海洋堂 リボルテックヤマグチ N0.40 ヘルダイバー

陸上自衛隊機械化空挺師団の装備である、篠原重工製ARL-99。

TV版11話で野明が「ヘルダイバー…、陸自?」と呼んでいますし、45話での実弾演習でも「降下したヘルダイバーが…」と観客に対してアナウンスされているところからして、「ヘルダイバー」は浸透しているARL-99の愛称のようですが、面白いことに不破2尉を始めとする自衛隊員達は「ヘルダイバー」とは呼びません。呼ぶときは「これ」とか言います。また操作マニュアルには「篠原99式A・V」とのみ書かれていました。

陸上自衛隊の装備には一般公募によるニックネームが付けられていて、例えば82式指揮通信車は「コマンダー」、89式装甲戦闘車は「ライトタイガー」などと決まっており、朝霞の広報センターの解説表示などでも正式名にならんでこれが併記されているのですが、実際のところ自衛隊内ではこれらのニックネームはほとんど使われていないそうなのです。
「ヘルダイバー(急降下爆撃機)」という愛称もこうした、隊内では使われない公募ニックネームなのかもしれません。

ほんとのところは知りませんけど。




設定画に近いのか、TVの映像よりも太めのイメージのあるリボルテック・ヘルダイバー。
イングラムより力強く、より装甲が厚い感じで、軍用レイバーらしいシルエットになっています。
眼の色は赤で、劇場版第1作や、TV版30話以降のタイプっぽいカラー。


TV版で装備されているコンバットナイフ。
鞘はお尻についています。

ものすごい切れ味のナイフらしく、TV版11話ではブロッケンのカメラユニットをサクッと真っ二つにしていました。

フィギュアでは、実際にナイフを鞘に挿すことはできず、ナイフの柄の部分のダミーパーツを鞘に挿すことで、ナイフ収納状態を再現しています。


40mm速射砲

ダグラムやエルガイムのように、腕にマウントするタイプの兵装です。



さて、

この40mm速射砲の薬莢は内側に排莢される仕組みなので、飛んできた薬莢がカメラセンサーに当たったり、膝のカバーの裏に入り込んで故障の原因になりはしないかと、ちょっと心配です。

たとえば左の画像の姿勢を上から見ると…
  
オレンジの矢印は排莢された薬莢が飛んでくる方向。
このような射撃姿勢ではカメラ直撃です。
場合によっては、コクピット内にアツアツの薬莢が大量に転がり込んでくるかもしれません。
40mm速射砲を撃つ場合、腕はまっすぐに伸ばさないといけませんね。



フィギュアは、ヘッドを差し替えることで、ゴーグルを上げた状態と下げた状態を再現しています。
このゴーグルはなんのためにあるのか長年の謎だったんですが、今やっとわかりました。
これは飛んでくる薬莢からカメラを守るためのゴーグルだったのです!

ほんとのところは知りませんけど!(おい
まあ、もしそうだとしても銃のほうを改良すべきですし。


フィギュアの右腕には、上だけでなく下側にもダボ穴があいていまして、
このように腕の下に40mm速射砲を取り付けることもできます。
これなら薬莢は外側に飛んでいくので安心ですね!

…とまあそれはないとしても、なんのために開いているんでしょう、
このダボ穴。
謎です。





劇場版第1作とTV版45話でパラシュート降下時に使用した
脚部ダイブブレーキを展開できます。
無闇にカッコいいギミックです。





総合火力演習における、空挺レイバー部隊による一斉射撃

のっけから地味な画像です。
射撃シーンなら、こちらを向いて撃つような構図にすれば、絵的にそれなりの迫力も出るだろうに、
作り始めるときはそんなこと微塵も考えませんでした。
だって、実弾を撃つところを正面から撮れるわけないですし。
かといって、総合火力演習で撮影された写真によくある「真横からの構図」は、戦車ならともかく、ことレイバーに関してはあまり良い構図とも思えず、こんな感じになりました。

