今回は戦闘機や攻撃機をCGで作ってみました。

航空際に行って写真を撮るとき、いくら機材にいいのをそろえても撮れる写真には限界があって、だいたい「似たような作品」の枠を出ることはできません。
なぜなら、当然地上からのアングルの撮影になりますし、まさか飛んでる飛行機に近づいて撮れるものでもありませんから。
ですがCGなら何でも自由に撮りたいところから撮りたいアングルで撮影できるので、今回とても楽しかったです。

で、作ってみたのですけど、
ある程度予想はしていましたが、エースコンバットのスクリーンショットかプラモの箱絵みたいになりました!(ですよねー)

まあご覧ください。




この飛行機は、DAZの販売ページでは「Alpha X Fighter Jet」という名前になっていますが、ぶっちゃけロシアのスホーイ47(Su-47)です。
スホーイ社が開発した、カナード付き前進翼機というSF感あふれる戦闘機。
機動性に優れた機体ですが残念ながらステルスの流れに乗り遅れてしまい、正式採用されていないそうです。
でもそこがまたいい!かっこいい!

画像はSu-47編隊が冬の湖の上を飛んでいるところです。





似たような構成で今度は雪山の上を飛行中のSu-47編隊。

Su-47はマクロス7に出てくる“VF-19エクスカリバー”そっくりなので、私はてっきりこれがデザインモチーフなんだろうと思っていたんですが、
調べてみたらエクスカリバーのデザインモチーフはX-29というアメリカの実験機なんだそうです。
ほんとにモチーフにしただけな感じで、シルエットは近いけどあんまり似てないんですよね。

そしてマクロス7の三年後に、エクスカリバーそっくりのこのSu-47が現実の航空ショー初お披露目ということで我々の目の前に現れたんだそうで、
マクロスが(河森正治氏が)うっかり時代を先取りしていたというお話。




お色直しをして垂直上昇のSu-47。
CGモデルは1機買うと3種類くらいテクスチャが入ってて、瞬時に塗り変えられるので便利です。
幾何学的迷彩が素敵なSu-47さん。
モデル自体にパイロットは入っていないので、パイロットスーツらしきものを着せたフィギュアをコクピットに座らせています。(よくわからないね)




空港に駐機中のSu-47。
荷物箱やらライトやら弾薬箱やら整備のおじさんやらを飾り付けてみました。
ランディングギアの前輪やミサイルハッチについているライトは開いたら自動的に点いてくれてありがたいです。




アメリカ陸軍の進撃。

変わってこちらの飛行機ですけど、DAZでは「Thor Air Striker」の名前で販売しているこの子はどう見てもフェアチャイルドA-10サンダーボルトIIです。
なんで違う名前で出すんでしょうね。プラモなんかそのまんまの名前で売ってるのに。
ウォートホッグ(イボイノシシ)のあだ名を持つ頼れる地上攻撃機A-10、
鼻先のアヴェンジャー30oガトリング砲の砲身もたくましく、M1戦車を連ねて進軍中です。




せっかくのなので戦車寄りでもう一枚。
A-10の翼下の充実した爆装ぶりがよく見えます。

ちなみになんでか知りませんがこのM1戦車もモデルの販売名は「Military Tank」です。
日本の10式戦車なんかそのまんま「Type-10 Japanese Battle Tank」で売ってるのに。
メルカバも「Merkava Tank」で売ってるのに。
基準が謎です。

ともかくこのM1戦車、武骨で飾り気がなくて実用一辺倒という感じが魅力であったり、ちょっとつまらないところであったりしますが、
装甲のごつごつしたテクスチャとかいい感じの汚れ方とかよくできたモデルです。
(M1戦車をM4と表記していたのを修正しました2021/09/06)



攻撃中のA-10。

シャークヘッドもりりしく地上の装甲車部隊を攻撃中です。
投下されているのはミサイルではなくスマートボム。なので後ろから煙は出ません。(ミサイルもほんとは煙とか出ないけど)
※形状からマーベリック空対地ミサイルであると指摘をいただきました

DAZは特殊なアプリを入れないと「ブレ」をレンダリングできないので、レンダリング後にフォトショップでブレを入れました。
アニメーションさせてシャッタースピード落とせばブレるかと思ったらまったくぴっちり静止画でした。




駐機中のA-10。

人が近くにいると、さっきのSu-47に比べてA-10が小さいのがよくわかりますね。
ランディングギアが展開するほか、ラダーハッチが開いて梯子が出てくるアクション付きです。
これでコックピットが開けばいうこと無しなのに。(なぜ開かないのか…)

雰囲気づくりにと、買ったはいいけどあまり使い道がないブラックホークやチヌークを周囲に配備しました。
なぜ使い道がないかというと、メインローター(プロペラ)が垂れ下がった状態でモデリングされていて、なおかつDAZはブレをレンダリングできないからです。
つまり、ローターがブンブン回って空を飛んでいるシーンを作れないのです。
上で飛んでるチヌークのローターはあとでフォトショでブラシたものですが、よく見ると垂れ下がっているのがわかりますね。
飛んでるヘリのローターはちょっと上に反った形になるんです。




UH-60ブラックホークの横で遊ぶ子供たち。

ちょっと可愛さ分が欲しくなってきましたので作りました。
DAZでは男性女性はもとより動物や怪物などいろんなフィギュアが販売されています。
なかでもやっぱり女性フィギュアが一番多くて選り取り見取り(有料)なのですが、表情をつけると不細工になる子が一定数以上いて、
これは買ってみないとわからないので悩みのたねです。
真ん中の黒人の子は結構当たりの子です。




飛行中の機内ではシートベルトをしていたほうがいいと思います!
回転するローターさえ見えなければ飛んでいるヘリも描けるってものですが、
もしかしたら「わかる人」でないとこれがヘリの機内だって思わないかもしれないと、いま気が付きました。

これは先ほどのUH-60ブラックホークの機内で、横のスライドハッチを開けて下を覗いているところです。
ブラックホークは自衛隊三軍にも配備されている多用途ヘリで、兵員輸送のほかがっつり武装してガンシップ化もできる優れたヘリコプターであります。
そんなヘリに乗ってお空の散歩というわけです。
こんな眺めは最高でしょうね。

2021年9月3日 23:41:40