メイキング オブ ・・・と、いうほどの内容でもありませんけど。 とりあえず先回の更新「沈黙のリプリー」へのリンク |
先回のネタは、エイリアン+スティーブン・セガールでした。 エイリアンはみんな知っているでしょうが、スティーブン・セガールを知らない人はいるかもしれません。 特の女性の方。 彼は微妙にマイナーなアクション俳優ですから。 またセガールファンでなければ、映画「沈黙の戦艦」と「暴走特急」で 彼が演じた主人公の名前”ケィシー・ライバック”までは覚えていないと思います。 先回の更新でエイリアンをボコボコにしたのはこの”ケィシー・ライバック”だったんです。 ・・・お客さん置いて行きすぎでしたでしょうか。 というわけで、まずはスティーブン・セガールの説明をしようと思います。 興味ない人は飛ばしましょう。 スティーブン・セガール出演作品 1988 刑事ニコ/法の死角(Above the Law) 1989 ハード・トゥ・キル (Hard to Kill) 1990 死の標的 (Marked for Death) 1991 アウト・フォー・ジャスティス (Out for Justice) 1992 沈黙の戦艦 (Under Siege) 1994 沈黙の要塞 (On Deadly Ground) 1995 暴走特急 (Under Siege 2: Dark Territory) 1996 エグゼクティブ・デシジョン(Executive Decision) 1996 グリマーマン (The Glimmer Man) 1997 沈黙の断崖 (Fire Down Below) 1998 沈黙の陰謀 (The Patriot) 2001 沈黙のテロリスト (Ticker) 2001 DENGEKI/電撃(Exit Wounds) 2002 DAKKAN 奪還/アルカトラズ(Half Past Dead) 2003 GEKITETSU 撃鉄/ワルシャワの標的 (The Foreigner) 2003 Out for a Kill 2003 Belly of the Beast 2004 Out of Reach 2004 Yakuza 2004 Unleashed スティーブン・セガールは「刑事ニコ/法の死角(1988)」でデビュー。 製作/脚本/主演の三役をこなし、この作品でハリウッドスターの仲間入り(慣用句ですな)しました。 ちなみに当時、日本では”スチーブン・セーガル”と紹介されてました。(笑) 彼のウリはやはり格闘アクションに尽きるでしょう。 アクション映画の中では、主人公が酒場とかで何らかのトラブルに巻き込まれ(or巻き起こし)、 殴り合いになることが良くあります。というかお約束です。いっちょう見せ場です。 しかしながらこの見せ場の殴り合い、通常はただのドタバタケンカファイトになってしまいます。 アクションスターはメジャーどころほど筋肉ビジュアル系出身で武道経験がなかったりしますから、 「敵のパンチを紙一重でよけて反撃だ」とかいわれても無理なことも多いのでしょう。 無茶してスターに怪我させるわけにもいきませんし。 なので、カメラワークやカット割りで迫力を出す方法が取られることになってしまいます。 この殴り合いアクションに新風を吹き込んだのがスティーブン・セガールだったのです。 日本の合気道を映画に持ち込み、お一人様に付き1秒以内で倒してしまうという ものすごい瞬殺格闘アクションを見せてくれました。 敵がセガールに殴りかかったと思ったら、次の瞬間、気絶して地面に転げてるのです。 倒されたほうも、自分の身になにがおこったのかわからなかったでしょう。 早すぎて、ビデオでコマ送りにして見ないとなにがどうなったのかわかりません。 この、「気がついたらもう終わっている」という瞬殺ぶりがとても新鮮だったのでした。 「沈黙の戦艦(1992)」でのトミー・リー・ジョーンズとのバトルは特に圧巻です。 #部分的にトミー・リー・ジョーンズ本人でなくセガールのお弟子さんのスタントでした また、「暴走特急(1995)」でのエヴァレット・マクギル戦も迫力満点です。 