…やっぱ地味ですね。




東京テレポートシティ音信途絶

TV版第10話「イヴの罠」11話「イヴの戦慄」で、秘密裏に事件に介入する陸自機械化空挺部隊。
黒崎のグループの工作によってテレポートシティとの連絡が途絶。警視庁とは別に、陸上自衛隊が行動を起こします。

TV版放映は1988年。レインボーブリッジが開通する4年程前で、バブル景気に乗って数年後にはお台場に東京テレポートシティと呼ばれるハイテクビジネス街ができる、と当時はそう思われており、パトレイバーでもそんな未来が描かれていました。
なのでクリスマスイブの夜、会社員が帰宅してほぼ無人になったお台場を、黒崎達は占拠できたのです。

実際には、数年後にバブルがはじけ、都市博が予定されて中止されたあげく、現在のようにお台場に一大ショッピングセンター街ができ、イブの夜ともなれば何万人もの人がお台場に繰り出すわけですが、1988年当時は誰にも、お台場が今のようになるなんて予想できなかったのです。
たとえレイバーが何台あっても、クリスマスイブのお台場を秘密裏に占拠、なんて不可能ですわねえ。


画像の背景は汐留、日テレ脇。
後にいる不破隊長機のバイザーを黒く、またカメラを青く、色を変えています。




テレポートシティ潜入

テレポートシティに潜入し、周囲を警戒しながら進むヘルダイバー。
ヘルダイバーは、この作戦のときは40mm速射砲は装備していませんでした。

背景はお台場のメモリアルツリー。今年のではなく3年くらい前の?やつです。


背景にうまく馴染ませて合成するためには、背景の照明の状態にできるだけ近づけてフィギュアを撮影する必要があるのですが、これはその工夫の一環。

クリスマスツリーのイルミネーションのキラめきを再現するのに、
ライトを置いてみたり、間接照明を試してみたりしましたがうまくいかず、
ふと思いついてシワシワにしたアルミホイルに照明を反射させたところ、
うまく再現できました。



ブロッケン撃破

X-10に何機もやられたに挙句やっと倒せたり、グリフォンにたてつづけに何機もやられたりと、実戦ではあまり実績のないヘルダイバー。
画像は、「パトレイバー」全編を通して、そんなヘルダイバーの唯一の見せ場、TV版第11話の対ブロッケン戦です。
秘密裏にお台場に潜入したものの短時間で撤退せねばならなくなり、「行きがけの駄賃」とばかりに目の前のブロッケンを秒殺したところ。
ニ対一とはいえ、連携攻撃であっさりとブロッケンを倒す様は、軍用レイバーの面目躍如というところでしょうか。

ヘルダイバーは1個しか買ってないので、ブロッケンに合成で二機組み付かせています。
組み付きかたもアニメどおりにしていますが、合成ではうまく組み合ったようにならなくて、もう面倒で面倒で。

もう1個買って不破隊長機に塗装しちゃえばよかったです。




THE MOVIE

劇場版第一作の冒頭、旧OVA6「二課の一番長い日(後編)」の試作空挺レイバーの実戦配備型が出てきていきなり盛り上がるシーンです。
画像は、着地の瞬間にダイブブレーキをかけたところ。上空に飛んでいるのはシーエムズの「名機の翼Vol.1」のC-1輸送機。


背景は、ヘルダイバーの足元とその他の部分で、同じ場所で時間をずらして撮影した2つの素材を組み合わせて
作っています。




森の木陰のヘルダイバー

毎度の木漏れ日画像です。
いつもどおり日のあたっているところだけ別に処理したりしてます。
別に処理するためのマスクと、木漏れ日の木の枝のマスクを2枚重ねにして合成したりと、
やりかたは、手間をかけて楽をする方向に微妙に進歩。


2007年12月24日 5:23:02