都市伝説さん

時期的には夏でもないしハロウィンでもない中途半端な頃合いですが、 今回はホラー系で、都市伝説をテーマにCGを作りました。 都市伝説といえば昔から学校でささやかれていた「赤マント」「トイレの花子さん」、 雑誌が大々的に広めた「人面犬」、 全メディアで騒がれ社会問題にもなった「口裂け女」 そしてネットで誕生して広まった「きさらぎ駅」「くねくね」「八尺様」「コトリバコ」などいろいろありますが、 そのあたりをリアルにビジュアル化してみました。

八尺様 "2008年8月26日に匿名掲示板「2ちゃんねる」オカルト板のスレッド「洒落にならないほど恐い話を集めてみない？」に投稿された怪談に登場する、身長が八尺（240cm）あるとされる女性の妖怪。"(wikipediaより） こちらで読むことができます

ストーリーは短いながら、テンポよくぐいぐい読ませる怪談の名作だと思います。 かかわりを持ってしまったがために怪異に追われる羽目になってしまう理不尽も怖いです。 ただ、近年、この「少年を追いかける怪異」部分が拡大解釈された結果、 八尺様のキャラクターに変化が。（続く）

最近はなんかショタ好きっていう属性が八尺様に加えられているようで、SNSやpixivではおねショタマンガも多数見受けられます。 まあ八尺様も楽しそうなので良いかという感じです。 画像は、手足が長くてダンスしたら映えまくりの八尺様と、ダンス友達の少年たちです。

夕方、学校からの帰り道で「私きれい？」と話しかけてくるマスクをした美人の女性。 「きれいです」と答えると、「これでも？」とマスクを取った下には耳まで裂けた口が！で有名な口裂け女さんです。 今はだれもがマスクをしていますからなんかビジュアルが普通ですが。 100m3秒の速さで追いかけてくるとか「ポマードポマードポマード」と唱える逃げていくとか、徐々に妖怪的な特徴が付加されていた怪異ですが、 当時子供だった私としては初期のリアルな設定の口裂けさんが結構怖かったです。

「これでもきれい？（ジャーーーン）」 裁ちバサミはDAZで売ってないので自分でモデリングしました。 白石昇士監督の映画「口裂け女」では超長い裁ちばさみを武器に口裂け女の犯行が描かれます。 ジャパニーズ低予算ホラーかと舐めて見ていたら意表を突く展開が結構面白かったです。 口裂け女役を水野美紀さんがやってて、なかなか怖くて美しいですよ。

大好物のべっ甲飴さえあればみんなと仲良し！ 口裂け女はべっ甲飴が好物という設定でした。 べっ甲飴ってどこで売ってるの？お祭りの屋台とか？ アマプラの「ウワサの真相　口裂け女」ではこういった棒が付いたべっ甲飴を作っていました。 ついでにアマゾンで検索したら、ドロップ状のものなら結構売ってますね、べっ甲飴。 近年ではSNSなどにおいて、ギャップの面白さを狙ってか萌え化された口裂け女のイラストや漫画が多数確認されていて、 ただ怖いだけの人ではなくなっているようです。

トイレの花子さん 学校の三階の女子トイレ、3番目のドアを3回ノックし、「花子さん遊びましょう」とよびかけると「は〜い」という少女の声がする。 ここで「何して遊ぶ？」という花子さんの問いかけに「おままごと」というと包丁で突き殺される、らしいです。 学校のトイレといえば「青い紙赤い紙」「赤いちゃんちゃんこ」「三本足のリカちゃん」「赤いドレス」他、などたくさんの怪異が渦巻くデンジャーゾーンですが、 やっぱり一番有名なのは花子さんでしょうか。 歴史は意外と古く、1948年の「現代民話考7」において既にあいい区間のトイレに出没する「三番目の花子さん」が書かれていたりするなど、 通常の都市伝説とはちょいと年季が違う伝統と格式を持っています。 そんな花子さんですがやはり現代においてキャラチェンジの魔の手からは逃れられないようで、（続く）

森京詩姫著「学校のコワイうわさ　花子さんが来た！！」のアニメで、花子さんは戦うヒロインとして描かれました。 悪霊しばりのアップリケを武器に、霊障に巻き込まれた子供を守って悪霊たちと戦います。 ぶっちゃけ、電話で呼び出せる鬼太郎みたいなキャラです。 （右に飛んでいるのはフワフワというマスコット） う〜〜ん、キャラチェンし過ぎ！

最後は「きさらぎ駅」です。 こちらも２ちゃんねる発の怪談を基にした都市伝説ですが、（ここで読めます）書き込みという形でリアルタイムに進んでいくストーリーが リアリティをマシマシにします。大したことが起こるわけではないのですが、日常と隣り合わせの不思議体験はとても魅力的で、 引き込まれてしまった人も多かったでしょう。 画像はそんなきさらぎ駅で列車を待つ都市伝説さんたちです。奥にはテケテケや赤マントや人面犬も待ってます。 お客さん、犬はケージに入れてください。

2021年9月19日 14:34:49