クライマックスに配置されたこのラスボスとの対決では、 目にもとまらない早さで繰り出しあうナイフバトルという、圧巻のアクションを見せてくれました。 この辺がピークだったかな・・・ 最近の主演映画では、年のせいか見た目でわかるほどの体重増加のせいか、 セガールの動きに切れがなくなってきて、ちょっと寂しいです。 それをごまかすためか、格闘シーンになるとセガールのアップばかりで 肝心の体の動きがフレームアウトし、しかもカット割りを細かくしているという、 普通のアクションスターのケンカファイトと同じ手法で 撮影されてしまっています。これは悲しいことです。 最新作「GEKITETSU 撃鉄(2003)」ではなんとその格闘が”早送り”で済まされてしまうしまつ。 いや、そんなアクションならセガールでなくとも誰でも出来るわけで・・・。 そもそも近年、セガールは作品自体にも恵まれていないのです。 「DENGEKI 電撃(2001)」「DAKKAN 奪還(2002)」なんかは、 当初からB級映画として作られているような作品です。 私はそういうのけっこう好きですが、でもそういうのばかり出ていると 彼のB級アクションスターとしての地位がどんどん磐石になっていく気がして心配です。 (セガールはとっくにB級アクションスターじゃん!とか言う意見は聞こえないふり。) 「GEKITETSU 撃鉄(2003)」はスタイリッシュな映像のアクション映画を作ろうとして、 結局B級映画になっちゃった感じです。 しかしなかでも「TICKER(2001)」はずば抜けてすごかったです。 回想シーンに延々別の映画の戦闘シーンが流れたり、爆発シーンが別の映画からの流用だったり・・・、 いやそもそもこの映画、関係ない映画にセガールのシーンを別撮りしてくっつけて、 セガール出演作品に仕立てたんじゃないかと思わせる不自然な編集箇所が、 ほぼ全編にわたって繰り広げられてます。海外版ゴジラみたい。 物語の展開も突っ込みどころ満載だし、いろいろ投げっぱなしだし、意味不明だし、 いったい製作の過程でこの映画になにがあったのかそっちが気になるという、ミステリアスな作品ですよ。 あそこまでいくと「駄作」を通り越して「怪作」の粋に達しているといっていいでしょう。 この「TICKER」、最悪なことに日比谷劇場他全国東宝洋画系ロードショー公開されました。 宣伝プロデューサーにえなりかずきを起用!(KILLBILLのダンディ板野もそうだけど、こういう宣伝ヤメようよ) 公開時の邦題は「TICKER」ではなく、「沈黙のテロリスト」でした。 ファンの間では常識ですが、「沈黙の戦艦(1992)」がけっこう売れたので、 配給会社は以降の数作の邦題を「沈黙の○○○」とし、 沈黙シリーズとかいう触れ込みで公開しましたが、 実はこれらは続編でもシリーズでも何でもありません。 タイトルでお客を騙そうとする配給会社の愛なき行為の結果なのです。 「沈黙の断崖(1998)」で”沈黙シリーズ完結編”とかコピー打っといて、 そのあとに「沈黙の陰謀(1997)」と「沈黙のテロリスト(TICKER)(2001)」とか公開しちゃう厚顔さです。 ちなみに、「沈黙の戦艦」にはちゃんと正式な続編があって、 それが「暴走特急」です。逆にこれには「沈黙シリーズ」とかつきません。ややこしいですな。 「沈黙の戦艦(原題Under Siege) 」「暴走特急(原題:Under Siege 2 : Dark Territory)」と 原題を見ればこの2作品がシリーズなのは一目瞭然なのですが。 で、この2作品の主人公が”ケィシー・ライバック”、元海軍特殊部隊(シールズ)で、 今は料理長という、今回の更新で使用したキャラクターなんです。 ・・・ああ、やっと話が今回の更新のことに戻ってきたよ! このまま延々とセガールを語るのも楽しいのですが(特に私が)、ここは話を戻しましょう。 さあ、本題です。(笑) |
