ソリッドシアター 塵骸魔京 風のうしろを歩むもの \4500-

「斬魔大聖デモンベイン」のニトロプラスのゲーム、「塵骸魔京」のヒロイン“風のうしろを歩むもの”、
通称「風子」さんのフィギュアです。

先回のブランネージュの「シャイニング・ティアーズ」とおなじく、私はこのゲームも未プレイなのですが、
通販サイトでフィギュアの画像を見て、一目ぼれして購入しました。
つまり、ただの衝動買いです。

だがしかし、衝動買いして後悔するときもあれば、逆に買っておいてよかったと後でしみじみ思うこともあります。
このフィギュアは後者。買って良かったと思える、これは本当に可愛いフィギュアなのですよ。
衝動買い万歳☆

ま、そう思えるフィギュアとの出会いの影に、予約完了した時点でもう所有欲を満足させてしまって
買ったことすら忘れてただ積まれてしまっている、未開封の衝動買いアイテムがたくさんあったりするんですが。

…みんなもそうだよね?


さて、
ゲーム未プレイなのでどういう子なのかわからないのですが、調べてみるとサムライ気質の人狼少女らしいです。
なんでそんなカッコいい系の少女が、半ケツ出して振り向くポーズでフィギュア化されているのか良くわかりませんが、
もしや、これが彼女のキャラクター性を如実にあらわすポーズなのでしょうか。
…謎が深まるばかりです。


風のうしろを歩むもの(前)

水彩画のタッチのようなあわい水色の髪の毛が、とても特徴的なフィギュアです。
1/10スケールという、一般的な美少女フィギュアよりも小ぶりなスケールで立体化されているのですが、
細かい部分の造型や塗りまでとても良くできています。
脱ぎかけの(履くところ?)短パンに造型された指の当たる部分と、実際の指先の位置がピッタリあっているあたりは、
なかなか精度の高い「抜き」と「組み立て」のお仕事の成果だと思います。


風のうしろを歩むもの(後)
髪の毛も造型も凝っていまして、このギザギザ・ツンツンした髪の毛は、段ごとに数パーツに分けて造型して立体化されています。

前髪1・後ろ髪3・モミアゲ2・アホ毛1、というところでしょうか。
先端もシャープで、かなり尖がっています。

また、アホ毛とモミアゲには柔らかい素材を使用して折れにくくしてくれているあたりも、なかなか行き届いているのです。





風のうしろを歩むもの 顔
ぷにぷに柔らかそうなその唇にさわり隊

風子フィギュアはアルターからも発売されているのですが、このアルター版の風子の顔はゲームの絵にそっくり、
マジすごく似ています。髪飾りやジャケットの模様も比較的忠実。
一方、このソリッドワークス版風子は造形師さんの個性がかなり出ているようで、あんまり似ていません。

しかしながら、これは私がゲーム未プレイでキャラ絵に思い入れが無いからかもしれませんが、
私にはむしろこのソリッドワークス版の風子のほうが可愛らしく、好ましい造型に思えるのです。
顔と大きく段差をつけて強調して表現された「眼」の立体感も面白いですし、
ふっくらした頬から程よく盛り上がった鼻梁をへて、半開きの柔らかそうな唇から細いアゴにいたる造型は、
さわると本当に柔らかいのではないかと思える絶妙なもので、眺めていて飽きません。
しやわせ〜。


余談ですが、
これらの画像を処理している最中に、私がこの風子に一目ぼれした理由のひとつに気が付きました。

この尖った耳と、ツンツン・トゲトゲした髪の毛と、つぶらな瞳って、どこかで見たことあるような。
色を変えると…

風のうしろのイクサー1
なんかイクサー1みたいなんですよ。記号的に。
耳の前の毛がゆるい縦ロールだったりしたら
もうソックリなんではないかと。

もしかしたら私は、風子フィギュアにイクサー1の面影を見て
潜在意識化でキュンときて、おもむろに
衝動買いしてしまったのかもしれません。




水色という髪の色的には、むしろイクサー3が近いんですが、
あれは私的にはなかったことになってるんで!
もちろんカセット文庫版はありあり大ありですが、
あの絵だとそう似ている感じではないですし〜、
…と誰にでもなくエクスキューズ。



ありがとう戦士たち。この星は、私が必ず守ってみせます!

