ティルトシフトレンズを使って撮影したミニチュアみたいに見える写真のことは、皆さんご存知と思います。
以前それにリスペクトされて、カメラからの距離によってボカしかたを変えるなどして、
さらに徹底してミニチュア風にCGで加工した背景に、フィギュアを合成した画像を作ったりしました。digirama: チルト-シフト

ところがそのあとでいろいろ調べたところ、ティルトシフトレンズを使えばなんでもミニチュアみたいに見える写真が撮れるわけではないことがわかりました。
ティルトシフトレンズでは上下など部分的にぼかせるだけで、ミニチュアに見えるような写真を撮るのには、
レンズとともに撮影の環境と高い技術に負うところが大きいのです。

以前の更新のときに「チルトシフト風」と謳っていましたが、私がやっていたのは「フォーカスの強調」とでも言うようなレタッチで、
ミニチュアみたいに見えるというゴールは同じにせよ、ティルトシフト写真とは別物だったのでした。
なので今後は、私のやるこのてのマニピュレーションは、「ミニチュア風加工」などと呼んでみようと思います。


というわけで、今回はそのミニチュア風加工作品祭りです。






ニャル子さん 秋葉原に現る1

秋葉原の総武線の上で「にゃー!」と気勢をあげているニャル子さん。
線路内に乗客が立ち入ったため、安全確認と点検で列車運行に大幅な遅れが出る事案。

新横浜ありなちゃんをここに合成したのは、もう8年も前なんですね。






ニャル子さん、秋葉原に現る2

ヨドバシアキバ前に降り立ったニャル子さん。
秋葉原駅5番線の端にある高い窓が開いていたので、腕を伸ばしてカメラだけ窓からのぞかせて撮った背景。
フォーカスが奥まで合っているような普通の背景写真だと、
空中のニャル子さんの地面に対する位置は、地面にできたニャル子さんの影だけで表現するしかないのですが、
こういうミニチュア風加工後はフォーカスで位置を表現できるのが面白いです。






ニャル子さん、時空を超越する

着衣のお姉さんの写真をベリベリと破くと、中には同じポーズの水着姿のお姉さんがいるって写真と同じ原理で、ちょっと時空を超えてみました。

中から出てきたのは2004年の秋葉原です。
今はなきヤマギワ電気ビルと、その背後ではDEX秋葉原が建設中。
emachinesのPCとか懐かしいです。

ヤマギワ電気のビルはこのあと2005年9月ころに取り壊されて、現在のソフマップ秋葉原本店になりました。






まどか☆マギガンテス1

これはTokyoOtakuModeさま向けに作成した画像で、近々これのメイキング記事と動画(短いけど)も公開される予定です。


























こちらは浜松町の世界貿易センタービルの展望室から撮影した、
東京タワー方面の夜景です。

タワー左下の暗い部分は、「巨神兵東京に現る」で
精巧なミニチュアに瓦を一枚一枚丹念に乗せて作られたにもかかわらず
爆風で全て一瞬で吹き飛んでまったく分からなかったことでも有名な、
芝の増上寺。























では、暗い増上寺のあたりをスポットライトで照らしましょう!
ぺかっ!

夏の真昼に撮影していた同じ場所の画像を合成して、
周辺を適度にマスクします。
Photoshop風にいうと「コンテンツに応じた」マスクです。

するとなんだか特撮セットの撮影準備中みたいな感じになりました。
(といっても、特撮のメイキングをよく見る層でないと、わかりにくい連想かも?)

広い夜景の一部分だけ照らされた、非日常的風景です。
































こちらは東京タワーにフォーカスをあわせて
ミニチュア風に加工をした画像。

タワーの鉄骨を一本一本なぞってマスクする
たのしい作業の果てに見えてくる画像です。




まどか☆マギガンテス2

先ほどの増上寺周辺だけ照らされた画像をミニチュア風に加工し、まどかとほむらチャンを合成しました。
身長150mの巨大魔法少女です。

ほむらちゃんの持っているかっこいい銃は、ホットトイズの1/20スナップキット「エクスマキナ」の、ブリアレオスの銃。
これならワルプルギスの夜も切り抜けられそうですね。


2013年2月8日 18:02:34