今回は、ブラインドボックス式トレーディングフィギュア、 シーエムズコーポレーションの「機動警察パトレイバーコレクションフィギュア」です。 フィギュアのできは悪くはないのですが、それでもこのボリュームで683円はちょっと高いと思うのと、 フィギュアのラインナップの方向性が良くわからず、中途半端で地味なのが難点でしょうか。 値段の方は、1〜2年前とはいろいろ事情が違ってきているのかもしれないのでなんともいえませんが、 ラインナップはもうひと工夫欲しかった気がします。 |
特車二課第2小隊セット 同シーエムズコーポレーションの「BRAVE合金イングラム」と同じスケールで作られているので、 並べてディスプレイできるというコラボ作品。 平均して高さ3センチ程のフィギュアの7体セットです。 ブラインドボックスながら、中に何も入ってないんじゃないかと思うほど軽いので、箱を持つとすぐわかります。 小さいながら各キャラクターの特徴を捉えていて、誰が誰だか一目瞭然の仕上がりです。 いや、両脇の2人はちょっとわかりにくいかも…。消去法で、熊耳さんと後藤隊長だってわかりますけれど。 つか、私が好きな香貫花★クランシー巡査部長がいないのがすごく納得できません。 ええ、まったくできませんとも! 夕日に誓う帝都の平和 みんなのっぺらぼうで、あんまりアップで撮影もできないフィギュアなので、後姿+シルエットで製作。 可もなく不可もないものができあがったよ?ってかんじです。 背景の海原は、銚子の岬の突端から見た太平洋。 うしろのはリボルテックのイングラム2号機。 BRAVE合金イングラムと比べると、ふたまわりほど小さいリボルテック・イングラムですが、 なぜかBRAVE合金イングラムと同スケールのはずのこの隊員フィギュアと相性がいいです。 隊員フィギュアのほうを元にして大きさを計算してみると、イングラムの全高は7mちょっとになってしまうのですが、 それでも見た目、さほど違和感はありません。 |
98式特型指揮車 こちらも「BRAVE合金イングラム」と同じスケールで作られています。だいたいミニカーサイズで、タイヤも回転します。 左右のドアはボディと別パーツなので「もしかして開くの?」かと思いきや、残念ながら無可動でした。 しかし、指揮車のちゃんとした立体化は珍しいので、素直に嬉しいアイテム。 ただ、2本のアンテナとか、バックミラーとか、屋根の上のパイプとか、造型がウネウネしてて精密感に欠けるので、 もうちょっとなんとかして欲しいです。 ところでこの指揮車、 箱のキャプションにはこのように、 98式特型指揮車 (劇場版) Type 98 Special Command Cer (Movie Ver.) とご丁寧に英訳までして書かれていますが、 どう見てもTV版です。 劇場版の指揮車はタイヤのカバー部分まで黒いんですね。 まあ、隊員フィギュアセットは熊耳さんが入っているところからして「TV版の第2小隊」に確定なわけで、 結果的には指揮車もTV版でちょうどいいんですけども、 …ちゃんと確認しましょうよ。 同スケールのフィギュアとの比較 ところで、この指揮車、なんか大きいような気が…。 ぱっと見そんな気はするものの、指揮車は設定では全長3.45mで、だいたいこの二人の身長を足したくらいなので、 スケール的に、人物と指揮車の大きさはちゃんと合ってます。 なのでむしろ、映像上で指揮車が設定よりも小さく作画されていた事実が浮き彫りに。 上の画像だと、進士さん大きすぎです。w 第二小隊出動 TV版では、第2小隊は都心部だけでなく、遠く山間部の村落まで出動する事がよくありました。 因習の残る村、怪しげな老婆、謎の巨大生物、美少女レイバー、夜な夜な現れる幽霊、香貫花VS熊耳… 本筋にからまない、1話完結のお遊びのエピソードばかりだった気がしますが、 どれも隊員たちのキャラクター性がいかんなく発揮されたもので、印象深いお話が多かったです。 背景は白川郷の合掌造り民家園内のどこか。 指揮車にさす木漏れ日は、思ったよりうまく合成できました。 |