ケィシー・ライバック(N2TOYS スティーブン・セガール 12”フィギュア) N2TOYS製の12インチフィギュアです。 秋葉原デパートのショップで売っていました。 このフィギュアは 「刑事ニコ/法の死角(Above the Law)」 の主人公をフィギュア化したものです。 名前はニコラス・トスカーニ刑事。 つまりニコラスケイジです。(は?) 革ジャンとジーンズは、デフォルトで付いてきた モノの出来があまりに○○○だったので、 ドラゴン社のフィギュアのを流用しました。 靴は、本当は黒の革靴が正しいです。 体格は「刑事ニコ」当時はもっとスレンダーでした。 最近は貫禄がついて本当にこんな感じですが・・・。 劇中では、この服装はほんの最初出てきただけで、 この映画での基本のコーディネイトは 白シャツ、黒のブレザー、ジーンズでした。 さてこのフィギュアですが、 5000円ほどと手軽なお値段ながら、 長いこと売れ残ってました。 それはおそらく、このフィギュアの顔が 「似ているけど、違う」からだと思われます。 顔そのものの造形はまあ似ていると思います。 しかし・・・ 更新に際して、市販のセガールフィギュアにリペイントをおこなったのですが、 このときはちょうどデジカメが修理中だったので、リペイント前の画像は撮っていません。 なのでCGで、そのリペイント前をおおまかに再現してみました。 左がリペイント前(CG再現) 右がリペイント後です ・・・髪形が違うんです。 ありもしないモミアゲがあったり、額の生え際が勝手に前進してたりて、 まるで、”ごっつ濃いルパン3世”みたいになっています。 おかげで顔全体のイメージが違ってしまっているのです。 なんでこんなことに? 写真とか見ないで作ったんじゃないかと思ってしまいそうです。 そういうわけで、ありもしない髪の毛部分はリューターで削って、肌色を塗装。 特徴的な額のしわ2本を書き入れ、目の周りをリペイントして仕上げました。 (再現CGでは、目の周りはリペイント後のままです) ちゅうことでこんな感じです。 いま思うに、目はもうちょっと小さめがよかったです。 12インチフィギュアとしては、このくらいのディフォルメが バランスが取れてていいのですが、 それを写真に撮りPCで表示するとなると ちょっと事情が違ってくるようです。 あとはやっぱり顔の幅が、 もう少しあったほうがよいですね。 **エクスキューズと反省** ご存知の通り、劇中でセガールが敵を倒すときには、「はっ」とか「はああああっ!」などの 声は出しませんが、更新では、攻撃時にはなにか言わせないと間が持たないのと、 読んだときのわかりやすさから掛け声を入れましたが、実は断腸の思いだったりします。(笑) すげー違和感です。 パンチ連打のオラオラふうなことは、「暴走特急」でやっていたので、 更新でやってもさほど抵抗はないのですが、セガールらしくないアクションではあるなあと思います。 あと、フィギュアの手が開いた状態の手であれば、首や胸へのダブルチョップとか、 攻撃をかわした直後にラリアットとか、いつものヒジ折りとか、 顔の前で手を躍らせて敵の攻撃に備えるあのアクションを入れたりもしたかったです。 そして、「動画で見て早すぎてわからないアクション」を、静止画で再現しようとしても無理、 つまらないんだなということが、やってみてわかりました。 あれはスピードが肝心なわけなので、動きがあって始めて面白いアクションなんですよね。 いちおうモーションブラーをかけて動きは表現してみたんですが、雰囲気程度でした。 (モーションブラーは、レタッチと、スローシャッター撮影時に実際にフィギュアを揺らしてブレを撮ったものがあります) セガールのアクションをどうしても静止画でやるなら、攻防自体はスローで再現して、 攻撃初めから終了までの時間の短さを、別途に表現する方法が良さそうです。 具体的には、「リプリーが転ぶ」その瞬間から攻撃がスタートして、 「転び終わる(倒れる)」までに、10枚ほどの画像を消費して攻防を表現するという感じですが、 それだといったい何枚画像がいるのやら・・・。しかも2回以上繰り返すとクドいし。 |
