やまと 1/60デストロイド・トマホーク


今回はやまとの「デストロイド トマホーク オリーブドラブ版 ウェザリング特別仕様」であります。
このウェザリング特別仕様は、一般店舗やamazonさんなどでは扱っておらず、やまとOnlineShopのみ取り扱いの限定Ver.です。

「トマホーク」通常版は、ほぼ無塗装でリアル感が乏しく、トイとしては良作であるものの、
私にとってはフィギュアとしての魅力に欠けるアイテムで、食指が動かなかったんですが、
ウェザリング版は丁寧な仕上がりで重量感もあり、ミリタリズムあふれる良い兵器フィギュアになっております。
…その分、お高いんですけどね。
(amazonさんでOD通常版はただいま8655円ですので、実質的には約4000円(+送料)ほど高いです)

web通販を見ては「にょれろ〜ん」と指をくわえて我慢していましたが、このあいだのワンフェスでやまとブースで売っているのを見かけて、
「送料+代引き手数料分、お買い得ではありませんこと!?」とイベント特有のノリで買ってしまいました。



それにしても、トマホークってこんなにかっこよかったっけ?
と思ってしまうメカメカしさ。後姿とかかっこ良すぎです。
すごくアレンジが入っているのかと思いきや、設定の絵と比べてみると、細部まで驚くほどそのまんまで造形されています。
ただ、全体のプロポーションや頭部の大きさなどのバランス調整がなされているため、違った印象を受けるのでしょう。

特に、どうしても「口をあけたカエルさん」に見えてしまう頭部が、小さくなったおかげで可愛い印象が薄れて、
精悍なイメージが強くなった気がします。

なお、この画像のトマホークは、結構がんばって付属デカールを貼りこみました。(すでにかなり剥がれていますが)
トマホークのイラストのおなかにはよく「07」と書かれていますが、
あれは本当は「D7」で、Dつまりダイダロス所属の第7(中隊なのか大隊なのか規模はわかりませんが)という意味のようです。
デカールセットには「D」の他に「M(マクロス)」と「P(プロメテウス)」用がついていて、組み合わせを選ぶことができます。
この子はマクロス所属の第9ホニャララ所属。球面にデカールを貼るのは難しいですね。
最初「9」を貼って失敗したので、「6」を逆さに貼っています。orz
本当は全身「M(マクロス)」でそろえなくちゃいけないんですけど、なんか左足の前のデカールだけ間違って「D」になってますね。




ひゃっほーい!

肩は上のフタ部分が可動するので、腕を高く上げることができます。
腕はビーム砲だし、あんまり上にあげる用事はなさそうですけど、
動かせる範囲が広いのはうれしいです。

下半身も可動部が多めで、関節自体の可動範囲は広いのですが、
いかんせん、ヒザのアーマーと、腰の横の出っ張りが干渉しまくるので、
足はこれ以上うえに行かず、あまり大胆なポーズが取れません。

このトマホークには、股関節自体をワンクリック下に押しさげることで
上に隙間があいて可動範囲を確保するという、
面白いアイディアが実装されているんですけど、
でももうあと一歩、もうワンクリック、
この干渉が何とかなるくらい、下にさがってほしかったです。






兵装全開です。

右肩の上についているのが、
エリコーン対空自己誘導ミサイル6連発オプションパック

両肩に装備されている
ビフォーズ12連発近接自己誘導ロケット弾ランチャー
(自己誘導ロケット弾…?それミサイルと違うの?)

その下にあるのが
アストラTZ−IIIガン・クラスター
レーザー砲・25mm機関砲・180mmグレネードランチャー
火炎放射器を複合した火器システム

そして両腕に装備しているのが
マウラーPBG-11液冷式荷電粒子ビーム砲
私はずっと火薬式の大砲だと思ってました。

あと、カエルさんの目の部分にあたるのが、
ラミントンM-89 12.7mm空冷マシンガン
なんですがー。
設定によるとこれ対人用って書いてあるんですけど、
12.7mmのマシンガンを対人用と言い切るって、ひどくね?
一発当たっても人体なんて木っ端微塵なのに…
もしかして、対人の「人」は
ゼントラーディー人のことなのかなぁ。






コクピットの開閉も再現。

中も結構作ってあります。
…コクピットってここにあるんだ。
カエルさんの口にあたる赤い部分はメインカメラが入っているのかと思っていましたが、こうしてみるとそんなスペースはないのですよ。
意外と、赤い部分はただのグラスキャノピーで、パイロットは肉眼で外を見て操縦している…のかも?(ねーよ)



トマホーク(というか04系デストロイド)の不思議な脚関節

ところでトマホークの脚関節なんですが、なんかポーズが決まらなくて変なんですよ。
というわけで検証してみますが、まずこれが普通に脚を伸ばした状態。
比較対象として、なんとなくトマホークに似た感じの(おい)figma眞姫那さんにご協力いただきました。




左足を上げたところ

ヒザは曲げず、股関節を軸に足を上げますと、こうなります。
これはまぁ、普通です。

さて、ここでヒザを曲げてみると、1歩踏み出す感じになるはずなんですが…


ヒザを曲げたら足がついた。

本当はモモを上げている分、ヒザを曲げても、眞姫那さんと同じく左足は地面から離れているはずなんですが、
トマホークはヒザを曲げると脚の長さが伸びるので、接地してしまうのです。
(モモの角度は変わっていないのに注目)
関節の軸の位置が独特なせいでこのようになってしまうみたいです。

そのおかげで、片足を前に踏み出すポーズを取らせても、脚をまっすぐにした状態と高さも位置もあまり変わらないので、
踏み出しているのかどうか良くわからない→ポーズが決まらない、ということのようです。

それにしても、実際にこんな関節だったとして、これで歩けるのでしょうか。
先行機のデストロイド・シャイアンはローラーダッシュしていましたし、トマホークも背中のスラスターによるホバーダッシュが基本なのかしら〜

…と思ったところで思い出したのが、ちょっと懐かしいこの動画ですよ。

この「デストロイド」は摺り足で進みますが、トマホークもこんな感じで歩くのかもしれませんね。






digirama デジラマ 合成画像
曙光とともに出撃

…といってもコミケの話じゃないですよ?

