今回はバンダイのガシャフィギュア、アルティメットソリッド ウルトラマン4です。 300円という価格ながら高いクオリティーを維持しているシリーズの第4弾。 5種類中、初アルティメットソリッド(以下US)化は3種で、2度目のが2種類もあるということで、 若干ラインナップの新鮮味が落ちてる気もするのですが、2度目のレオもセブンもなかなかの好造型ですし、 何よりまさかのジョーニアス立体化というご褒美もあるので、それは特に減点材料ではない感じです。 忘れられていなくて良かった! 次はぜひネオスをよろしくお願いしたいです。 |
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ウルトラの父 息子達がピンチにおちいったときに颯爽と現れて、 それが宇宙警備隊大隊長こと、ウルトラの父。 ちょっと前に、「HDウルトラマン〜伝説の系譜〜」でもウルトラの父は立体化されていました。 HDは赤い部分が成型色でテカテカして安っぽかったのですが、最近は全塗装になってUSと比べて遜色も少なくなり、 父フィギュアはHDがあればいいのではないかと思っていました。 しかしさすがUS。父のスーツはゾフィーのスーツの改造品だからか、その改造のしかたが良くなかったのか、父スーツは初登場時からすでに劣化したような状態だったのですが、USでは細かいシワが造型されていてスーツが荒れた状態をよく表現しています。 ポーズは、ウルトラの父初登場の「ウルトラマンA」第27話において、ウルトラアレイという謎の武器をかまえたところ。 ほんとは握る棒の部分に赤いラインが2本入ってます。 ウルトラアレイを構える父 初登場でいきなり死んでしまうなど、二期全盛期の当時はそれほど頼れるイメージはなかった父。 しかし「メビウス」ではなんだか凄いオーラをまとって再登場。本来の強いウルトラの父像を見せてくれました。 ウルトラの父といえば、wikipediaによれば“パンチ力:直径100キロの小惑星も砕く”、“キック力:原子爆弾10発分の威力”などのスーパースペックが記載されています。特に直径100キロの小惑星も砕くって、凄すぎてよくわかりません。原爆10発程度では砕けないだろうし、どんだけ強いんでしょう。 ところで、合成するものの手前に木やビルなど何かある場合、 以前ですと手前のものに隠れる部分をマスクしていました。 この画像だと、木に隠れるゴモラの下半身をマスクしています。 この方法だとレイヤー数が少なくでき、手順が省ける反面、 本来は両立できない手前・中間・奥のもののマスクを1つで済ませるために、 木の枝の間のマスクとか細かいところが綺麗にいかない、 また、この画像のように土煙をさらに合成する場合、木に隠れる部分の土煙をゴモラとは別にマスクしないといけなくなり、かえって手間が増えるなど、問題点があります。 何より、あんまり綺麗に合成できないってのが難点。 そこで最近は、このように…ちょっとわかりにくいですが、まず父は、隠れる足の部分も含めて全部マスクを切っておきます。 そして背景のうち、合成するもの(ウルトラの父)の手前に来る部分をコピーし、父のレイヤーの上に重ねて余分なところマスクします。 こうすると葉っぱの一枚一枚までマスクを切るときなど細かい部分までコントロールしやすく、また土煙などを書き足す場合も、父の前後に煙のレイヤーを入れれば、手前の木に影響なく綺麗にできます。 実際に手前から奥への順番にレイヤーを並べるので、奥行き感も出しやすい気がします。 先回のマグマライザーは、手前の自動改札付近をこのように別レイヤーにして処理したので、 その奥のマグマライザー・瓦礫・土煙などのマスクが最小限ですみました。 |
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ウルトラマンレオ 二度目のUS化であるレオ。今回はレオキックのポーズでの立体化です。 レオキックはバンクフィルム化(技のたびに毎度同じフィルムがつかわれる)していたので これが何話のシーンの立体化というわけではありませんが、 おなかのマークの「み」の左に点があるところを見ると12話以降のはず。 ちなみに「ウルトラマンメビウス」34話でのメビウスとの同時レオキックは涙を流さずにいられない燃えるシーンでしたが、 今見たらこれとはポーズが違ってました。 レオキック 逆光はカッコいい上に合成がの色補正が意外と楽。 ただ、青空をだけをバックに合成すると巨大感が出ないし、多少地面が写っているだけだとなんだかやたらと巨大に見えたりして、背景の選定に実は凄く時間がかかってたりします。
