BANDAI 超合金 ドロッセルお嬢様


フィギュアーツなどならまだ想定の範囲内でしたが、
まさかの超合金で発売された、われらがドロッセルお嬢様。

これが売れたら、次は「ジャンボマシンダー ・ ドロッセル」ですね!<ないない


超合金ドロッセル と figmaドロッセル

 
こうしてみるとfigmaは丸みを帯びた顔と、
割となまめかしいボディラインで、
「女性らしさ」「少女らしさ」が強調されています。

一方、超合金のほうはといえば、
インダストリアルデザイン的で
どこかのメーカーが実際に動くロボットとして「ドロッセル」を作ったら
こういう感じに落ち着きそうな感じの
抑えられた曲線で構成されています。



figmaとはそもそも価格帯が違うので、比較して優劣をつけることに意味はあまりないのですが、
比較することで超合金版の特徴がわかりやすくなるという利点はあると思います。
そういう意味で比較しますと、

・細かなマーキングまで網羅
首の付け根、ツインテール、右かかと、ヒザ裏など、figmaでは省略されていた細かいマーキングまで施されています

・関節機構がより本物っぽくなった
汎用関節を使用するfigmaと違い、専用の関節を使う超合金では、関節部分までより本物らしく再現されました
肩関節やツインテールのジョイントの色も、正しく黒です (figmaはなんで白やクリアにしたんだろぅ…)

・金属パーツが多用された、頑丈なボディと関節
主要なフレームや関節に金属バーツが使用されて、高い剛性を保っています
また脚部に金属パーツが多用されていて重く、全体の安定性が高くなっています

とにかく、しっかりとした作りで、再現性が高く、高級感のある合金フィギュアになっています。




一方、figmaのほうが優れていると思われる部分もあります。
figmaと比べて超合金版は…

・手首の可動範囲が狭く、手に表情をつけづらい
・足が重いので片足立ちが難しい(安定性とトレードオフの関係ですが)
・ツインテールの可動範囲が内側に広いつくりなので、左右でぶつかりやすい
などです。

ツインテールの可動に関しては、L字軸を使ったタカラトミー版の可動が正解の気がします。
さすが開発期間最長アイテムですね。



さらなる特徴として、

・「ねじ頭」カバー

通常、超合金トイはプラスねじの頭が多数露出し、
これがトイらしさを強調する一種の演出として機能しているのですが、
超合金ドロッセルでは、モビルスーツのメンテナンスハッチのような
四角いカバーでねじ頭が隠されています。

というか、こじ開けていないので実際にこれが
ねじ頭カバーかどうかはわからないんですけど、
多分そうでしょう。






・発光ギミック
光るんですけどこれはどうなんだろう。
口元を覆うマスク部分が透けちゃってるし、
おかげで塗装の塗りムラが露になって、見た目あまりよろしくないんです。

輝度の高い本物の青色LEDを使ったおかげで、光自体は非常に綺麗なんですけど、
透けちゃうのはやっぱりLEDが明るすぎたということでしょうか…
低コストの青色着色LEDなら、こんなことにはならなかったかも?

なお、発光ギミックがあるのはこのノーマルヘッドのみです。






格闘ユニット「ベリンダ」ヘッド

頭部丸ごと差し替えによって、ベリンダ装着状態を再現でします。
目の内側に反射素材が貼ってあるけど、バイザーのせいであまり光が入ってこないので、反射もあまりしません。

「ひっかかった、ひっかかったわ!」用の手のセットも付属しているので、あのシーンもばっちり再現可能です。
リボン状の透明パーツは、折れにくい柔らかい素材でできている安心設計です。





飛行ユニット「オブルチェフ」ヘッド

頭部丸ごと差し替えによって、オブルチェフフ装着状態を再現でします。

目の内側に反射素材があるので、瞳が綺麗なこのヘッド。
カバーが左右に開くところは、超合金らしいばね仕掛けギミック付き。
それ以降はパーツ差し替えによる変形の再現になります。

