みなさまこんにちは。 更新しない間いろいろやってたんですが、 まず年の初めはピアプロの「ねんどろいど 雪ミク ふわふわコートVer.」フォトレタッチコンテストの作品作りをやってました。 雪ミク2012 雪あそび powered by ピアプロ 雪ミクレタッチ1雪ミク2012 雪あそび 雪ミク2012 let it snow! powered by ピアプロ 雪ミクレタッチ2 雪ミク2012 let it snow! どちらも雪ミクさんをパーツごとにマスクして、光源の方向を変えてしまうというレタッチ作品です。 いつもは自分で撮影したフィギュアで作品を製作をしていますが、これは用意された写真素材をレタッチするコンテストなので、 ちょっと勝手が違いましたが楽しく作れました。 賞にはカスリもしませんでしたが。 |
そしてこちらが今回のメインなのですが、 もうひとつハマっていたのは「スカイリム」…じゃなくって、3D景観ソフト「terragen2」です。 テラジュン2と読むんですって。 さまざまなパラメータを駆使して光・地形・色・水・空気を設定すると、自然な景観の3DCGを作ってくれます。 世界中のTerragen職人が無数のパラメータの組み合わせとノード設定で作ったさまざまな超絶リアル景観を公開していて、 それらの作品はもう羨望のまなざしで見惚れるしかありません。画像検索 なぜ私がこういうソフトに手を出したかというと、デジラマの背景に使える航空写真素材を作りたい、からなのです。 素材集などに収録されている航空写真はあまり多くなく、いい加減枯渇してきていまして、 さりとてこればかりはちょっと飛んでいって撮影してくる〜、というわけにもいきません。 飛びたい!翼がほしい!ジェットスクランダーのないころのマジンガーZのような心持ち。 しかし人の命は尽きるとも、不滅の力「Terragen2」 CGで作っちゃうという手があったのでした。 ランダムで山脈を作ったり、クレーターを配置したりできます。 クレーターのパラメータもふちの高さ、幅、ギザギザっぽさ、穴の深さ大きさなど、無数にあって お好みのクレーターが作れます。 ちなみに「Terragen2」には有料版と無料版がありますが、無料版で作れる画像は残念ながら800×600までです。 ここで使用しているのは商用可能な有料版であります。 太陽の高さや方向も自由に変えられますし、3D空間の好きな位置で好きな方向にカメラを向けられるので、 撮影の難しい朝日や夕日も思いのままです。 フリー素材でいろいろな木の3Dデータも用意されているので、低高度の景観も割と簡単に再現できます。 光の束がきれいです。 こういう写真は、時間や気象条件が限られた状態でないといけないので、実際に撮ろうと思っても撮れるものではありません。 あとで気が付きましたが、フラクタルの悪戯か私の設定ミスか、右のほうにうっすらと超巨大山脈がありますね。 ここはどこの星なんでしょう。 あとで気が付いたといえば、このソフトの有料版のお値段は、てっきり2500円くらいかと思って気楽にポチったんですが、 よく見たらこれ$29.9じゃなくて$299だったのね。 え、円高でよかった… |
天かける宮藤さん このソフトで作った大空に最初に飛ばすのは、バルキリーでもスーパーロボットでもドラゴンでもなく、ウィッチです。 これ正しいですよね? 今度映画にもなるそうで、そしてまさかの宮藤さん登場!だそうで、劇場公開の日がとても楽しみです。 背景は「Terragen2」で作った画像にフォトショで移動ぼかしをかけています。 |
戦場に赴くfigmaのリーネちゃんと宮藤さん。 お山に雪を積もらせて、周りに多数の湖を設定してみました。 ユーティライネンさん(本物の)やカタヤイネンさんが戦ったフィンランド上空をイメージして作った背景ですが、 先日「2012」を見たらこれと同じような風景が出てきて微妙な気分に。 景観ソフトで作る風景は逆光がすごく映えるのですが、フィギュアを合成するとなると、このように顔に影が落ちてあまりよろしくない結果になりますね。 あと、この背景を作っているあいだ、ずっと脳内で「エースコンバット」の音楽が鳴り響いていました。 |
大地に穿たれたのは隕石口か核実験の跡か。 クレーターシェイダーを使って不毛な大地をさらに不毛にしてみました。 SEGAのエクストラフィギュアのシャーロット・E・イェーガーさんを使用。 |
なんかすごくCGらしさの出た色使いの山脈に、グレースケールで高低差をつけたなんか適当な感じの建物をくっつけてみました。 フィギュアはSEGAのエクストラフィギュアのフランチェスカ・ルッキーニさんを使用。 レタッチで目線の向きと、ストライカーユニットの塗装をちょびっと調整しています。 |
どこかのダム湖、という感じの背景。 水面の波の高さや風によるたなびきなどもシミュレートできるので、こんな微妙な光の反射もレンダリングしてくれます。 また逆光かよ…て思わないでください。 ところでこのように逆光でfigmaを撮影すると、 ↓このように 手とかあごの裏側は光が透けて明るくなっちゃうのですが、 同じ位置で後ろからのみ光を当てて撮影した素材↓を用意して ↑この画像素材の「手」と「あごの裏」部分を、 光の透けた素材に合成してやって、 ↓こういう風にしております。 このように地味に手がかかっております。 そして2枚目のお尻がとても可愛いです。 つなぎ目のないshift body万歳。 |
空を舞う宮藤さんと零式艦上戦闘機22型。 22型は童友社の翼vol.15の塗装済み模型を使用しました。 プロペラは別撮りして合成後、レタッチで回転させています。 思った以上に零戦がかっこよく合成できたので、零戦のみのバージョンも作ってみました。 たぶん本来の航空写真素材の使い道であるところの、 戦闘機模型との合成です。 |
頭の中で依然として鳴り響く「エースコンバット6」と「エースコンバットZERO」の名曲に作らされた感のある、F22のデジラマ。 このF22はダイキャストモデルの完成品なので、パーツのあわせとかケガキ線とかが太くおもちゃっぽい仕上なのですが、 レタッチで隙間を埋め、ケガキ線を細くしました。 こちらレタッチ前。 あんまり変わらないような気もしますが、そのちょっとの違いが結構重要だったりするんですよ? ほんとだよ? |
最後は「Terragen2」を使ってない、生digiramaです。 つまりいつものデジラマ合成画像。 波も大和も実景です。 戦艦大和の勇姿とウィッチたち。 素材として使用した大和は、その昔船の科学館(閉館)の外に野ざらしになっていた、映画「連合艦隊」に使用された1/20大和です。 (現在は展示されていません) 青空をバックに合成する際の、艦橋構造物のこまごまとしたマスク切りが楽しゅうございました。 wikipediaによれば、この大和の模型は2004年の暴風雨で破損後、廃棄されたとのこと。 こんなことなら、もっとたくさん写真を撮っておけばよかったです。 おまけで、大和のみバージョン↓です |
「Terragen2」は自然物のレンダリングには長けているのですが、建築物には弱いので、何でもかんでもできるというものではありません。 また、水の表情も遠景ではそれらしいものの、たとえば上の画像のような波しぶきは無理だったりします。 でもまぁそのあたりは、うち本来の実物を合成レタッチする技術で何とかなるでしょうし、 適材適所でツールを使用していこうと思います。 |
2012年2月20日 23:09:49 |