バイダイのガシャポンフィギュア、アルティメットソリッド ウルトラマン2です。 造型から彩色まで、300円とは思えないクオリティを有したこのシリーズ。 シリーズ1各ウルトラマンそれぞれに、その番組背景とフィギュアのポーズや技を解説を記したブックレットが封入されていましたが、このシリーズ2ではそういったものは入っておらず、通常のガシャフィギュアと同じような全種共通のカタログ形式のインストのみの封入となっており、寂しいかぎりです。 石油価格が上昇しているご時世では、やっぱこの300円のフィギュアにそこまで予算はかけられない、ということでしょうか。 ハイクオリティーが存在価値であるこのシリーズですから、ブックレットをつけることを優先してフィギュアのクオリティーを下げるわけにもいきませんので、ブックレット廃止は仕方がないとしても、かわりにバンダイのサイトに詳細を解説するページを作るなどの措置をお願いしたいところです。 フィギュアの番組背景とポーズや技の解説というのはただ設定を説明するためだけではなく、フィギュアと、フィギュアの後に広がる「物語」とを結びつけるために必要な、フィギュアをより楽しむための重要アイテムだと思うのですよ。 あと個人的には、各フィギュアについて「コレは第何話のどういうときのポーズ」というのがわからないと、ものによっては合成画像が作りにくいったらないし、調べるのも非常に手間がかかるので、ぜひともお願いしたいところです。 |
ウルトラマンメビウス 最近、ウルトラ兄弟の客演が続いて祭状態のメビウス。 あんだけウルトラマンが来るなら、やっぱGUYSいらね-な。<ぉぃ メビウスの顔は、曲線を基調としたシンプルかつ独創的なデザインで、ティガ以来の美しいウルトラマンだと私は思うのですが、そのへん、小さいフィギュアながら非常に良く再現されています。かなりすごいことに、目の表面の細かなデコボコも造型されております。 メビウスは基本的なファイティングポーズで造型されています。 そのまま番組内によく出てくるようなビル街に合成してみました。場所は東京駅前。 足元は色補正しただけですが、頭部に近づくにしたがって空気遠近法による霞みを加えて、ウルトラマンの距離感と巨大感を強調してみました。 そういえば来週(1月28日)の「遠くへ行きたい」(日テレ系日曜朝7:30)は、サコミズ隊長こと田中実が千葉・房総を訪れるようです。隊長ファンはチェックしましょう。<地域によってはさ来週放送かも。 |
ウルトラセブン 成田デザインらしい鋭角的な面構成の美しいゼブン。 フィギュアは、目の周りや側頭部のオウトツは若干強調しているのか深めです。 また、シリーズ1のレオにはなかった目の黒点(覗き穴)がきちんと入りました。やはりこれがないと締まらないです。 今回のシリーズ2ではブックレットがついていないので、これが「第何話のどのときのポーズ」かわからないのですが、何とか調べて突き止めました。 セブンのマスクとスーツにはいくつもバージョンがあって、[詳しくはこちらを参照(光跡 様)]、このタイプは8,9,11,13,16,17,18,19,20に登場しているということなのですが、その各話の映像を見ていったところ、16話「闇に光る目」で、アンノン星人を動けなくする光線(ストップ光線)を放ったときのポーズだというのがわかりました。 ……地味なシーンだなぁ。 しかし、そう突き止めたのは合成画像を作ったあとのことなので、内容は反映されていません。 もっとも、本編のように「暗い岩場でリング状の光線を放っている」だけの絵よりはいいかと。 ※追記 灯台下暗し!これDVD1巻のジャケットのポーズじゃん。 スーツのタイプも同じものなので、第16話撮影時のスチール写真が元なのでしょうね。 わりと水物の特撮が多い気がするセブン。 海面にセブンの上半身を合成して、さらに水しぶきを多重合成。 こういう合成もやってみたかったので挑戦してみましたが、水柱はわりとうまくいったかも。 自ら発光している「炎」を多重合成するのはわりと簡単で、最近はテレビ特撮でも良く見かけますが、 水しぶきは透明でマスキングもしづらいので、エッジが目立ったりして、「いかにも合成」っぽくなりがちで難しいのです。 |
ウルトラマンアグル 「ウルトラマンガイア」にでてきたもうひとりのウルトラマン。 これは「地球を救うためには人類なんて要らなくない?」と信じていた頃の姿。女難の相あり。 26話「決着の日」といい41話「アグル復活」といい、アグル関連のターニングポイントはとにかく燃えました。 フィギュアはスーツアクターの清水一彦独特のポーズで造型。登場ポーズでなくてよかった〜。後姿をみると模様がちょっと左右非対称みたいですが、実際のスーツはそんなことないようです。 アグルはナイトシーンが特に多かった、というようなことはないのですが、 アグルはなんとなく夜が合うイメージがあります。…ということで、幕張の夜景に合成。 ところで清水一彦といえばらくだ便ですが、「らくだ便」って実在してるんですね。 |