それにしても、このオブルチェフもまた、工業デザインぽい落ち着きよう。
ヘッドとの一体感、
そしてボディを含めた全体としての一体感もあって、
妙に似合います。



なんかいつの間にか二の腕が
前後逆になっていますが(いま気がつきました)、
左右共通のパーツなのか、
ひっくり返ってもとくに可動範囲は変わらないようです。






カバー展開後、バーニアと大小の翼を刺して、
飛行形態に変形完了。
ボディが重いので、オブルチェフをつけても
安定感を保てます。

figmaやねんどろのお嬢様には、
あまりオブルチェフは似合っていませんでしたが、
超合金のお嬢様には、
やたらとこの翼が似合います。

追加飛行パーツが似合うのは
「♪大空羽ばたく紅の翼〜」以来の、
超合金の伝統でしょうか。




後姿もかっこいい。


そう、私の個人的な感想ですが、
超合金のお嬢様は「可愛さ」よりも、
「かっこよさ」のほうが際立っている気がします。

ボディのマーキングも、メンテナンスハッチとあいまって
妙にガンダム的でかっこいいし。

「美少女ロボ」のうち、「美少女」よりも
「ロボ」の魅力のほうが
より表面に出てきている感じでしょうか。








 ところで…

 以前のfigmaドロッセルの更新のさい、
 こちらの記事の書き方が紛らわしかったせいで、
 「騙されるところだった」「危うく信じそうになった」
 などといった感想をおもちになる方がいらっしゃったようです。

 これらは合成をやるものにとっては最高のほめ言葉で
 大変うれしいことなのですが、反面、
 当方の本意ではなかったとはいえ、
 この件では一部の皆様にご不快な思いをさせてしまったようです。

 深く反省をするとともに、二度とこのようなことがないように
 努めたいと思います。    ※なお、左の画像は本文の内容とは関係ありません




digirama デジラマ 合成画像

バンドで踊るよ、我らが光の天使ドロッセルお嬢様

「ダンス インザ ヴァンパイアバンド」のOPのまね。
…いえ、姫殿下とドロッセルお嬢様は、なんとなく近い魅力を持ったキャラクターだと思っているので、
ちょっと作ってみました。作ってしまいました。

背景は、お台場の空、市川にある工場のタワー、奥多摩の散策路の手すり、というハイブリッド。
お嬢様の瞳は普通に撮ると暗くなりがちなので、露出を上げて明るく撮った瞳をさらに上から合成しています。




digirama デジラマ 合成画像

背景はテンペストの塔のとあるお部屋、…のつもりの元町のベーリックホール

こういう床の模様を見ると、テンペストの塔のホールみたいでときめきます。
窓の外は実際は裏の民家なので、高高度から撮った荒れた山岳地帯の景色を合成しています。

あと、ドロッセルお嬢様のボディのほぼ全身にわたって、周囲の映り込みを合成した上で、
見えるか見えないかというところまで薄くしたので、かなり見えません。




digirama デジラマ 合成画像

おおうなばらとお嬢様(+サル)

背景は、素材集から持ってきたどこか南の海、幕張の歩道、お台場のカモメたち。
幕張の歩道が、ほどよく謎のリゾート施設っぽくなってくれて良かったです。

お嬢様の白く輝くボディに写りこんでいるのは、今回のこれは合成したものではなく、
撮影するときに周囲にそれっぽく写り込むように配置したオブジェクト達。
超合金のドロッセルお嬢様は本当につるぴかボディなので(静電コーティング塗装というらしい)、
実際にこれくらい、ものが写りこんでしまいます。





真ん中にいるのは初回版DVDの特典だった猿ロボ、
シャーデンフロイデのキットです。

キモいくらいに良く動く猿フィギュア。
素組みしたものを撮影し、
レタッチで着色およびウェザリングを施しました。

figmaには大きく、超合金には小さい感じの、
微妙な大きさです。


個人的な好みを言わせてもらうと、お嬢様の「可愛らしさ」を造形に盛り込んでアレンジされた、
figmaドロッセルの造形のほうが私は好きなんですけど、
的確な可動や細部の再現性の高い超合金ドロッセルの「本物らしさ」もまた魅力的なんです。
両方の良さを併せ持った究極のドロッセルお嬢様が出ないものかと。

マックスファクトリーで究極の「MAX合金ドロッセル」出してくれないかな…

なんて
2010年3月8日 22:34:17