「統合軍に編入された元自衛隊のトマホーク、出撃のときを待つ」という設定の一枚です。
左の旅客機はエフトイズ名機の翼コレクションvol.1のC-1輸送機。
トマホークの足元の戦車はワールドタンクミュージアムの90式です。
現行のC-1はジープ程度しかつめませんが、OTMの応用で作られた新中洲重工の熱核反応タービンエンジンの搭載と機体強化で、
トマホークはもちろん90式戦車も積めるようになった(トマホークは90式戦車より3〜4割も軽いです)ということにしましょう。




digirama デジラマ 合成画像
待ち伏せ

各機森の中に隠れて敵の出現を待ち、マウラーPBG-11液冷式荷電粒子ビーム砲による遠距離精密砲撃をかける作戦。

トマホークは全高12mほどなので、姿勢を低くすれば余裕で木の下に隠れられます。
なんとなくデジャビューを覚えたんですが、トマホークって陸自のレイバーとキャラクターが似てますね。
空挺レイバーとかでなく、サムソンやハンニバルといった、マッチョ系のレイバーとの共通点は多そうです。
デザインから、やられ役なところまで…
なので、絵作りというか、見せ方も思わず似通ってしまうのかも。

本当はこの画像、トマホークをしゃがませたポーズで合成して作るつもりだったのですが、
脚の関節がああいう「足を伸ばしても曲げても長さが変わらない」仕様なわけでして、
これは言い換えれば「立ってもしゃがんでも高さが変わらない(笑)」ことにほかならず、
しかたないので、このように下半身をフレームアウトさせて隠してごまかしました。

トマホークは、色や明るさを背景にあわせられるように、日の当たっている部分/影の部分/地面の照り返しをそれぞれ別に撮影して、
その3枚を重ねて合成しています。
照り返しも別撮りにしたことで個別に色をコントロールできるようになったので、補正はかなり楽でした。




digirama デジラマ 合成画像
市街戦

強襲揚陸艦的なもので乗り込んでくるかと思いきや、
小さい戦闘ポッドが大量に大気圏突破してくるとかありえね〜!って戦術の前にゼントラーディーの侵入を許した統合軍は、
各個殲滅するために市街地にデストロイドを投入。
至近距離戦が予想されるこの戦場で、砲撃用のデストロイドであるトマホークに、はたして勝機はあるのか…

合成は解体中の建物と絡めた、いつもの感じのストレートな画像。
ノイジーに仕上げてみました。




digirama デジラマ 合成画像
現場に臨んでは臨機応変アターーーーック!!

マウラーPBG-11液冷式荷電粒子ビーム砲をトンファーがわりにして格闘戦をするトマホーク。
トマホークはこの運用方法によって、遠距離近距離共に隙のないデストロイドとなったのであった!(マジですか!?)

リガードは、リボルテックの。
トマホークと同じスケールに見えるように合成しています。
このリガードは本当に良く動くので、やられポーズもすばらしいです。




digirama デジラマ 合成画像
束の間の凱歌

墜落炎上しているノプティ・バガニス級を眺めるトマホーク小隊。


イメージ元は「インデペンデンスデイ」のクライマックスであるにはあるのですが、それだけではありません。
むかーし学校の図書館に「スターライナーズ 23世紀に活躍する宇宙船」というSFな絵本があったのですが、
異星に墜落した巨大移民宇宙船の絵が、これと同じように空気遠近法によって描かれていて、そのビジュアルに圧倒された覚えがありまして、
今回はむしろそちらへのオマージュが込められています。
もう、覚えているのは印象だけで、絵の詳細は忘れてしまったのですが…ナツカシス

って、
検索してみたらこの本、当然とっくに絶版ではありますが、オクとかamazonのマーケットプレイスでは結構出ていますね。
そんなに高くないし買っちまおうかしら。
30年近く前の本が数分で見つかるとか、なんて便利すぎる世の中でしょう。

「ポチ!」



というわけで、やまとの1/60デストロイド・トマホークでした。
やまとからは他にディフェンダーが4種発売されていますが、これ以降デストロイドシリーズは続かないのかなぁ。

いつの日か「デストロイド・スパルタン」をこのクオリティで立体化していただきたいものです。
スパルタンは、トマホークやディフェンダーとは形状がぜんぜん違うし、
なによりも、やまとお得意のカラーバリエーションをいくつも出す商法に向かない機体ではありますが、
それでも出してほしいなぁ。
私は当時からスパルタン好きで、イマイのスパルタンをいくつも買っては、
勝手にカーキとかマットブラック系の塗装で塗って悦に入っていたりしましたが、あれはあれで結構かっこいいものでした。
緑以外のカラバリもありだと思うんですけど、どうすかねぇ。
一応、主役メカといわれている唯一のデストロイドですし…


2009年8月16日 4:08:16