結局いいのが手持ちになかったので、幕張まで撮影に行ってきました。 ほどよい隙間のビルの谷間と、雲にちょっと隠れる太陽が欲しかってん。 高層ビル街は関東にもいくつもありますが、適度に空間があって空が見えて、なおかつ適度にビルがいくつもフレームに入る幕張は、ウルトラマンなどの合成の背景に向いたビル街といえるでしょう。 汐留や新宿は隙間がなくて空があまり見えないし、有明やお台場は逆に隙間がありすぎて空間ばかりになるんですが、 レイバーみたいな大きさのものの場合は汐留や新宿のような密度のある背景が合う気がしますし、有明は怪獣同士の戦いなど広いスペースが欲しいときに向いているかもしれません。 |
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ザ☆ウルトラマン(ウルトラマンジョーニアス) 最初にも書きましたが、まさかの立体化、アニメ作品である「ザ☆ウルトラマン」のジョーニアスです。 今回のUSにはアニメカラーVerという色違いもあるのですが、このシルバー部分が白く塗られていました。 たしかにアニメのとおりなんですが、のっぺりしていてなんだか怖い仕上がりでした。 青とオレンジの光の間にジョーニアスを置いてみました。鉄橋とパンタグラフのマスク切りがプチ地獄。 「ザ☆ウルトラマン」は昔LDで全話出たっきり、DVD化の話もなく、レンタルビデオもないという不遇の作品でして、 私も記憶のなかにある(おそらく美化された)ジョーニアスの勇姿を思い起こすほかないのですが、 とにかく当時、宇宙戦艦ウルトリアではるかU40までいって戦うというウルトラマンとは思えないスケールの大きな展開に はげしく燃えた覚えがあります。冬木透のシンフォニックな音楽も最高でした。 DVD化しないかなあ。 デジタルウルトラプロジェクトでも、順番だと次が「ザ☆ウルトラマン」のはず… いくら秀作ぞろいとはいえ、どマイナーな「恐怖劇場アンバランス」がDVD化されたんだから、 「ザ☆ウルトラマン」だってDVDもいける、はず… この画像も、手前の鉄橋や歩道を別レイヤー化しています。 ジョーニアスの足元にうっすらスモークを入れて、広報のビル街との距離感を表現してみました。 鉄橋のマスク切りに3時間くらいかかったヨ。 |
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ウルトラマンヒカリ 「ウルトラマンメビウス」に出てきた、M78星雲系の世界では初の青いウルトラマン。本当の「ブルー族」ですよ。 まあ、なんか続々とゲストで出てくる大物ウルトラ兄弟たちの前に、その存在はすっかり霞んでしまいましたけど。 USではナイトビームブレードをかざした姿で立体化。 青いウルトラマンといえば「剣」というわけではないのですが、イメージとしてはアグル以来ふしぎと定着してる気がします。 月明かりとヒカリ。 マスクは楽でしたが、暗いなかでの光の表現に手間がかかった画像です。 背景は満月の晩の外房の海なのですが、その撮影時にナイトビームブレードの光が現場にあるわけもなく、波間に写るナイトビームブレードの光を新たに合成したり、ナイトビームブレードがヒカリ自身を照らしている部分も別に撮影・合成したりと、いろいろ楽しく工夫しました。 |