ウルトラマンタロウ タロウのこの歌舞伎の見得のようなポーズについては詳しくはわからないのですが、去年講談社からシリーズで刊行された講談社オフィシャルフィルムマガジン・ウルトラマンVol.7に掲載されているスチール写真にこれと同じポーズがあります。 スタンダードなファイティングポーズだったのかも。 左腕にキングブレスレットがあるので、対バードン戦以降の姿なのは間違いありません。 このフィギュアは、アイスラッガー部分の付け根に豪快に瞬間接着剤がついてて、かなりハズレ。綺麗な商品もあることでしょうから、ショップで買う場合はここをチェックしたほうがいいかも。 ビル街の狭間にある不自然なバトルフィールド。 もっとも、怪獣頻発期もたけなわな次期ですんで、ウルトラマンと怪獣が戦うための場所をあらかじめ用意しておくくらいの都市計画があっても不思議ではありません。 現実にはそういう場所はちょっと見当たらないので、合成して作りました。 タロウは、当時のスチール写真を見るに、スーツは泥だらけでグラブとブーツがちょっとだけ綺麗、というのが多いです。 なかには汚れすぎて全身茶色に見えるものすらあったりします。 それを再現するのに実際に汚すのも手ですが、この合成画像ではタロウのレイヤーの上に重ねた“カラーレイヤー”を、サンプリングした地面の色でうっすら塗っていくことで、このように土で汚れた感じをだしています。 |
帰ってきたウルトラマン 「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」でも「ジャック兄さん」とか呼ばれなかったし、エンドロールでは「帰ってきたウルトラマン」と表記されていたんで、やっぱり「ジャック」はなかったことになったのかな? ええもう、なかったことにしましょう、そうしましょう。新マンでいいじゃん。 そんな「新マン」が、ウルトラブレスレットを掲げたポーズで造型されています。18話のベムスター戦で手に入れたウルトラブレスレットですが、この基本形態で使用した場面は数えるほどしかなく、ざっとみたところ18,19,23くらいでしょうか。大抵は腕輪形態から直接ウルトラスパークを放つパターンで怪獣を切り裂いてます。 二重のラインの塗装はやはり困難だったみたいで完璧ではありませんが、なかなかよく出来ています。 カラータイマーの下の部分の模様が左右非対称ですが、ベムスター戦で使用していたスーツは実際にこうだったみたいです。新マンは何度かウルトラブレスレットを掲げるポーズをとっているのですが、そうするとこれは18話の時のポーズをフィギュア化したのかもしれません。 新マンといえば夕日、ですが、ブレスレットを掲げたポーズで夕景だったことはありません。あくまでイメージで。 ブレスレットを使うんだから当然カラータイマーはもう赤になっていなくてはいけないということで、 補正して赤くしました。 また、セブンやタロウ、そしてこの新マンの目の光は、今のウルトラマンのように全面的に光っていません。小さなランプを点灯して部分的に光っている、その光りかたもできるだけ再現しています。この新マンは特にうまくいった気がします。 |
究極超獣Uキラーザウルス 劇場映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」で大活躍した超獣、Uキラーザウルスの怪獣ソフビです。 超獣らしい派手さと凶悪な面構えをもちながら、カッコよさと可愛さを兼ね備えた(え?可愛くない?)、ステキな超獣Uキラーたん。映画冒頭のウルトラ兄弟との戦いは、いきなり感涙ものでした。 左はウルトラ怪獣シリーズのメビウス版グドン。右はアルティメットソリッドのウルトラマン。 Uキラーザウルスのソフビはかなり大型の商品です。 さらにこちらは現在コンビニなどで発売中の食玩、ハイパーディティールウルトラマンのゾフィ−兄さん。 なぜここでハイパーディティールのゾフィ−兄さんが出てくるのかというと、映画に出てきたウルトラマンでアルティメットソリッドの1と2で出ていないのは、このゾフィ−兄さんだけだからです。 ほかはもう揃っているのです。 ゾフィ−兄さんはなんとも中途半端なポーズなのが悲しいです。 というかゾフィー兄さんのフィギュアはガシャまで含めて結構どれもこんな感じ。 もっと決まったポーズでのフィギュア化はないものでしょうか。 アルティメットソリッドウルトラマン3あたりでM87光線のポーズなど大いに期待したいところです。 Z光線とか勘弁な。 で、映画に出てきたウルトラ兄弟をそろえてどうするかというと、 こうするわけで、 Uキラーたんをむやみに大きく合成してみました。 劇中では神戸空港でラストバトルでしたが、合成画像としては平坦で絵にならないので、ビル街に場所を移してみました。やはり特撮映画としては、空港ではなく、市街地でビルを蹴散らして暴れる大超獣とウルトラ兄弟の死闘、といった派手なバトルを見たかった気がします。この画像にはそういう願望も含まってるわけです。 もっともあの映画の場合、ラストバトルをフルCGで描く都合上、舞台が市街地では背景のレンダリングに時間もお金もかかるので、地面にテクスチャーを貼れば誤魔化せそうな空港に舞台を移したっていう、やむにやまれぬ理由があったのではないかとおもうのですが。 さてその合成画像ですが、色合いは気に入っているものの、具が多すぎてちょっとスキマがなくなってしまった、かも。 合成画像で迫力を出そうとして被写体を大きく合成すると隙間がなくなり、ゴチャゴチャして迫力がかえって削がれたり、背景が見えなくなってそもそも合成画像として作る意味がなくなったりしがちです。難しいなり。 もっと横長の画像にすればよかったかな〜。 |
2007年1月22日 23:57:11 |