海洋堂 リボルテック 弾劾凰“ダンガイオー” \1995-
レタルビデオ店の増加に伴ってOVAが商売になり始め、宇宙刑事のパクリッぽいのとかエイリアンのパクリッぽいのとか、なんかいろいろ玉石混合な状況だった80年代後半。
そんななかで開花した才能達によって生み出されたいくつかの名作のうちのひとつが「破邪大星ダンガイオー」でした。
メカデザインからコンテ、原画までやった大張氏は製作当時まだ二十歳そこそこだったそうで、なんともすごい話です。
ダンガイオーは3話完結(第一部完)で、現在はDVD1枚にまとまって販売されています。




4機のシャープな河森メカが変形合体すると、ごっつい大張ロボになるという、豪華で不思議な合体ロボ。
見得を切るポーズが決まる山口氏の可動センスは、ダンガイオーを動かすのに最適かつ必要不可欠、
というか逆に、ヤマグチ式可動はダンガイオーのために開発されたものではないかと思うくらいです。
それくらい相性がよろしいのです。



サイキックウェィィィブッ!

念動力で敵の動きを封じ、場合によってはそのまま握りつぶす、ダンガイオーの必殺技のひとつ。
その力を発揮したときに手のひらに現れるのがこの紋章です。
リボルテックにはそれ専用の替え手が付属して、ファンのツボを強烈に突いてくるのでした。






「サイキック斬でいく!」

新宿の街に突如現れた宇宙海賊バンカーの巨大ロボ“ブラッディーI(ワン)”を倒すべく推参するダンガイオー。
パワーと巨大さでダンガイオーをおおきく上回るブラッディーIも、真の力を発揮したダンガイオーの前には、ひとたまりもなく敗れるのでした。
ブラッディーIを駆るのは、なんかけっこう些細なことでダンガイオーのパイロットのひとりミヤ・アリスをすごい恨む、改造人間ギル・バーグさん。執念深すぎます。ゴステロっぽいです。

合成画像のほうですが、背景は完全捏造で、それぞれ別の場所にあるビル(×4)・街路樹・街灯・車をコラージュしたもの。
パーツの接合部分は煙で誤魔化しました。
いちおう、すべての素材の光のあたってる方向が合っていないといけないので、ただ張り合わせればいいというものではないのが面倒なところでしょうか。
ちなみに、都庁庁舎ビルは「破邪大星ダンガイオー」が作られた当時はまだ存在していませんでしたが、いまや新宿を象徴する高層ビルですので、ランドマークとしてあえて合成しました。

それにしてもなんか、ダンガイオーが街を壊してるみたいにも見えますねぇ…


スパイラルナァァァァックルゥ!

「破邪大星ダンガイオー」第2話「涙のスパイラルナックル」の決め技です。
こんなマニアックな換え手をつけてくるとは、正直思っていませんでした。

スパイラルナックルは、要するにロケットパンチを両手を組んだ状態で回転させて発射する技です。


「スパイラルナァァァァックルゥ!」

第2話「涙のスパイラルナックル」は4人のパイロットのうちのロリ担当であるランバにまつわるお話。
過去の因縁でランバに復讐を誓ったかつての侍女と戦うお話なんですが、その理由があまりに筋違いすぎてイマイチ感動につながらないのが痛いところでしょうか。
故郷の星リリスを滅ぼされた恨みを、その王家の生き残りであるだけで実質なんの責任もないランバに向けるのもなんか変だし、その復讐のために“リリスを滅ぼした当事者であるバンカー”に入る(助けを借りる)なんてもう、訳がわからない。
復讐するのなら、まずバンカーでしょ。
ていうかもうちょっと明るい話にすればいいのに、脚本の會川昇ってこういうねちっこいの好きね。

合成画像のほうですが、手前の木と奥の山はそれぞれ版権フリーの素材集から。
お台場で撮影した曇を煙に見立てて何枚か合成したりしています。
炎は最初は目立つオレンジ色だったのですが、全体のトーンを合わせたほうが面白いかと思って、背景にあわせて青くしました。

サイキック、ザァァァン!

付属アイテム、破邪の剣。
両手で剣を持てるように、剣持ち手は左右とも付属している至れり尽せりさです。
脚本では、この剣は天から降ってくる設定だったのを、大張正己氏がコンテの段階で変更して、両手の間からいきなり出現することとなりました。
おかげで必殺技に移行するテンポがすごくいいのです。


「弾劾凰対イクサー1」

誰か持ってないかなー、ドラマCD。
「破邪大星ダンガイオー」と「戦え!!イクサー1」はスタッフがほぼ共通していまして、東映まんがまつりばりに両者が共演するドラマCDも存在します。私は聞いたことないんですが。
わたしはダンガイオーも好きですが、それよりもさらにずっとイクサー1が好きなので、いつか聞きたいと思うところです。
オク覗くと結構あるし、入手自体は難しくなさそうなんですけどね。

合成は、上の二枚に比べるとエフェクトもなく普通。
工夫といえば、奥に見える断崖がじつは三浦海岸にある人の背丈ほどの岩場の岩だ、というくらいでしょうか。

イクサー1のフィギュアは、アトリエ彩のAICヒロインコレクションのもの。


両手が顔の前にあるので、目線の高さで撮影しようとするとほとんどの角度で顔が隠れてしまう、撮りにくいフィギュアです。
ああでも!でも!イクサー1の市販のフィギュアって全然ないので超ウレシー。
ありがとうアトリエ彩!イクサー2も出して!

当時のOVA作品の主要なものは最近結構立体化されているのに、「戦え!!イクサー1」は扱いが不遇なんですよねぇ…、名作なのに。
好き過ぎて私にはよくわからないんですが、もしかして「イクサー1」ってマイナーなの?
デジラマ本のプロフィールで好きなアニメ作品に「イクサー1」をあげたら、ウケ狙いの冗談だと思われたしー。大マジなのにー。



…あの、「イクサー1」て、知ってますよ…ね?

リボルテックでイクサーロボと、できればイクサーΣ出ないかなぁ…。


…ディロスΘも出ないかなぁ。
セピアも可愛いんだよなぁ。フィギュアでないかなぁ… 
そういえば荘真由美がプリキュアに美墨渚の母親役で出てきたときは「渚つながりだ〜」って妙に嬉しかったりしたなぁ…(以下妄想タイム)


2007年3月19日 0:42:16