いカットです。
「楽してズルしていただきかしら?」とか言ってるシーンですが(笑)
カメラ寄りの方(右)は前向きで、下から上へ。
向こう側(左)は、若干後ろ向きっぽく、上から下へ。
これは左右で毛先の向きが違うわけではなく、作画上のルールのようで、
逆向きのカットでは毛先の方向も、右が下向き、左が上向きと、逆になります。
ジュンの部屋に侵入

横顔。
やはり毛先は前向き。
同シーン直後のカット

どうやら横に広がったのちに、前方に流れているという解釈のようです。
初登場カットのような毛先の向きの変化は、そういう立体的な毛の流れを
アニメ的に表現したものでしょう。

このようにアニメ版のカナのモミアゲは前向きでした。
検証完了!
エンディングより

………って?

ぎああ!エンディングの絵は後ろ向きです。なぜコレだけ違うのん?
ええーい、ハッキリしやがれです〜〜〜!

ともかくも、エンディング以外のカットではやはり前向きで、モミアゲパーツは前に向けたほうが正しいようでした。
フィギュアの造形師さんの考えはまた違うのかもしれませんが、私の心の中ではそういう結論にさせていただきます。

以上、モミアゲどっちなのかしら問題の検証でした。


お花畑にピチカート

それにしても金糸雀のマスター(ミーディアム)、みっちゃん描写はステキすぎです。
ローゼンメイデン・トロイメント7話「茶会」やコミックス5巻のphase28における彼女の奇行は、
ドール地獄に落ちた亡者の愚かさを的確に描いていて、なんとも身につまされる…いや、えーと、
とにかくなんかリアルです。私もさすがに10万円のドール服なんか買ったことないですけど〜。
スーパードルフィーのオーナーならば、彼女に強烈な親近感を抱かずにはいられないでしょう。
あれって、原作者のPEACH-PITさんの実体験なのかしら。

ちなみにPEACH-PITさんは、ドールイベント「ドールショウ」のカタログにイラストを提供されてます。
ファンの方ならばこのカタログもチェックすべしでしょう! ……とかいってみる。


金糸雀・地上編

足場が不安定です。きっとこのあと彼女はお約束でズリ落ちるのでしょう。
上の画像ともども、背景は房総半島の先っぽにある「シェイクスピアパーク」で撮影したもの。
ローゼンメイデンは日本国内の物語なので、背景はそのへんの民家の庭先でもいいのですが、
やはりこういう背景が合うような気がします。
「ローゼンメイデン・トロイメント」の最終バトルもちょうどこんな感じのところでしたし。


それにしてもあのアニメ、ほんとうに「バトル」必要だったんでしょうか。
ジュンを含めてメインキャラみんなバトル向きじゃないんだし、アリスゲームはわきに置いておいて、
ジュンの成長話にテーマを絞ったラブコメ面白話で12話使い切った方がよかった気がするんですけど。


2006年7月1日 19:29:52
(2006年7月2日 16:45:44追記)