私は最初、この「こどものじかん」は、いわゆる“ロリエロ漫画”みたいなもんだと勝手に思い込んでいました。 ネットでの引用画像や取り上げられ方って、そういう方向性じゃないですか。 しかし、フィギュア予約のさいに、作品を知らないままで合成画像を作るのもなんだしと本を読んでみたところ、 これがけっこうキャラクターの心に踏み込んだ内容で、なかなか深くていいお話でした。 確かに多少エロイですけど、それだけでは全然ない漫画なので、なんとなく敬遠して未読だった方はぜひご一読を。 …そういえば「マリみて」も最初の最初はエロい小説かと思ってましたし、 なんか駄目駄目だな私。 |
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九重 りん ランドセルVer. ノーマルカラー 九重りん ランドセルVer. スペシャルカラー 恋に一途なあまり、好きな人の気を引くために年齢に不相応な手段を行使しちゃう小学3年生。 もっとも、手段はマセてるものの、その行使のしかたは子供っぽいのが可愛いところでしょうか。 家庭環境は愛情に恵まれながらも不運で複雑。クラスの問題児だけど友達を大事にする姉御肌の彼女。 作者の私屋カヲル先生は竹書房の4コマ誌に「ちびとぼく」という面白い猫マンガを連載しているのですが、 この子の性格もとても猫的。 本を読んでると上に乗ってきて邪魔するのに、捕まえようとするとするっと逃げていっちゃいます。 トレフィではもはや他メーカーとは別次元の完成度のマックスファクトリー。 わりとクセのある私屋先生の絵をうまく立体化しています。 トリコロの八重ちゃん並の重量級ツインテールですが、あんまり重そうに見えないのは造型の妙でしょう。 ランドセルのベルトの黄色いのは防犯ブザーでしょうか。 一瞬、音速丸かと思った。 君のハートに今すぐアクセス! ムフフ画像 「ムフフ画像」という言葉を発明したのは誰なんでしょう。エロさと暗さと下らなさを的確に表現した、実にいい言葉だと思うんですが。「ネトラン」かな? ルーツはもっと古そうですよね。…とまあ、それはともかく。 パンツ見えてますが気にしない。この「こどものじかん」フィギュアは販売戦略的にそういうエッチな方向性もセールスポイントとして視野に入れて造型されたシリーズなのです。…多分ね。 もしかしたらプロデュースしてる工藤祐司氏とか、造形師さん達がめっちゃエロいだけかもしれないけど。 このシリーズのフィギュアの履いてる靴はみんな内履きです。そこにこだわると背景が学校内限定になってしまうので、合成画像作成にあたってはあまり気にしないことにしました。部外者の私には学校内の背景ばかり準備できませんからね。 原作では体育の時間に校庭でもこれを履いているので、屋外で履くこともアリということですので、そのまま合成しました。 合成画像の背景は、大谷平和観音像のそばの階段。 元気なりんと、彼女を見守る黒ちゃんです。 |
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九重 りん スク水Ver. 左右の脚のモモ(股下からひざまで)の長さがすごく違うのが気になるところ。 あと原作「6限目(第6話)」の扉のイラストがもとのフィギュアなのでしょうがないのですが、前かがみになった状態で水着のお尻のところを直すポーズってなんか変。前かがみの状態から体を起こしたところで、お尻に水着が食い込むんだから、直すのは体を起こしたそのあとだと思う。 …どうでもいいか。 よく見ると左右の目の大きさも結構違います。 うーん。 水泳キャップはかぶらないらしい プールに飛び込む直前のりん。冬に見るとなんか寒そうな画像です。 学校のプールの背景素材なんか全然持ってないので、いろいろ組み合わせて作ってみました。
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九重 りん ベビードールVer. (左)スペシャルカラーVer. (右)ノーマルカラーVer. ほぼクリアーな軟質素材をベビードールに使用して、適度な透けぐあいを表現した戦略的ムフフアイテム。 実際のところ、カットグラスのように、クリアパーツの厚みで中身が屈折して見えるので、 透けているのとはまた違った感じに見えるのですが、写真に撮ると、意外とそれほど変でもないですね。 視線が上向きなのは、教室で着替え中にいきなり入ってきた意中の先生を見上げてるシーンだから。 しかし、女児用のベビードールなんかあるものなのか…。 りんは「ランドセル」「スク水」「ベビードール」の合計3Ver.あるのですが、このベビードールVer.の顔が一番可愛いかも。 いや、りんの部屋はこんなじゃないですが 背景に色みを合わせて、スペシャルカラーVer.のフィギュアを使用しました。 背景は横浜のベーリックホールの子供部屋。 ここは展示用の小物は少々置いてあるものの、さすがにランドセルとか鉛筆削りとかはないので、 リーメントの「ぷちサンプルシリーズ第50弾 あの頃みんな小学生」の小物をいくつかそれらしく合成しました。 一番苦労したのは床にさす、りんの影。 キャラクター性は違うものの、 後姿とか似てる2人。 ちなみに右の人は小学6年生です。(笑) |
