気立てが良くて器量良し。 なかば押し掛け女房のように、朝に晩に、思いを寄せる主人公宅に訪れては家事手伝いに精を出す。 儚げな面差しに時折浮べるシャイな笑顔が愛らしい、麗しき理想の後輩、間桐桜さんのフィギュアです。 …なんて、私はそういう「都合のいい女」キャラってあんまり好きじゃないんで、全然眼中になかったんですが、 「Fate/stay night」の桜ルートにおける彼女の、 「湯気が立ってるからお湯だと思って手を入れたら、液体窒素だった」 みたいな意外性の魅力と、内に秘めたる黒き本性を垣間見るや、すっかりハマってしまいました。 桜さん、黒可愛い! 1/6のビッグサイズなフィギュアです。 スケールから計算すると、桜さんの身長は170センチ以上ある感じで、少々ビッグサイズすぎる気もしますが…。 大きなフィギュアは存在感があり、また丁寧に仕上げられていて完成度が高い反面、 大味な印象があり、小さなフィギュアにある「精密感」や「小さいゆえの可愛らしさ」に欠けるような気がして、 なんとなく、自分の求めるフィギュアの魅力とは違う方向なのかな〜、などと思ったりもします。 合成画像を作る場合、これくらい大きいと被写体との距離が充分とれて被写界界深度がかせげるので、 撮影など非常に楽なんですけどね。 大きいだけに、髪や服のボリュームも結構あるのですが、フワリと風になびいた造型のせいか、 「重さ」をあまり感じません。 個人的には、ローファーと、くるぶしとかアキレス腱あたりの、足元の造型がいい感じだと思います。 歩いていて重心が自然に前に移動する一瞬、右脚のつま先に加重がかかっているところなので、 ちゃんと左足は弛緩し、右足のアキレス腱は緊張しています。 このアキレス腱の緊張と背中のそりぐあいが、手に持つ荷物の重さを自然に表現しているのです。 なんか、あまりにゲーム画面がそのまま立体化されているので、 それがなんだか当たり前に思えてしまって、かえってそのすごさが良くわからなくなっちゃう、 そんな、どこから見ても「桜」な桜。 Fateのキャラのなかでも特に特徴のない髪形と顔つきなのに、よくまあこれだけイメージどおりに立体にするものです。 このフィギュアの大きな見どころ、というか、メインの部分なんじゃないかと思える、レジ袋。 見本展示の頃から話題になっていましたが、本当に良くできています。 袋の中身をタンポ印刷し、うまい具合に白い塗料を吹きつけることで、半透明なレジ袋を表現してるんだと思うんですが、 その微妙な透明感や、中身がずっしり詰まったその重量感まで、よく表現されていると思います。 ただちょっと気になるのが、 中身の干渉。 なんか牛乳パックとキャベツが、中で融合している気がするんですが。 ゴゴゴゴゴゴ… …3/4カットのキャベツなのかなぁ。 |
夕暮れの坂道 場所は横浜元町、タイトルは夕暮れだけど撮影は朝7時ころなのです。 刻々と日が沈み暗くなってゆく本当の夕暮れ時は、ベストと思われていたポジションがいざ夕暮れというときに 日陰になって真っ暗になってしまったりと、撮影の場所選定とタイミングがけっこうタイトなので、 逆に刻々と明るくなっていく朝方に撮影に行きました。朝5時おきです。 |
「夕景」 とか云うタイトルで高校の文化祭の展示にありそうな写真風 しかし、やはり夕日と朝日ではおのずと光線の加減が違う感じです。 色温度が高いというか、空が青っぽくて夕焼け小焼けになってないというか。 多少は補正もしてるんですが、なんか違うのですよ。 |
穏やかな笑顔の桜さん 夕日を正面から受けた桜さんも作ってみました。 このフィギュアは、ポーズも荷物も「食料買出しの帰り」の以外のなにものでもないフィギュアなので、 荷物を持って道端を歩いているシーンの合成画像しか作れないんですが、 さまざまな角度から見て絵になるいいフィギュアなので、似たような画像ながら、いくつも作りたくなります。 |
習作 いつも「全身」か「バストアップ」で、必ずフィギュアの顔を入れて合成画像を作るのですが、 今回はあえて「部分」をクローズアップして作ってみました。<って脚かよ いやいや、この地面に「接地」している感じの表現は、実はなかなか難しいんですよ? 買い物袋ばかりが注目されがちですが、こうしてみるとローファーのリアルさもなかなかです。 |
2006年12月13日 19:55:42 |