98式AV(劇場版) こちらは正真正銘、劇場版(1)カラーの98式AV。 劇場版とTV版では、頭部のアンテナの先の色以外にもいろいろ相違点はあるらしいですけど、良くわかりません。 ちなみにこちらの98式AVはライアットガンを持ったバージョンの、シークレットアイテムです。 劇場版ということで、箱舟内をイメージした背景に合成してみました。 ぶっちゃけると、レインボーブリッジを下から撮影したものなんですけど。 奥の2号機はライアットガン装備のリボルテック・イングラムの2号機。 こちらはノーマルアイテムの、リボルバーカノン装備の98式AV。 この98式AVフィギュアは、683円のお値段に相応するボリュームのアイテムといえますが、 しかしなぜいま、無可動のイングラムフィギュアなのか。 この「コレクションフィギュア」に手を出すようなお客は、 十中八九リボルテック・イングラムかBRAVE合金イングラムを、すでに持っていると思われます。 そういう環境でこのアイテムを引いたとしても、ありがたみにかけるというか、いまさら価値を見出せないというか、 いらない子になってしまうのではないでしょうか。 リボルテック・イングラムなら、このムチャっぽいポーズもあっさりと取れちゃいますし。 そもそも、第2小隊セットなんていう「BRAVE合金イングラム」を持っているユーザー以外にはほぼ意味のない アイテムをラインナップに入れておいて、一方で無可動イングラムフィギュアという「BRAVE合金イングラム」を持っているユーザーにはあんまり用がないアイテムも同じラインナップに入れてるあたり、 選定の狙いが定まっておらず、中途半端な感じです。 |
泉 野明 ヒロインだけどフェロモンゼロ。 アニメ史上屈指の中性的主人公の泉 野明さんです。 このひとは女性というより、むしろショタキャラだと私は思うんですけど どんなもんでしょう。 …言いすぎ? 舞Himeシリーズのフィギュアでみせた、 シーエムズの精緻な彩色と塗装が発揮された、 かなり良いできぐあいのフィギュアです。 イングラム搭乗前でしょうか、野明の凛とした眼差しが、 緊張感をはらんだ現場の雰囲気を良く現しています。 カッコいいです。 高層ビル火災 テロでしょうか、高層ビル火災現場に臨んだ第2小隊。 まず2号機が突っ込んでって被害が拡大して(笑)、1号機がなんとか解決するという黄金パターンの前哨の風景です。 背景は汐留の某ビル。火災はもちろん合成です。 立ち上る煙はそれっぽく描けた気がするけど、炎はイマイチですね。「勢い」が足りないのかも。 そこに、リボルテック・イングラム2号機や隊員フィギュア、指揮車などいろいろ盛り込んでみました。 |
バドリナート・ハルチャント グリフォンのパイロット、バドです。 バドのフィギュア、…需要あるのん?(笑) 野明フィギュア同様には出来いいんですけど、彼をフィギュア化したシーエムズの狙いが良くわからないよう? もしかしたら私の知らないところでけっこう人気があるのかもしれません、けど。 でも、どうせなら野明&バドフィギュアの代わりに、ブロッケンとかサターンとかピースメーカーとかグラウベアとか、 カッコいいけど今まで商品化されてないレイバーをラインナップして欲しかった気がします。 ブロッケンとグラウベアはカラバリあるので、トレフィ向きだと思うし。 野明&バドをフィギュア化するのとさほど変わらないと思うんですよね、ニッチ層狙いの程度は。(笑) バドが小脇にかかえているヘルメットは、このようにバドに装着させることもできます。 うしろは、同じポーズをとったリボルテック・グリフォン。サムズアップした手がバドと逆なのは仕様です。 ぐりふぉん参上 小笠原の陸上自衛隊の演習地で、「ボコボコにしてやんよ」と陸自レイバーを全滅させたあとの、爽やかな夜明け。 って、爽やかじゃ駄目じゃん。遊び感覚でも犯罪は犯罪。 バドは一歩間違えれば不破さん殺してた。 しかし、思えば確かに対レイバー格闘戦ではグリフォンはこの時点では無敵でしたが、 攻撃ヘリのAH-64アパッチ(この世界ではAH-88ヘルハウンドか)あたりが出張ってきてたら、 いくらグリフォンが敏捷とはいえ成す術もなくチェインガンで蜂の巣にされるか、 あっさりとヘルファイアの餌食になりそうな気もしますし、 内海のおっさんも無茶なデモンストレーションをしたものです。 背景は、自分で撮影した夜明けの空に、素材集のヤシの木などなどを合成。 その上にリボルテック・グリフォンを重ねました。 光線の加減とか色具合とか、地味にいろいろいじった画像です。 |
2007年6月6日 21:59:58 |