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宇佐 美々 ヘビーな三つ編みを持つメガネッ娘。 温和で世話好きで読書家で真面目で秀才で発育優良という、美徳を過剰に持ち合わせていながら、 押しが弱いので、委員長キャラというわけでなく、わりと普通のコ。 恋に恋しておまじないの呪文を唱えたりと、見ていて安心できる、いわゆる少女漫画的乙女キャラです。 ちなみにスタンドが専用のものでないのは、間違って「りんスク水Ver.」用のスタンドが封入されていたから。こらー。 眼鏡は髪の毛で半分隠れていますが、実は左右のレンズはその隠れた部分で大きくつながっていて、 バスターマシン7号のゴーグルのような形になっています。 パーツは丈夫になるし、上部でしっかり固定できるし、合理的かも。 このフィギュアで特筆すべきはこの眼鏡パーツの透明度とゆがみのなさです! 非常にクリヤーかつ平坦なので、変な屈折もなく瞳が見えます。 いままでは、いかにも「プラ板を貼りました」みたいな眼鏡ばかりでしたが、これはすごい眼鏡です。万歳!眼鏡万歳! 造型も申し分ないですが、前髪で「困り眉」が見えないせいで、せっかくの羞恥の表情が読み取りにくいのが、 ちょっともったいないでしょうか。 優良 発育優良なのがコンプレックスで、校庭の隅っこでひとりで困ってる内気な宇佐美々ちゃん。 喰いまくって太ってアンダーを増やせば、胸の大きいのは誤魔化せます。駄目ですけど。 背景は、だいぶ前に選挙の投票で校内に入ったときに撮影してきたもの。とぼしい学校素材のひとつです。 背景素材に元からある影に、美々ちゃんの影を書き加えて馴染ませるのが非常に難しいところでした。<ふーん 似通う2人 眼鏡で三つ編みキャラって、委員長キャラとしてスタンダードというか かなり多いんですけど、勢い地味キャラになりがちだからか、 フィギュアになっている人は少ない気がします。 そんななかで、プライズや人形やでわりと立体化されているのといえば、やはり我等が李紅蘭ではないでしょうか。 奥の紅蘭フィギュアはむっっか〜〜〜〜しのセガのプライズ。 造型は今見ても結構いいのですが、塗装がイマイチ。 そしてなにより肌の色がどす黒いです。 PVCの発色って、昔に比べてどんどん良くなってるんですね。 |
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鏡 黒 ノーマルカラーVer. 何で原作未読のうちにこの「こどものじかん」フィギュアを予約したかというと、この黒ちゃん欲しさですよ。 原作読んでますます黒ちゃんが好きになりましたよ。 黒ちゃんは報われることのない禁断の恋に生きるお嬢様。一見おしとやかそうでいて、怒るとすぐ足が出る暴れん坊。 一見秀才そうでいて、成績はあんまり良くないみたい。習字も下手(というかアグレッシブ)。 発育が遅くて一見小学1年生みたいな体格だけど、精神的には3人の中で一番ませているかもしれません。 なお、スカートの下はドロワーズ。完璧です。 フィギュアは原作の「7限目」のネコミミ+シッポ付きのときの服装。 これで普通に登校してるんだからすごいです。 この特徴的なネコミミは、私屋先生の描く「猫」のミミそのもので、「ちびとぼく」ファンとしては嬉しいところ。 柔らかい笑みをたたえた表情が非常によく出来ています。 見かたによっては、相手を小馬鹿にしたような薄笑いにも見えるのも面白く、下からあおって見るとそれが顕著です。 黒猫 背景は日光東照宮の参道ですが、あんなとこにそうそう猫がいるもんでもありません。 でもどうしても猫がらみの画像にしたかったので、家の前にたまたまいた黒猫を撮影して合成しました。 なんか似てる人達と。 黒ちゃんは「お嬢様」「姫カット」「百合」「コスプレ」など、知世ちゃんに対するオマージュを感じさせるキャラですね。コスプレはりんにさせるのではなく、自分でしますけど。 梨花ちゃんとは、容姿が似通っている上に、フィギュア化されたこの服装もなんか似てます。コスプレの方向性も似てます。みー。 葉月とは、容姿とコスプレの方向性と共に、性格がなんか似てます。 よりによって。(笑) |
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鏡 黒 スペシャルカラーVer. こちらはスペシャルカラーVer.。一転して可愛らしく明るい色使いの黒ちゃんです。 BOXで買って、5種×色違い二色の計10種のうち、りんの白スク水と美々ちゃんの赤ブルが出なかったんですが、 このように黒ちゃんが2種類出たので、私的にはコンプです。いいBOXを引きました。 ちょっと下からあおって見たとこ。「ふふんっ」って感じに見えなくもありません。 たまらない可愛らしさです。 それはそうと…… 一瞬、お尻から何が出てるのかと思いました。<どんなフィギュアだよ(笑) …シッポだった。 やっぱりなんか駄目駄目だな私。 帰り道 今回、屋外の合成では、背景の手前だけシャープネスをかけて、遠くのほうはあえてぼかしたままにして、 わざとらしく距離感を出しています。最後のこれはその極端なもの。 黒猫&黒ちゃんは弱め。 美々ちゃんの画像あたりが自然な感じかもしれません。 これはまぁ、こういったフィギュアを肉眼で見たままの背景に合成して違和感を極限まで取り除いても、フィギュアがフィギュアである以上は人間に見えるはずもなく、どこまで行っても不自然さは残るわけすから、逆に、背景の被写界深度が浅く見えるよう加工することで「自然の風景」ではなく「ミニチュア」を撮影したように演出し、背景のほうをフィギュアに近づけることで、合成画像の不自然さを緩和しようという試みです。 つまり、背景を不自然にすることでフィギュアと背景のギャップが減ると、逆説的に全体の不自然さも減るっぽい、ということです。 実際には、不自然さはさらに増えてるんですけどね。(笑) もっとも、背景にもよりますけどね。背景をしっかり見せたいときは当然使いません。 また夜景はソフトの「ぼかし」ではうまくボケませんし、プールの画像のようにフェンスの向こうだけぼかすなんて、 不可能ですから、あくまで一手段として、ということで。 |
2007年2月4日 16:26:17 |