エイリアン(SKYNET ALIEN フィギュア) 画像の通り、実際はリカちゃんサイズの大きさのフィギュアです。 これを身長2mくらいに見せるために全編に合成が入りました。 可動部分のために関節がやや目立ちますが、プロポーションはなかなか良いです。 この、横からのアングルが非常にかっこよいです。 ”映画史上最強の男”の異名を持つスティ−ブン・セガール。 あまりに強いために、ピンチを知らず、苦戦を知らず、力技で事件を解決してしまいます。 おかげでファン以外からは「セガールの映画は主人公が強すぎてハラハラしない」という、 映画作りのセオリーとしては当然な意見がよく聞かれてしまうほどです。 しかしファンは、その無敵ッぷりがセガールの映画の魅力だと思っているのです。 弱くてハラハラするセガールなんざ、ファンは見たくもないに違いありません。 では一般のお客さんもセガールファンも満足するにはどうしたらいいのか。 セガールと同じくらい強い敵をだす? いえいえ、それだとお互いの攻撃がヒットしないまま、延々と戦いが続いてしまいます。 セガールほど強くは無いけれど、何度瞬殺されてもまた立ち上がってくる敵、 これがよいのではないでしょうか。 瞬殺アクションが見れて、しかもハラハラできるのではないでしょうか。 となると相手は不死身、またはそれに近いキャラクターが良いです。 ターミネーターとかジェイソンとかゾンビとか、そしてエイリアンとか、そういうのが敵だったらどうでしょう。 そんな妄想から先回の更新を作ってしまいました! ・・・なんか発想自体がB級映画っぽいですが、 私はそういうの大好きなんですからしょうがありません。 不死身じゃないけど光学迷彩を使う戦闘種族プレデターも、セガールの相手には良いですね。 プレデター2の刑事がダニー・グローバーではなくスティーブン・セガールだったら、 もっと面白い映画になったんじゃないかなあと思います。 相手がプレデターだからしょうがないんですけど、ダニー・グローバーはほとんど狂言回しでしたから。 |
猫のジョーンズ(オス) ボークスのヘッドを使用して製作しました。 ネコ耳ショタ人形です。(笑)シッポはナシ。 なに作ってんだか・・・。 ジョーンズという猫は「ALIEN」でノストロモ号に乗り込んでいるペットです。 映画ではもちろん本物の茶トラの猫です。 この人形も茶トラのイメージで作りました。 「ALIEN」劇中、ケインの胸から飛び出したチェストバスターを捕まえるため、 リプリーはパーカーとブレッドとともに、動体センサーとスタンガンを持って 倉庫のようなところに向かいます。このとき、センサーがなにかをキャッチ。 びくびくしつつ網を構えて捕まえてみれば、それは猫のジョーンズでした、 というエピソードがあります。先回の更新はそのあたりをモチーフにしました。 このネコ耳はなんと、髪の毛に直接、瞬間接着剤で接着してあります。(ひぃ) 首輪は、使い切ったスティックのりのキャップを輪切りにしたもの。サイズぴったりです。 それにアルミの針金で作った金具を取りつけました。 バストアップ写真だとなんだか、まだ耳があって黄色かったころのドラえもんみたいですね。(笑) |
セットについて これがセットの全景です。 幅65cm・奥行き50cmくらいで、ドールの大きさ(27cm)と比較しても さほど大きなものではありません。 これを、広角のコンバージョンレンズをデジカメに付けて撮影して、 奥行きがあるように見えるようにしました。 壁の飾り物ですが、これは木の板に黒い画用紙を張り、 100円ショップの使い捨てのお弁当箱やおにぎりケース、捨てるつもりのヨーグルトのふた、 ブリスターの中箱など、それっぽいものを黒く塗装して貼り付けました。 地面には壊れたHDD、スプレーのふた、オモチャの銃、懐中電灯、デジカメなどを置き、 コーナーには500mlのビールの缶を黒く塗り、2個くっつけて立てておきます。 と、こう書くと簡単そうですが、いえ実際に作業自体は簡単なんですが、 やることは単調だし、塗料は乾かないし臭し、けっこう面倒でした。 上の白いヒモは、黒いカゴを吊るすためのもの。 その上から照明で照らして、リドリー・スコットっぽい感じにしました。(笑) |