嗚呼、こんな造型レベルでイクサー1のフィギュア出ないものかなぁ…。


さて、先回の「ブランネージュ」でやった立体視ですが、「できねーよ」というご意見を賜りましたので、
簡単にやりかたの解説などいたします。

立体視には交差法と平行法があるのですが、ここでやるのは交差法です。



少し違う角度から撮影したこの2枚の画像。
交差法では、この左の画像を右目で、右の画像を左目で見て、両方の画像を重ねることで立体に見えるわけですが、
文章でそう説明してもますますわかりにくいったらありゃしません。

というわけで理屈は置いておいて、まずやり方。
まず背筋を伸ばします。
腕を伸ばした状態で人差し指を立て、指先を上の画像の赤い丸の位置にくっつけます。ディスプレイに触れるほどです。
そして、のばした指の爪の先を見つめたまま、指をゆっくりと、だんだん自分の顔に近づけていきます。
すると自然に寄り眼になってゆくはずです。
(再現モデル)
ズッギュゥゥゥゥゥゥン!

(再現モデル)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
指先を見つめたままディスプレイの画像を見ると、
ぼ〜〜んやりと、このようにぶれて見えているはずです。(指で画像を隠さないように)
ぶれるのは右目と左目が違うところを見ているからです。

(再現モデル)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
さらにゆっくり指を顔に近づけてゆくと、ぶれていた画像のうち、内側の像が重なってゆきます。
そして、ある時点でぴたりと重なるのです。寄り目の状態を維持したまま、指先からディスプレイに視線を移しましょう。

(再現モデル)
ジャッキィィィィーン!
ディスプレイにピントがあうと、真ん中の風子が立体的に見えるはずです。

違う角度から撮影した、微妙に違う画像が真ん中で重なると、
脳が勝手にその「差」を分析して「立体」として捉えるのです。
うまくいきましたでしょうか。
コツさえつかめば簡単にできるようになります。
寄り目が任意にできるようになったら、指を伸ばす必要もないですし。

では改めて、大きな画像でレッツトライ☆


ズッギュゥゥゥゥゥゥン!<それはいいから
同じように手を伸ばして、画像の真ん中に指をつけ、そのまま顔に近づけてゆきましょう。
画像がある程度大きいほうが、結像しやすいと思います。



どうしてもできないかたは、下の画像でレッツ・リトライ☆



風のうしろを歩むもの 立体視

万能無敵の煩悩パワーで何とかできるかもしれません。<おい
煩悩のパワーは歴史だって動かすんだ!
寄り目にしていって、右のおしりと左のおしりを重ねるんダダダッ!


さて、立体視はひとまず置いておいて、本題の合成画像に参ります。

風のうしろを歩むもの 夜
廃工場の風子

かなり気にいっているフィギュアなのですが、なんといっても謎の半ケツポーズですので、合成画像が作りにくいったら。
フィギュアと背景を重ねることでひとつの「絵物語」ができるのが合成の理想なのですが、この風子の場合、
どこに合成しても「そんなところでナニすんだこの子」って感じです。

上の画像も、「暗がりで短パンを下ろし、しゃがんで-Pee-するところ」にしか見えない。(そしてコレ伏字になってない)
ある意味、それもまたひとつの「絵物語」かもしれませんけど。


風のうしろを歩むもの 見上げる
上空のなにかが気になるご様子の風子


この角度だと、ただの中腰に見えるよ♪
顔がぜんぜん見えなくなるけど。

そして、実のところ祠に向けてケツ出してる
不遜なポーズでもあります。


もっとこう、超広角レンズで撮ったような強パースな絵にしたかったんですけど、いろいろ失敗。
背景は、水平位置から真上まで何枚か撮影したものを合成して、縦長の広角な背景にしています。


つーか、全部終わったあとでその背景の合成がずれているのに気がつきました。もう直せません。
いつズレたんだろ…



風のうしろを歩むもの 工事現場
工事現場の風子

背景は、通りすがりのビル解体現場で撮影。
これも「見られちゃった!?」って感じの盗撮画像じみてて、なんかなぁ。
もしかしたら、この子はオオカミに変身するときに、こんなふうに脱ぐキャラなんだろうか。
それともやっぱり、ゲーム中にそういう「見られちゃった!?」イベントがあるんだろうか。
…謎です。

今回も、背景のぼかし具合を強調して、奥行き感を表現してみました。
それなりに手間がかかるんですが、背景に埋もれずにフィギュアが際立つのと、
実景がミニチュアみたいに見えるのがおもしろいので、この見せかたもいろいろ研究しようと思います。

2007年5月25日 0:04:06