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ウルトラセブン セブンも2度目のUS化です。 今回は別Ver.としてアイスラッガーを左手に持ったバージョンもあります。 こちらはエメリウム光線を放つときのポーズ。AとかBとか呼び名があったと思いましたがどっちがどっちでしたっけ。 おしえてセブンのABC。 さてこれがどの話数のエメリウム光線なのかといますと、 襟元がシルバーでなおかつ胸のプロテクターの後ろ部分が赤いので 5話「消された時間」のビラ星人の時のスーツっぽいのですが、このときセブンはエメリウム光線は使わないんです。 ということで、素晴らしいウルトラマンのスーツ研究をしていらっしゃるサイト、光跡さまの資料を当たり、 実際の映像と見比べながら検証したんですが、このスーツを使用しているときにこのポーズでエメリウム光線を放った映像は結局見当たらず、よくわかりませんでした。 8話「狙われた街」も一部このスーツらしいのですが、何しろ画面が真っ赤なのでスーツの全然区別がつきませんし、メトロンの円盤を狙っての光線なので、もしこのシーンなら首はもうちょっと上を向いていないとおかしいし… 2話か3話のエメリウム光線発射シーンつもりで塗装指定を間違ったのかなあ。 わかんねー! …まいっか。 画像は現在放映中の「ULTRA SEVEN X」を意識して作った、高層ビルの谷間のセブン。 いや「ULTRA SEVEN X」は1話以降見てないんですけどね。(おい だって千葉テレビの「こどものじかん」とかぶってるんだもん… 画像は、あまりに右足付け根のハイレグっぽいパーツ分割ラインが気になったので目立たなくした以外は いつもどおりの合成。 これも手前の木や街灯を別レイヤーにした上に、足元にスモークをかけて奥行き感を出しています。 |
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ところで最近のビッグニュースといえば、メビウス映画第2弾と、さらに映画でティガ復活ですよ。 メビウスの第2弾はだいぶ前から噂に聞いていたんですが、ついに始動といったところでしょうか。 そして、来年の秋公開予定のウルトラ映画が、ティガがメインで長野博も出るらしいです。 35歳ウルトラマン長野!銀幕見参 来秋公開の「大決戦!超ウルトラ8兄弟」(仮題)で、「V6」の長野博演じる「ウルトラマンティガ」が、00年以来8年ぶりに復活。 ティガのTVシリーズや「THE FINAL ODYSSEY」のあとの話ともなれば、ここで描かれるのはダイナ(アスカ)の帰還ではないかと予想してみたり。「ダイナ」最終回でひとり未知の世界に消えていったアスカ。地球にピンチがせまるとき、ティガを助けにアスカがいろんな時空を巡る旅の途中で仲間になった6人のウルトラマンをつれて帰ってきた!みたいな? ん〜…、個人的には「ティガ&ダイナ」と「THE FINAL ODYSSEY」の2作の続きにふさわしいティガ映画が見たいので、無理して客演ウルトラマンをいっぱい出すのはどうかと思うのです。 おそらく100分くらいの尺の映画でしょうから、ティガのドラマを描いたら他のウルトラマンの事まで描く余地がなくて、結局ただ顔を出すだけに終わるのではないか、とちょっと心配だったり。 とりあえず、縄文時代に行くのだけは勘弁してほしいです。 ところで、記事によれば 主演としてはシリーズ最高齢の35歳のウルトラマンとなる。 ウルトラシリーズ41年の歴史で主役としては、04年に放送された「ウルトラマンネクサス」(TBS系)の桐島優介の27歳が最高齢だった。 とあるのですが、 …いやあの、主演のシリーズ最高齢は映画「ULTRAMAN」の別所哲也 (当時39歳)だし、つづいて「ウルトラマンナイス」の宮坂ひろし(当時37歳) もいるし。 他の会社のニュースもこの説で統一されているあたり、記者が調べたのではなくプレス向けのパンフにこう書いてあったんじゃないかと思うんですけど、かなり内容がいいかげんですじょ? 確かに「ネクサス」放映開始時には、“今回の主役が歴代最高齢だ”って話題はあったけど、情報は更新しないと。 フィギュアの話に戻りますが、 ティガやダイナを差し置いて、今回ジョーニアスがUSで登場と聞いた時には、凄く意外な気がしたんですが、 この映画の話を聞いて、もしかしたら映画にからめて来年の夏くらいにHDとUSでティガ&ダイナを一気に出すから後回しになったのかなあ、なんて思いました。 とにかく来年の映画が超楽しみであります。 個人的にはどっちかの映画にぜひともネオスを出して欲しいのですが、やっぱりありえないですかねえ…。 |
2007年10月20日 22:04:14 |